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コロナショックで世界経済は不況になるが、ヘルスケアなどのディフェンシブ銘柄は伸びていく

第1四半期の経済の状況を見てみると、やはりコロナショックの影響で多くの先進国のGDPはかなり落ちました。

経済不況の時期に移行したと見てよいでしょう。

一方で、世界の株式市場は乱高下を繰り返しながらも少しずつ右肩上がりになっていますが、しばらくはコロナショック前の状態になることはないと考えられます。

そもそも人々の生活様式が変わってしまっているので、同時に実態経済の構造にも変化が見られます。

投資家はそれに合わせて投資戦略を変えるべきです。

一方で、今回のコロナショックで各国のガバナンス(コロナや経済対策)の実態が明らかとなりました。

パンデミックの収束が早ければ早いほど早めに経済を再開させることができるため、経済のダメージを減らすことができます。

つまり、コロナ対策は経済対策に直結しており、今回のコロナショックを通して長期的にどの国がポテンシャルが高いのかがわかってきます。

今回の記事では、コロナショック下での世界経済の状態や今後の新型コロナウイルスのパンデミックの状況、今後のマーケットの展望などについて解説していきます。

世界各国のGDPは歴史的な下落

各国の2020年の第1四半期のGDPが発表され、やはりほとんどの国で下落しました。

主要国における実質GDPの前年同期比は、以下のようになりました(引用元:OECD)。

  • 米国… -0.3%
  • 中国…-6.8%
  • 日本…-0.9%
  • ドイツ…-2.3%
  • フランス…-5.4%
  • イギリス…-1.6%
  • イタリア…-4.8%
  • スペイン…-4.1%

どの国でも歴史的な下落となり、主要先進各国では経済的不況に陥り始めています。

実際に、世界における企業倒産の数は増加しています。

また、多くの企業や家庭では現金が不足しており、各国では経済的状況の悪化を少しでも防ぐために、現金を市場に注入することなどにより経済的支援を行っています。

以下に簡単に各国の状況を見てみます。

米国

米国の失業率は、3月初旬には3.5%でしたが、5月初旬にはコロナの影響を受けて14.7%となり急上昇しました。

1930年代の大恐慌以来の数字となりました。

景気の悪化と失業率は相関する場合が多いので、失業率は重要な指標です。

経済的支援はもちろん行われていますが、十分ではないようです。

中国

全体的にはロックダウンを解除し、完全ではないようですが経済を再開させています。

しかし、都市あるいは地域によっては再び新型コロナウイルスの感染者数が増加しており、再びのロックダウンを行っているケースもあるようです。

EU

ドイツ、オランダ、スペイン、イタリアなどはロックダウンを少しずつ解除し始めると同時に経済の再開も始まっています。

EU内部ではどのように経済的支援を行うかということについてかなりもめていますが、少しずつ解決の方向へ向かっているようです。

また、各国では迅速な経済的支援が行われています。

ただし、アフターコロナにおいては国家間での経済格差がさらに拡大する可能性が高いです。

イギリス

現在、イギリスの死亡者数と感染者数はヨーロッパの中で最も高くなっています。

イギリスはコロナ対策だけでなく、ブレグジット(EUからの離脱)の手続きも行わなければなりません。

今回は、ブレグジットとコロナショック が重なってしまいました。

ブレグジットによりイギリス経済は大きな経済的損失を被ることが予測されているため、ブレグジットとコロナショックが組み合わされば、長期的なイギリス経済の落ち込みは歴史的なものになるかもしれません。

日本

上記の国々と比較すると、ご存知のように日本での新型コロナウイルスによる死者や感染者数は非常に低いです。

ロックダウンを行なっていない上に戦略が杜撰であったため、個人的には運が良かったと解釈しています。

とは言え、自粛による経済的ダメージはかなりのものになるでしょう。

今後は第2、第3波のパンデミックがやってくる

グローバルレベルで見ると、新型コロナウイルスの感染者数や死亡者数はまだ増加傾向にあります。

つまり、ロックダウンを解除すると第2、第3波のパンデミックが弾き起こる可能性があります。

各国の政府はそれを恐れて、少しずつロックダウンを解除しています。

コロナワクチンはアストラゼネカやジョンソン・アンド・ジョンソンに注目

ギリアド・サイエンシズ(NASDAQ:GILD)からレミデシビルなどの治療薬が提供されていますが、治療薬はあくまでも入院期間を短くしてくれるだけです。

パンデミックを収束させるのに重要なのはワクチンです。

ワクチン製造の最前線に立っている製薬企業は、ジョンソン・アンド・ジョンソン(NYSE:JNJ)やモデルナ(NASDAQ:MRNA)、アストラゼネカ(NYSE:AZN)です。

ワクチンの提供は来年になると予測されていたのですが、アストラゼネカが今年の9月から提供を開始する予定であることを発表しました。

現時点では、同社のワクチンはフェーズ2の臨床試験の段階に移行しています。

このワクチンが実際に効くとすれば、パンデミックの収束は予想よりも早くなるかもしれません。

ちなみに、ジョンソン・アンド・ジョンソンのワクチンは、今年の9月にフェーズ1の臨床試験へと移行します。

今後はヘルスケアなどのディフェンシブ銘柄へ投資

パンデミックはしばらく続くことを考えれば、今後さらに伸びてくるマーケットはヘルスケアや生活必需品などのディフェンシブ銘柄です。

実際にヘルスケアのジョンソン・アンド・ジョンソンやギリアド・サイエンシズは伸びており、トランプ政権が進めている爆速ワクチン計画(Operation Warp Speed)も加味すれば、特にヘルスケア銘柄はかなり期待できるでしょう。

今後は、これらの業界に注目して投資することをおすすめします。

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免責事項と開示事項 記事の作者、小田茂和は、記事内で言及されている銘柄を保有してはいません。記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

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