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つみたてNISAのメリット・デメリットを徹底解説。一般NISAとの違いについても説明

つみたてNISAはこれから投資を始めようと思っている人からも注目されていますが、デメリットまできちんと把握できている人は少ないようです。

大事なお金を投資するわけですから、「つみたてNISAは本当に損をしない仕組みなのか知りたい」「デメリットもきちんと分かった上で投資したい」と思われる方もいるでしょう。

この記事では、つみたてNISAのメリットとデメリットをご説明します。

メリットやデメリットが「NISAに共通の特徴なのか?」「つみたてNISAだけの特徴なのか?」についても触れています。

メリットとデメリットがすっきりと分かるので、短時間でNISAについて知りたい方はぜひご一読ください。

つみたてNISAとは?始め方の手順と口座開設の注意点について解説

つみたてNISAとは?

定期的・継続的に積み立てる投資の制度です。

長期で運用することによりメリットが得られます。

積み立ての頻度

金融機関にもよりますが、毎月・2ヶ月に1回・ボーナス時のみの引き落としなど様々なタイプがあります。

年間の投資上限額

つみたてNISAの年間の投資上限額は40万円です。

一般NISAは年間の投資額が120万円まで非課税なので、一般NISAとつみたてNISAは上限額が異なります。

つみたてNISAのメリット4つ

メリットを5つご紹介します。

配当金や値上がり益が非課税になる(一般NISA/つみたてNISA共通)

年間投資額が40万円までは非課税です。(ちなみに一般NISAは年間投資額120万円までが非課税です。)

特定口座・一般口座での投資は利益の20.315%に税がかかりますが、NISAは非課税なので税の面でお得と言えます。

例えば投資で100万円の利益があった時、税と税を引いた利益は下記のようになります

100万円の利益があった場合

つみたてNISA 普通の投資
発生する税金 0円 100×20.315%=20万3150円
税金を引いた利益 100万円 79万6850円

つみたてNISAと普通の投資では、受け取れる利益に約20万円の差が出ます。

上限はありますが、NISAは税の面で普通の投資よりもお得な制度なのです。

非課税期間が長い(つみたてNISA) 

一般NISAは非課税期間が最大10年間ですが、つみたてNISAは非課税期間が最大20年間もあります。

一般NISAは始めた当初こそ非課税ですが、途中からは非課税の期間外になったり、ロールオーバーの手続きがあったり、売買をしたり、次の動きをすぐに考えなければいけません。

NISAのロールオーバーのメリット・デメリットを解説。非課税期間を延長するなら利用しよう。

一方、つみたてNISAの場合は最大20年間も非課税の期間があります。

非課税の間にゆっくりと次の動きを考えることができます。

少額からの投資が可能(一般NISA/つみたてNISA共通)

NISAは少額からの投資が可能なので、投資初心者でも安心して始めることができます。

主要な金融機関では最低いくらから投資家が可能なのか、調べてみました。

ネット証券

  • SBI 証券…100円
  • 楽天証券…100円
  • マネックス証券…100円

銀行

  • 三菱UFJ銀行…1万円
  • 三井住友銀行…1万円
  • ゆうちょ銀行…1000円
  • みずほ銀行…1000円

安いものだと100円、大手メガバンクでも1万円程度から投資が可能です。

ドルコスト平均法によるメリットを受けることができる(つみたてNISA)

「より少ない投資額でより多くの株を買うことができる」仕組みです。

ドルコスト平均法とは、定期的に一定金額分(月に1万円など)の株を買う方法のことです。

一定金額に設定されているため、株価が高い時は少ししか買わず、安い時にはたくさん買ってくれるシステムです。

毎月100株買うようにするよりも、毎月1万円に見合う株を買う「ドルコスト平均法」の方がトータルではお得になります。

得になるというのは、より少額でより多くの株を買える、という意味です。

つみたてNISAのデメリット3つ

お得な面の多いつみたてNISAですが、気になる点もあります。

対象商品が限定されている(つみたてNISA)

つみたてNISAは一般NISAと比較して、取り扱い商品が少ないです。

下記を参照ください。

一般NISA つみたてNISA
上場株式(ETF、REIT含む) 金融庁が定めた基準を満たす投資信託、ETF

商品の数は少ないですが、金融庁お墨付きの安全感を重視したい初心者にとっては逆に良いかもしれません。

損益通算ができない(一般NISA/つみたてNISA共通) 

損益通算は、利益と損失を相殺して節税する仕組みです。

「去年は損失が大きいのに今年は少し利益があったせいで税を支払わなければいけない」という事態を防ぐことができます。

例えばA会社(NISA口座以外)で50万円の利益があったとします。

B会社(NISA口座以外)では50万円の損失があったとします。

A 会社とB会社を合計すると、結局利益がないことになりますよね。

この場合、損益通算をすると利益は0円となるので、税を支払わずに済みます。

次に税を払うパターンを見てみましょう。

A会社(NISAでない)で50万円の利益があったとします。

B会社(NISA口座)で50万円の損失があったとします。

NISAでは損益通算ができません。

そのため A 会社の利益50万円に対して10万円の税がかかってしまいます。

B会社での損失は考慮されません。

先ほどと利益の合計は変わらないにもかかわらず、NISA口座を使ってしまった場合は10万円の税がかかってしまうのです。

まとめると、NISAの場合は損益通算(他の口座と利益や損失を合わせて相殺すること)ができないため、組み合わせ次第では「NISAにしたせいで損をしてしまった」という事態も起こります。

繰越控除ができない

繰越控除とは、その年に生じた損失を2年目以降の所得と合わせて計算し、節税するものです。

去年100万円の損失、今年200万円の利益があったとします。

この場合、「去年は損していたので、去年と今年を合わせたら100万円の利益になりますよね。

合計したら利益は多くないですね。税は100万円分でいいですよ」となります。これが繰越控除の仕組みです。

NISAは繰越控除ができません。

去年の損は考慮されず、今年は今年で計算されます。

「今年は200万円分の利益を得ましたよね。去年の損に関わらず、今年の利益に対する税を払ってください」となります。

NISA単体で見るとメリットが多いですが、様々な投資を組み合わせると「NISAだから損をした」という事態も起こります。

一般NISAとの違い 

一般NISAとの大きな違いは、期間や年間投資額の上限などです。

一般NISA つみたてNISA
投資できる期間 10年間

(2014〜2023年)

20年間

(2018〜2037年)

非課税期間 投資した年からMAX5年間

(ロールオーバーを利用すると、最大10年間)

投資した年からMAX20年間
投資額上限(1年あたり) 120万円 40万円
累計の非課税額上限 600万円 800万円
取り扱っている商品 上場株式(ETF、REIT含む)、投資信託 金融庁が定めた基準を満たす投資信託、ETF
投資方法 一括買い付け、積み立て 定期かつ継続での積立のみ

まとめ

つみたてNISAは一定額内であれば非課税ですし、少額から投資可能なので、投資初心者にも人気が高まっています。

反面、損益通算や繰越控除など「損をした時の税の扱い」に難点があります。

「簡単だから」と安易に始めず、税の扱いや確定申告、どれくらいの額を投資してどれくらいの損失があった時に注意が必要なのか確認してから運用しましょう。


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