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アルファベット(Google)子会社のウェイモは自動運転技術で他社よりリードしている

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2018年12月8日投稿記事より

自動運転車で豊富な経験値を持つ会社ということになると、アルファベット(ティッカー:GOOG)の子会社ウェイモが群を抜いていることは間違いありません。

2018年10月の発表によると、同社の自動運転車の走行距離は11ヶ月前に400万マイルに達し、現在では当初目標としていた1,000万マイルを突破したそうです。

これに加えて、シミュレーションソフトによる自動運転車の走行距離は70億マイルにもなります。

自動運転車の実用化に向け、ウェイモは素晴らしい前進を続けており、競合他社を飛躍的にリードしています。

例えば、ゼネラル・モーターズ(以下「GM」)の子会社であるクルーズ・オートメーション(以下「クルーズ」)を取り上げてみましょう。

クルーズは、自動運転車の走行距離を発表していません。

しかし、カリフォルニア州陸運局レポートによると、2016年12月から2017年11月にかけての走行距離は125,000マイルでした。

一方のウェイモは、カリフォルニア州で同期間に352,545マイルを走行しました。

GMのクルーズは積極的に自動運転車の実証実験に取り組んでいます。

2017年末には、毎月100万マイルの走行を目標とすることを発表しました。

しかし、10月のロイターの報道によると、この目標は未達となったようです。

ウェイモが他社をリードしているのは、自動運転車の走行距離だけではありません。

同社は、自動運転技術の商品化においても他社に先んじています。

一般市民向けに自動運転車を提供

ウェイモは、アリゾナ州フェニックスにおいて「アーリー・ライダー」と呼ばれるプログラムを実施しています。

このプログラムでは、一般市民が会員となり、通勤や通学、買い物にウェイモの自動運転車を使っています。

同社が「アーリー・ライダー」プログラムを導入した目的はいくつかあります。

まず、自動運転車に乗った人々がどのような反応するかを検証することです。

加えて、将来自動運転サービスを実用化した際に、どのくらいの料金が適切なのかを把握することです。

「アーリー・ライダー」プログラムは今のところ無料ですが、最近想定価格が公表されました。

ウェイモは、2018年中に本格的な自動走行車サービスを開始するとしており、2019年にはさらにサービスを拡張する予定です。

その準備として、同社は今年、6.2万台のフィアットのパシフィカ・ミニバンを発注し、2018年から2020年にかけて最大2万台のジャガーの電気自動車を発注する見通しです。

ウェイモは、他社に対する先行性を、様々な分野で生かすことができるでしょう。

例えば、自動運転車によるタクシーサービスや物流サービス、配送サービス、そして技術のライセンス供与などです。

モルガン・スタンレーによると、これらの分野の事業規模は1,750億ドルにもなるそうです。

ウェイモの今後の見通し

自動運転車はまだ新しい技術であることを忘れてはいけません。

ウェイモの事業が親会社アルファベットの業績に大きな影響を与えるようになるのには、しばらく時間がかかるでしょう。

今後数年間で、自動運転車サービスではさらなる成長が見込まれますが、今のところは規制上のハードルに直面しています。

さらに、競合他社の存在も忘れてはいけません。

GMのクルーズは、2019年のどこかのタイミングで、自動運転車をリリースする予定です。

GMのメアリー・バーラCEOは会社の組織改編を実施し、電気自動車と自動運転車にリソースを集中させました。

これは、クルーズとウェイモの競争がさらに激しくなるであろうことを意味します。

IHS Markitは、2040年には3,300万台以上の自動運転車両が販売されると予測しています。

この予測が正しければ、ウェイモを含む自動運転技術を手掛ける企業の未来は、明るいものになることでしょう。

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