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【米国個別株動向】2018年にアリババの株価が21%下落した理由と将来性について

モトリーフール米国本社、2019年1月10日投稿記事より 

アリババグループ(ティッカー:BABA、以下「アリババ」)の株式は昨年、中国経済の広範な減速と米国との貿易戦争の犠牲となり、大きく下落しました。

また、業績見通しの下方修正も、昨年後半の株価の下落につながりました。

S&Pグローバルマーケットインテリジェンスのデータによると、株価は25%下落した上海総合指数よりわずかによかったものの、20%強の下落で終わりました。

アリババの株価は、年間を通じて上昇傾向にあり、一時期は20%以上も上昇しています。しかし、中国経済が減速したため、下半期の株価は下落し続けました。

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アリババ株が下落した理由

昨年、アリババの株価を押し下げたマクロ経済的要因を考えます。

同社は中国最大の電子商取引小売企業であり、中国全体の経済減速の影響を強く受けます。

たとえば、中国製造業購買担当者景気指数は下半期にかけて悪化し、製造業活動が停滞し始めました。

11月の小売売上高が2003年以来の最低水準に落ち込んでおり、全体的な経済成長も減速しました。

米国は、2,000億ドル相当の中国製品に10%の関税を課し、それを25%に引き上げるとの圧力を加えました。

米国との貿易関係の緊張も、中国経済を圧迫しました。

個別要因としては、同社の第1四半期決算における売上が61%増加したにもかかわらず、事前予想を下回ったため、同社株式は8月23日に3%下落しました。

そして、9月にアリババ創設者のジャック・マーが2019年9月に理事会議長を辞任し、CEOのダニエル・チャンに代わるというニュースにより、株価は3.7%下がりました。

そして、アリババが第2四半期決算発表の際に、通年の売上高見通しを4%~6%削減したことから、11月2日の株価は2.4%下落しました。

今後のアリババについて

米中間の貿易戦争は解消に向かっているように思われます。

そして、世界の株価が大幅に回復しているため、2019年にはアリババの株式はすでに11%上昇しています。

しかしながら、米中貿易交渉は進行中であり、望ましい妥協を見つけられないかもしれません。

それは、アリババや他の中国株にとっては大きなダメージとなります。

中国経済は減速を続けると予想され、これは株価を圧迫することでしょう。

アリババの競争上の地位は依然として強いものの、マクロ経済的要因により、株価が下落する余地があります。

ただし、同社株式は、PER31倍で取引されており、経済が正常化すれば、ヒストリカルに見て高い水準とは言えなさそうです。


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