経済が再開し始めている今、株式を購入する良い時期なのか

モトリーフール米国本社、2020年6月18日投稿記事より
新型コロナウイルスの感染拡大による経済停滞の懸念から、S&P 500は2月19日から3月23日までの間で、34%下落しました。
しかし、最近は株式市場が急上昇していることから、今が株式を購入する良い時期なのかどうか疑問に思っている投資家の方も多いのではないでしょうか。
市場の回復の勢い
3月中旬以降、株式市場指数は急上昇しています。S&P 500は下落分のほとんどが回復しており、3月23日から約40%上昇しています。
投資家は、今年初めの高値をはるかに下回っている割安株を購入することを望んでいます。
もちろん、経済に対する不安はまだ残っています。
市場は2月の史上最高値を下回っていますが、ロックダウンの影響を最も強く受けているセクターの多くは特に出遅れており、投資家が慎重になっていることを示唆しています。
一方で、米国および世界経済が再開に向けて前進していると信じている投資家は、魅力的な価格で株式を購入できる良い機会と言えるでしょう。
たとえば、ウォルト・ディズニー、コカコーラ、ウォーレン・バフェットのバークシャー・ハサウェイ(NYSE:BRK.B)(NYSE:BRK.A)でさえ、2月19日からそれぞれ16%、22%、21%減となっています。
さらに、米国株式市場全体のさまざまな企業を含んだファンドである、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(NYSEMKT:VTI)は、同期間で8%減となっています。
株価が戻し始めている現在は、3月中旬ほど魅力的な価格とは言えないかもしれませんが、投資家は依然として割安な価格で株式を購入することができます。
市場のタイミングを計らない
バークシャー・ハサウェイの会長であるウォーレン・バフェットは、「株式市場のタイミングを計ることはできない。タイミングなど誰にもわからない」と述べています。
それでも、バフェットは常に良い投資機会を探し、投資を続けています。
バフェットは「ゲームに参加しないリスクは、ゲームに参加するリスクに比べて非常に大きい」と説明しています。
また、バークシャーは2020年第1四半期に、現金1373億ドルを保有していることを公表しています。
これは、バフェットが今回とはまた別の大きな株式市場の暴落があった際に、即座に市場に参入できることを意味しています。
バークシャーの株式ポートフォリオは現在約2170億ドルと評価されており、これに加えて数多くの子会社も所有しています。
バークシャー・ハサウェイがこれほど成功している理由は、バフェットが市場のタイミングを計ろうとしていないためであると主張できます。
不況、パンデミック、およびその他の原因で発生する市場の混乱を乗り越えて投資を続けることにより、バフェットは長年にわたって複利の効果を得てきたのです。
今購入すべきかどうか
話を戻しますが、今は株式を買う良い時期と言えるでしょうか。
あなたに余裕資金があり、ボラティリティに耐え、長期保有が可能な場合は、投資を検討することはいい考えと言えるでしょう。
次の株式市場暴落がいつ起こるかなどわかりません。
最近の暴落で証明されたように、市場のタイミングを計ることなど不可能なのです。
投資家ができる最善の備えは、長期的な見通しと比較して安価で高品質な投資機会を見つけ出し、購入後は長期保有することでしょう。
短期的に株価がどうなるかは誰にもわかりませんが、長期的には成長していく可能性が高いでしょう。
今こそ素晴らしい銘柄を探すのに最適な時期かもしれません。
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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Daniel Sparksは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、ウォルト・ディズニー株、バークシャー・ハサウェイ(B株)を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、以下のオプションを保有しています(バークシャー・ハサウェイ(B株)の2021年1月の200ドルのロング・コール、バークシャー・ハサウェイ(B株)の2021年1月の200ドルのショート・プット、バークシャー・ハサウェイ(B株)の2020年6月の205ドルのショート・コール、ウォルト・ディズニー株の2021年1月の60ドルのロング・コール、ウォルト・ディズニー株の2020年7月の115ドルのショート・コール)。