分散投資がおすすめ!つみたてNISAのポートフォリオの考え方を解説

「初心者なので、まずは1つに集中したい」という考えをお持ちの方もいらっしゃると思います。
しかし、株の基本は分散投資です。
この記事では、つみたてNISAの分散のメリットについてご説明しています。
これからNISAを始めたいけど運用の仕組みがよく分からない、という方はぜひご一読ください。
つみたてNISAとは?
2018年1月にスタートした少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。
長期で運用することによりメリットが得られます。
積み立ての頻度
金融機関にもよりますが、毎月・2ヶ月に1回・ボーナス時のみの引き落としなど様々なタイプがあります。
年間の投資上限額
つみたてNISAの年間の投資上限額は40万円です。
一般NISAは年間の投資額が120万円まで非課税なので、一般NISAとつみたてNISAは上限額が異なります。
つみたてNISAの対象となる商品の特徴
つみたてNISAの対象商品は金融庁からのお墨付き商品に限られているため、一般NISAよりも少ないです。
手数料が低水準だったり、分配金が高頻度では支払われなかったりと長期の積立でメリットが得られるように設計されています。
投資に慣れている方はもちろん、初心者の方でも始めやすい仕組みになっています。
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つみたてNISAは集中投資より分散投資がおすすめ
分散投資によりリスクを軽減させることをおすすめします。
1つの銘柄だけを追うと、1月は高く、2月は低く、3月は高いというように利益の上下が激しくなります。
1月は低く、2月は高く、3月は低いという逆の動きをする銘柄も保有することにより、平均して安定的な動きになります。
1つの銘柄のみで投資を行うと、その銘柄の価格変動が資産に直結します。
最悪の場合、資産が0になるリスクもありますよね。
値動きの異なる複数の銘柄で投資を行うと、トータルでの価格変動は小さくなりますのでリスク軽減が期待できます。
できるだけ複数の銘柄を保有して、安定的な投資を目指しましょう。
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分散投資のメリット・デメリットと具体例を理解して投資のリスクを軽減しよう
集中投資のメリット・デメリット
【メリット】
株価が一方向に上昇した場合、利益が大きくなる
【デメリット】
株価が一方向に下落した場合の損失が大きい、資産の大部分を失うこともある
分散投資のメリット・デメリット
【メリット】
特定の銘柄がはずれても、損失が少ない
【デメリット】
保有しているものが当たっても、大当たりしない
投資の基本は分散投資です。
特に初心者の方は分散投資でリスクを小さくしながら価格の動きを学ぶことをおすすめします。
国内の投資信託・ETFだけでなく海外商品も取り入れてリスク分散しよう
国内の銘柄で分散するだけでなく、地域や国も分散させることをおすすめします。
様々な地域の銘柄を保有することにより世界全体の経済の利益が得られます。
日本経済に依存するとリスクが高いので、銘柄も地域も全て分散させる意識で投資を始めましょう。
ドルコスト平均法でつみたて最大のメリットを受けることができる
「より少ない投資額でより多くの株を買うことができる」仕組みです。
ドルコスト平均法とは、定期的に一定金額分(月に1万円など)の株を買う方法のことです。
一定金額に設定されているため、株価が高い時は少ししか買わず、安い時にはたくさん買ってくれるシステムです。
毎月100株買うようにするよりも、毎月1万円に見合う株を買う「ドルコスト平均法」の方がトータルではお得になります。
得になるというのは、より少額でより多くの株を買える、という意味です。
運用方針によって、ポートフォリオを変えよう
アクティブ運用とは
ベンチマークを上回る運用成果を目標とする運用スタイル。ベンチマークに連動せず、独自の投資方針で運用されるスタイル。
つみたてNISAの全158本のうち17本のみがアクティブファンドです。
パッシブ運用にはない独自の方針で運用されているため、将来に期待する銘柄や今は安い銘柄を保有し、パッシブ運用以上の利益を目指すことができます。
企業の理念に共感できる場合に応援の気持ちで運用することも可能です。
投資の仕組みやマネージャーの能力を見極めて投資しなければなりませんので、難易度は高めです。
先進国や新興国の成長に期待して投資したい場合は海外の銘柄を購入できますし、高いリスクを取りたくない場合は投資先や地域を分散させる銘柄を選ぶこともできます。
相場の動きにより成長株・割安株・現金の割合を変えてくれるファンドもありますので、「アクティブ運用したいけどバランスも取りたい」という方でも運用することができます。
パッシブ運用(インデックス運用)とは
ベンチマークに連動した運用成果を目標とする運用スタイルで、142本の取り扱いがあります。
ベンチマークという基準がありますので、同じ数値を基準にしている銘柄は似たような動きをし、似たような利益が出ます。
似たような利益が出るのであれば、できるだけ安い銘柄を買いたいですよね。
その時々によって安い銘柄は異なりますが、「つみたて」という特性上すぐに変えることは難しいです。
安さ以外の特徴も考慮して、バランスの良いものを買いましょう。
※ベンチマーク…日経平均株価やTOPIXなど、運用目標とする基準のこと
※日経平均株価…東証1部に上場されている銘柄のうち、代表的な225銘柄の株価を平均したもの
※TOPIX…東証株価指数。東証1部に上場されている全銘柄の時価総額(株価×上場株式数)を指数化したもの
ディフェンシブ銘柄のメリット・デメリットを把握して株式投資に役立てよう
まとめ
投資の基本はリスク分散です。
「初心者だからまずは1つ集中して投資したい」という気持ちも分かりますが、今後を見据えてリスクの少ない運用方法を学んでいきましょう。