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ついに開幕か、日本のプロ野球。はたして株価への影響は?

2019年11月頃から始まったコロナウイルスの影響は、2020年5月になり、ようやくその勢いも弱まりつつあり、全世界にて中止されていたスポーツの試合やイベントが徐々に再開へ向けて準備を整え始めました。

そんな中、韓国のサッカー「Kリーグ」が無観客試合でシーズンを再開したり、台湾のプロ野球の試合にいたっては世界に先駆け、観客を1000人に制限してシーズンを再開し、世界から注目をあびました。

日本のプロ野球機構も再開に向けて論議中でしたが、ついに6月に再開を目指すと発表がありました。

再開に関しては賛否両道の意見があるようですが、野球ファンにとっては待ち遠しい瞬間と思います。

さて今回はその日本のプロ野球と株に関しての話です。

現在、日本にはセ・リーグとパ・リーグ各6球団の合計12球団がありますが、各球団とも企業が球団を保有、又はスポンサーとなり運営されています。

日本では野球とサッカーは人気があるスポーツであり、各球団の名前は親会社の宣伝に大いに役立っていると思います。

そして、通常、株価というのはその企業にとって良いニュースがあると上昇するものですが、はたしてプロ野球球団を保有・スポンサーしている企業は、そのチームの成績が良いと株価に影響するのでしょうか?そんな疑問を見ていきたいと思います。

下記のリストが日本のプロ野球チーム関連銘柄です。(順番は去年の順位にて)

<セ・リーグ> 

  1. 巨人 (9405 日テレHD)
  2. DeNA(2432 ディー・エヌ・エー)
  3. 阪神 (9042 阪急阪神)
  4. 広島 (メインスポンサー:7261マツダ)
  5. 中日 (中日新聞:非上場)
  6. ヤクルト(2267 ヤクルト)

<パ・リーグ>

  1. 西武 (西武鉄道:2004年12月上場廃止)
  2. ソフトバンク (9984ソフトバンクグループ/9434ソフトバンク)
  3. 楽天(4755楽天)
  4. ロッテ (ロッテ:非上場)
  5. 日本ハム(2282日本ハム)
  6. オリックス(8591オリックス)

上記のように12球団の親会社・スポンサー会社全てが上場している訳ではないのですが、12球団中、9球団の株価を追う事ができます。

そして過去5年日本シリーズを制覇した球団の親会社の株価はどうだったのか見てみましょう。

尚、株価を見るのはシーズンが始まる4月頃から日本シリーズが行われる10月から11月頃とします。

<日本シリーズ>

  • 2019年 巨人 VS ソフトバンク:ソフトバンク優勝

(9984)ソフトバンクグループ 5500円代から4000円前半に下落

(9434)ソフトバンク 1200円代から1500円代に上昇

  • 2018年 広島 VS ソフトバンク:ソフトバンク優勝

(9984)ソフトバンクグループ 3800円代から5500円代に上昇

  • 2017年 DeNA VS ソフトバンク:ソフトバンク優勝

(9984)ソフトバンクグループ 7700円代から5000円代に下落

  • 2016年 広島 VS 日本ハム:日本ハム優勝

(2282)日本ハム 4600円代から4900円代に上昇

  • 2015年 ヤクルト VS ソフトバンク:ソフトバンク優勝

(9984)ソフトバンクグループ 7000円代から6000円後半に下落

(注:9434ソフトバンクは2018年12月より上場)

過去5年間を見ると、結果はまちまちで、残念ながらはっきりと野球球団の成績が株価に影響するとは言えそうにはありません。

それでも、まったく影響しないかと言えば、そうでもなさそうです。

当時の報道でも取り上げられていたので、特に阪神ファンの方は記憶にある方もいらっしゃるでしょうが、2012年の阪急阪神の株主総会で、そのグループ内にある阪神タイガースの球団運営について論議がありました。

当時Bクラスで低迷していた阪神タイガースには、福岡ソフトバンクホークスで活躍し、その後シアトルマリナーズで活躍した城島捕手と、千葉ロッテマリーンズで活躍した小林投手がいました。

高額な契約金で移籍し、ファンの期待もとても高かったのですが、残念ながら期待通りの成績を残す事ができず、ファンからも不満の声が上がっていました。

すると、株主総会にてある株主がそれを論議にあげ、この2選手を”不良債権”とまるで金融商品のような言い方で、思うような成績が出ない二人を非難した事が報道されました。

よって野球チームの親会社の株をお持ちの株主の方々が全く野球チームの成績を気にしないという事はないようですが、残念ながら野球チームの成績が直接株価に反映されるという法則は成り立っていないようです。

しかし、野球チームは親会社のマーケティングには役立っていると思います。

野球ファンでなくても、福岡ソフトバンクホークスの事がメディアに出ていてそれを見た人がソフトバンクの携帯の契約につながったというケースもある事でしょう。

チームの成績が良いと必ずメディアには多く出てきますし、優勝すると会社によっては優勝した事に対する”特別セール”などの企画がある場合があります。

例えば、東北楽天イーグルスが優勝した際に本社の楽楽天が運営しているオンラインショップ、楽天市場で優勝還元セールスがあったりしました。

このように間接的に営業成績に役立っているので、その営業成績が株価に反映している事でしょう。

間接的な影響しかなくても、ご自分が好きなチームの成績や所属選手の成績を見ながらその球団の親会社の株価を追っていくというのも株投資の楽しみ方の1つかもしれません。

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免責事項と開示事項 記事の作者、小林貴之は、記事内で言及されている銘柄を保有してはいません。記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

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