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資産運用後半でのリスクの取り方と資産運用の終わり方とは?~アセットアロケーションとポートフォリオの考察

資産運用を始めたはいいものの、終わり方まで考えた上で始めたという方は少ないのではないでしょうか。

株式のデイトレなど時間軸の短いトレードならすぐに止められますが、長期の資産運用では運用期間の後半、特に終盤にかけてのリスクの取り方や終わり方には注意が必要です。

そこでこれらの点についていくつかアイデアをご紹介していきます。

資産運用後半でのリスクの取り方

資産運用の後半ではまだリスクを取りながらの運用を継続していくことができます。

ただし、資産運用の終わりも見据えながら、ポートフォリオのリバランスなど投資プランについて定期的に見直していくことが大切です。

この段階になるとアセットの残高もそれなりに増えているため、リスク許容度の高い投資家の場合でもリスクの取り方を徐々に抑えた運用が大切になってくるでしょう。

また、資産運用をいつ終わりにするのかについて何も検討していない方はこの段階である程度まで方針を決めておくことも大切になってきます。

というのも終盤になってしまうとリスクの取り方との兼ね合いもあり、その段階で資産運用の終わり方を決めるのは少し遅いと考えられるからです。

できれば資産運用の後半に差し掛かった頃には終わり方についても検討しておきたいところです。

資産運用の終わり方について正解はなく、投資家によって様々な考え方ができるでしょう。

しかし、特にこれといって決め手が無いという方にはいくつかアイデアがありますので、以下に簡単にご紹介していきます。

ライフプランに合わせて資産運用の期間を決める方法

子供の大学進学に合わせたり、リタイヤ後の生活費用の捻出などライフプランに応じて、運用期間を決める方法です。

ライフプランの変更に応じて資産運用の終わりも変わってきます。

ただし、相場環境や運用パフォーマンスは個人のライフプランとは当然無関係に変化していきます。

終わる時点でのトータルパフォーマンスが芳しくない場合にどうするのか検討しておく必要があります。

例えば、損切りも視野に入れて終わらせてもいいのか、自分なりの終わり方を前もって検討していくことになります。

リターンの目標達成で終わる方法

目標リターンを獲得するまで資産運用を継続させる方法です。

例えば、資産を2倍にすることを目標とした場合、それが達成された時点で資産運用を終わることになります。

目標については具体的に数値化できるので、目標さえ決まれば運用期間を終えるタイミングもわかりやすいといえます。

問題は目標達成が想定以上の時間がかかり、終わりが見えてこない場合です。

あくまで目標達成まで継続するのか、途中で断念して終わらせるのかの判断が必要になってくるでしょう。

資産運用の終わり方

資産運用は終盤になってくるとリスクをあまり取れなくなりますし、あれこれと色々なことを試す時間もなくなってきます。

資産運用を終わるにあたっては、完全に「守り」に入る段階となります。

資産運用の終わり方ですが、本来は資産運用の初期段階である程度まで投資プランの中で決めておくことが理想です。

その際にはリスク許容度やライフプランに応じた投資プランを描いていき、相場環境だけでなく、生活環境の変化などに応じて必要があれば修正していきます。

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)など資産運用に関するファイナンシャルアドバイザーに相談すると、資産運用開始の入口時点で顧客からヒアリングをおこない、投資プラン全体の青写真を描いて顧客と共有しています。

しかし、現実的にはそこまで準備してから始めるという方は少数派かもしれません。

そこで資産運用の終わり方について考えた場合に大切なポイントを以下に挙げていきます。

アセットアロケーションに配慮する

資産運用の終盤に来るまでにそれなりに含み益がある場合には、ローリスクのアセットクラスへ徐々に移行していくなどアセットアロケーションには配慮が必要です。

また、相場環境によっては一部の資産を売却処分して、現金保有で様子見することが必要な場合もあります。

そうするためにはポートフォリオの中身を総点検し、特に流動性の低い商品を保有している場合には、流動性の高い商品へとスイッチしていくことも検討したいところです。

アセットアロケーションについては、自分のリスク許容度に応じて決められる部分でもありますので、運用期間中はむやみにアセットクラスを変えるべきではありません。

しかし、資産運用の終盤にかけてということになると話が変わってきます。

投資期間を延長する場合のリスクを考慮する

運用パフォーマンスによっては投資期間の延長を検討する方もいるでしょう。

特にリーマンショックやコロナショックによって急に大きな含み損を抱えた場合にはそのような選択肢も間違っているとは言えません。

含み損を減らすことや目標となるリターンの獲得を目指して投資期間を延長した場合、その期間のリスクについても十分に意識しておくことが大切です。

描いたシナリオ通りにならない場合にはどうするのかについてもある程度検討しておくことが必要になってくるでしょう。

場合によっては含み損が増えたり、一向に減らない場合には途中で損切りして資産運用を強制的に終わらせる判断も必要になってくる場合があるかもしれません。

積立投資はドルコスト平均法の効果が薄れる点に注意

積立投資といえば、その最大のメリットとして取得価格を平準化できるドルコスト平均法が頻繁に言及されます。

ドルコスト平均法とは、定期的に買い付けることで投資期間や投資タイミングといった「時間軸」の点からリスクとリターンを平準化できる投資手法です

ただし、注意が必要なのは資産運用の中盤から終わりにかけて、ドルコスト平均法の効果が薄れてくるという点です。

ドルコスト平均法は資産運用開始から中盤まではそれなりに効果を発揮しますが、時間の経過とともに資産残高もそれなりに積み上がってきます。

そのため中盤以降は徐々にですが、リスク分散効果がどうしても薄れてしまいます。

従って、積立投資は値動きのリスクを平準化してくれるからといっても、それは中盤までということを意識し、運用期間の経過とともにリバランスの内容について検討していくことも重要になってきます。

また、終盤にかけては含み益を守るためにも上記のようなアセットアロケーションの考え方が積立投資でも必要になります。

まとめ

今回は資産運用の後半にあたってリスクへの考え方や資産運用の終わり方、さらに終わるに当たって大切なポイントについてお伝えしてきました。

リスクや資産運用を終えるタイミングについての考え方は投資家によって三者三様で正解はありません。

しかし、少なくとも今回取り上げた内容についてこれまで検討してこなかった方の場合、一度じっくりと検討してみるといいでしょう。

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