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【米国個別株動向】2018年後半の業績から読み解く、コストコの成長性

モトリーフール米国本社、2018年12月11日投稿記事より

コストコ・ホールセール(以下「コストコ」ティッカー:COST)は、長年にわたり優れた実績を誇ってきた小売業者であり、その株主は着実に利益を得ています。

しかし、過去数ヶ月間の激しい市場変動を乗り切ってきたにもかかわらず、同社の株主には心配事があるようです。

それは、2018年のホリデーシーズンも2017年のように好調な業績となるかどうかや、小売業界を席巻するオンライン小売業者に対抗し続けられるかという点です。

同社の第1四半期決算(2018年9~11月)に対する投資家の期待水準は非常に高く、2018年前半の勢いを取り戻したいコストコにとっては、予想値をわずかに下回ることでさえやっかいなことです。

コストコの主な株式指標(記事執筆時点)

予想EPS成長率 11.7%
予想売上高成長率 9.4%
予想PER 26倍
予想成長率(5年年率) 12%

同社の利益動向については、最近かなりポジティブな見方がなされています。

アナリスト予想では、大幅にではありませんが2019年度と2020年度の通年の利益予測が引き上げられており、同社の収益力は依然として評価されています。

しかし、株価は逆に、2018年10月初めから4%下落しています。

コストコの第4四半期の業績は、良い内容もあったものの、大きな懸念材料となる点がありました。

前年比9.5%の堅調な既存店売上高の伸びは、最近の成長ペースが息切れしていないことを示し、純利益は前年同期から2桁の増加率となりました。

同社は引き続きオンライン販売でも力を発揮し、オンライン売上高を前年比26%増加させました。

さらに、同社にとって重要な成長の源泉である会員費収入は、前年比6%上昇し10億ドルに近づきました。

しかし、営業利益が前年比横ばいとなったことや、決算報告における内部統制関連の問題について、一部の投資家は懸念を抱いています。

それでも、同社は第1四半期を通して健全な財務状況を続けています。

9月の業績を見てみると、既存店売上高は前年同期比8.4%増加、オンライン売上高は同29%増加しました。

ガソリン価格と外国為替がこのような強い数字の一因ですが、それらの影響を除いた調整後既存店売上高でも7.3%増という高い水準にあります。

10月の数字はわずかに弱く、調整後既存店売上高は同6.6%増、オンライン売上高は同20%増となりました。

そして、小売業者にとって重要な11月は非常に好調で、調整後既存店売上高は同8.5%増、オンライン売上高は同34%増となりました。

販売数の増加が既存店売上高の伸びに大きく貢献すると同時に、顧客単価の上昇も好調な業績の一因です。

コストコの業績を見ていて興味深いのは、同社が主戦場とする事業で成功していることです。

同社は、11月には自動車やスポーツ用品などの売上高の伸び率が最も高く10%台半ばとであったと発表しました。

日用品、インテリア雑貨、服飾品なども伸びており10%前半を記録しています。

投資家は、コストコの他社との競合戦略に注目しています。

多くの小売業者が利益率に対する下押し圧力にさらされている中、同社はこれまで調達方法や価格設定の優位性を生かして、利益率への悪影響を抑えてきました。

11月の売上高を見ると、コストコは年末商戦に向け好調なスタートを切ったようです。

12月もこの好調さが続くとすれば、同社は上昇気流に乗り、2019年度もその勢いが続くかもしれません。


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