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アセットアロケーションとは?ポートフォリオとの違いとおすすめ2つの方法

出典:Getty Images

資産運用を考えた場合、ポートフォリオを組むことが大切です。

ポートフォリオとは、具体的な金融商品の組み合わせのことです。

例えば、どの株を何株買う、どのような投資信託をいくら購入するかなどです。

そのポートフォリオを組むために大まかな資産配分を行うことを「アセットアロケーション」といいます。

今回は、アセットアロケーションをどのように行えばいいのかを詳しく解説していきます。

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ポートフォリオを構築することの重要性

アセットアロケーションとは

アセットアロケーションとは「資産配分」のことです。

どの資産にどの程度の割合で投資するのかを決めるのです。

具体的な銘柄でアセットアロケーションを行った結果が、ポートフォリオになります。

以下の円グラフをご覧ください。

 

左の円グラフが「アセットアロケーション」で、資産の配分比率を決めたものです。

この場合は国内債券30%・国内株式30%・外国債券20%・外国株式20%のアセットアロケーションを行いました。

そして具体的な銘柄を決めた「ポートフォリオ」が右の円グラフです。

例えば、国内債券はAファンドを20%、Bファンドを10%ずつ購入。国内株式はDファンドを30%購入と決めていきます。

アセットアロケーションの重要性

ポートフォリオとは、資金を預貯金や株式・債券・不動産などのアセット(資産)へ分散投資することをいいます。

ポートフォリオ運用を行う目的は、リスクを軽減し、より安定した運用成果をあげることです。

ポートフォリオ運用では、どの資産にどの程度配分するかという「アセットクラスの配分=アセットアロケーション」が運用成果を大きく左右します。

アセットアロケーションの最も重要な課題は「リスク」です。

資産運用におけるリスクとは「危険」を意味するのではなく、将来の運用成果が確定していないという「不確実性」のことをいいます。

次の図をご覧ください。

有価証券Aと有価証券Bの価格の値動きを表しています。

有価証券Aに比べると有価証券Bの価格変動幅が大きいことがわかります。この場合、有価証券 B の方が「リスクが高い」といいます。

資産運用における「リターン」とは収益のことです。

一般的にリスクとリターンは表裏一体の関係にあります。

これは、高い収益を上げるためには、大きなリスクを取らなければならないということです。

資産クラスの代表例

資産クラスには、預貯金、株式、債券、不動産などがあります。

特に、国内債券、外国債券、外国株式、外国債券の4資産は「伝統的4資産」と呼ばれていて、基本的な国際分散投資が可能になります。

各アセットクラスのリスクとリターンの関係は以下のようになります。

最もリスクが低いのは預貯金です。

そして、債券・不動産・株式とリスクは上がっていきますが、そのぶんリターンも上昇します。

運用でどの程度リスクを取るのかによって、株式と債券の比率を決めていきます。

その比率がアセットアロケーションになります。

アセットアロケーションの種類

アセットアロケーションは資産配分だけでなく、国(カントリー)や業種(セクター)ごとに配分する方法もあります。

カントリーアセットアロケーション

カントリーアセットアロケーションとは、外国株式や外国債券において、投資対象国への資産配分割合を決定するプロセス、及びその結果としての国別構成比のことをいいます。

複数の国に分散投資することによってリスクの軽減を図ります。

セクターアセットアロケーション

セクターアセットアロケーションとは、主として株式のポートフォリオ運用において、業種や時価総額、株価 、PER の水準などによって銘柄群を複数のセクターに分類し、一定の戦略やルールによってセクターごとの資金配分を決めていく運用手法のことです。

アセットアロケーションの決め方

資産運用は長期・分散投資で行うべきです。

そのためにはアセットアロケーションが必要になりますが、どのような資産配分で行えばいいのでしょうか。

一つの例として、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の基本ポートフォリオが参考になります。

GPIFでは年金を運用することから、「長期的な観点から安全かつ効率的な運用」を行うため、各資産を組み合わせた資産構成割合を基本ポートフォリオとして定めています。

出典:GPIF

このように、国内債券35%・国内株式25%・外国債券15%・外国株式25%と「伝統的4資産」でアセットアロケーションを決めていることがわかります。

GPIFのポートフォリオを基本として、リスクを取りたい場合は国内株式や外国株式の比率を増やす、リスクを減らしたい場合は国内債券の比率を増やすなどして、アセットアロケーションを決めていきましょう。

また、相関係数を把握しておくことも大切です。相関係数とは2つの資産の値動きの関係を表したもので、+1に使づくほど同じ値動き、-1に近づくほど逆の値動きとなります。直近10年の各資産の相関係数は以下のようになります。

出典:東証マネ部

相関係数がマイナスだと値動きが逆になるので、資産の分散効果がでてリスクが軽減されます。

アセットアロケーションの参考にしてみてください。

バランス型投資信託を購入する

「自分で配分を決めるのは難しい」「自動でアセットアロケーションを決めてくれる商品はないだろうか」といった投資家には、バランス型の投資信託がおすすめです。

人気が高いバランス型投資信託としては次のような銘柄があります。

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

出典:三菱UFJ国際投信株式会社

国内外の株式・債券・リート(不動産)に均等にアセットアロケーションを決めて投資してくれます。

例えば、先進国株式が上昇して割合が上昇した場合も、売却して12.5%の比率になるように運用を行います

アセットアロケーションを自分で決めるのが難しい投資家は、バランス型投資信託に運用を任せることをオススメします。

出典:三菱UFJ国際投信株式会社

まとめ

今回はアセットアロケーションについて解説してきました。

資産運用の基本となるポートフォリオ運用を行うためには、資産配分を決めるアセットアロケーションが大切になります。

具体的にはGPIFの基本ポートフォリオを参考にしながら、リスクをどの程度とるのかを考え、自分なりのアセットアロケーションを考えてみて下さい。

自動でアセットアロケーションを決定してもらいたい場合は、バランス型投資信託を購入するようにしましょう。