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長期的な成長を見込めるヘルスケア銘柄「ジョンソン・アンド・ジョンソン」

新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの状況を受けて、米国製薬企業の大手であるジョンソン・アンド・ジョンソン(NYSE:JNJ)は、新型コロナウイルスのワクチン製造を開始しました。

COVID-19ワクチンは完成しつつあり、9月にはフェーズ1の臨床試験が開始される予定です。

ただ、ワクチンが完成して普及されるのは来年以降になる公算です。

同社の株は、S&P500の構成銘柄の一つで、製薬以外にスキンケアなどの一般健康医療品や医療機器を世界に提供しています。

また、他のヘルスケア株と同様に、やはりジョンソン・アンド・ジョンソンも長期的な成長が期待できる銘柄です。

実際に、同社の決算報告書や格付けなどを見てみると、優良企業であることがわかります。

そこで、今回の記事では最新の決算発表などに基づいて、ジョンソン・アンド・ジョンソンについて解説していきます。

ジョンソン・アンド・ジョンソンのCOVID-19ワクチンは9月にフェーズ1へ移行

テストのためのCOVID-19ワクチンは9月までに完成できる予定で、9月にはフェーズ1へ移行する予定であると同社は発表しました。

フェーズ1においては、比較的少人数の患者にワクチンを使用し、プラシーボ効果などのグループと比較されます。

また、その際副作用が見られないかという点についても確認すると考えられます。

ジョンソン・アンド・ジョンソンの強みは製薬

同社は130年以上の歴史がある米国の製薬企業です。

2019年の時点で、ムーディーズからAaaの格付けを得ており、優良な企業と言えます。

同社の強みは製薬であり、ガンや免疫、代謝、心臓血管の疾患領域の薬の製造・販売を行っています。

一方で、一般家庭で使われている健康医療品や手術などに使われる医療機器も製造および提供しています。

売上高の約50%は米国で残りの約50%はそれ以外の国(主にヨーロッパ)であり、ジョンソン・アンド・ジョンソンはグローバルに展開している製薬企業です。

売上高がちょうどいいバランスでグローバルに分散しているため、安定的な企業と言えるでしょう。

ジョンソン・アンド・ジョンソンの業績は概ね良好

2020年4月14日に発表された第1四半期の決算報告書によれば、業績は良好でした。

前年同期比で売上高は3.3 %とやや増加しました(2020年Q1: 206億ドル、2019年Q1: 200億ドル)。

また、純利益は約55%増であり、主な要因は研究開発費などのコストの削減でした(2020年Q1: 57億ドル、2019年Q1: 37億ドル)。

同社には3つのセグメントがあり、それらは一般健康医療品(Consumer Health)、製薬(Pharmaceutical)、医療機器(Medical Devices)です。

同社の年間売上高で最も高い割合を占めているのは製薬(42.2%)です。

一般健康医療品と医療機器の場合は、各々13.9%、26.0%です。

また、2018年と2019年の年間決算を比較してみると、営業利益の伸び率が最も高いのは、やはり製薬部門です。

パンデミックはまだ続く可能性が高いことや米国政府のヘルスケア分野への投資の増加(爆速ワクチン計画(Operation Warp Speed)など)を考えれば、今後最も伸びるのは製薬部門である可能性が高いでしょう。

以下に、セグメントごとに詳しく見ていきます。

一般健康医療品

スキンケア用品やコットンバットなどの家庭で使われている健康医療品を提供しています。

前年同期比で売上高は11%増(2020年Q1: 36億ドル、2019年Q1: 33億ドル)でした。

新型コロナウイルスのパンデミックにより、需要が高まったことが主な原因です。

製薬

この部門においてCOVID-19のワクチンだけでなく、免疫に関わる炎症性疾患やリンパ節ガンの治療薬を製造および提供しています。

前年同期比で売上高は10%増(2020年Q1: 111億ドル、2019年Q1: 102億ドル)でした。

医療機器

この部門では、手術などに関わる機器やツールの製造・開発を行っています。

その中で注目するべきは、手術用のロボットの開発です。

新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受け、前年同期比で売上高は6.9%減(2020年Q1: 59億ドル、2019年Q1: 64億ドル)となりました。

ジョンソン・アンド・ジョンソンは長期的な成長が期待できる

新型コロナウイルスのパンデミックはまだ続いており、かつ人々の健康への関心が高まっているため、今後の成長が特に期待できるのは製薬部門です。

ワクチンが完成すれば同社の株価は急騰すると考えられますが、効果的なワクチンができないとしても他の疾患部門での需要は年々高まっているのでそれほど心配する必要はないでしょう。

一方で、医療機器部門については損失が出ていますが、これについてもそれほど心配する必要はないです。

ヘルスケアのセクターでは、手術や診断などを含めた医療の自動化やIoT(モノのインターネット)の導入や技術開発が進んでおり、同社の医療機器部門も参入しています。

従って、5−10年という単位で見た場合、技術の進展とともに医療機器部門の売り上げは伸びていく可能性があります。

以上のことから、ジョンソン・アンド・ジョンソンの株は長期投資に向いているのではないかと考えられます。

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免責事項と開示事項 記事の作者、小田茂和は、記事内で言及されている銘柄を保有してはいません。記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

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