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【米国株動向】注目すべき高利回りの米国テクノロジー銘柄3選

モトリーフール米国本社、2020514日投稿記事より

もし市場を上回るリターンを望むなら、配当株への投資を考えるべきです。ある調査によれば、S&P500指数の1970年から2019年までのトータルリターンは、その78%が配当の再投資によるものでした。

成長志向のテクノロジーセクターは、配当を重視する投資家にとって馴染みが薄い分野かもしれませんが、多くのテクノロジー銘柄は市場を上回る利回りを提供しています。

次の3社はそのような高利回りのテクノロジー企業です。

好調なコンピュータ・ハードウェア業界からはテキサス・インスツルメンツ(NASDAQ:TNX)、成長が早いITセクターからはIBM(NYSE:IBM)とシスコシステムズ(NASDAQ:CSCO)の2社を挙げます。

3社とも配当利回りは3%を上回り、8年以上連続で増配しています。

テキサス・インスツルメンツ:執筆時点の配当利回り3.3

テキサス・インスツルメンツといえば、学生時代の巨大なグラフ電卓を思い出す人は多いでしょう。

しかし同社の本業は、半導体やB2B(企業間取引)のハードウェア製品の開発と製造です。

この業界は好調ですが競争は激しく、新規参入コストも高いことから、同社は今後数年間、安定的な売上を見込めるでしょう。

同社の半導体メモリー・コンピューティング事業は、産業や自動車セクターの自動化という長期的な巨大なトレンドから恩恵を受けると見られますが、一方で同事業は成熟しているため売上の急激な伸びは期待できません。

2015年からの年平均成長率は2.6%に過ぎません。

しかし、売上は成熟期に入っている(昨年は144億ドルでした)にもかかわらず、同社は配当支払いや自社株買いを通じて、何十億ドルもの株主還元を行っています。

同銘柄の配当利回りは執筆時点で3.3%、そして15年連続で増配しています。

2019年の純利益50億ドルのうち30億ドルを配当支払いに充てており、配当性向は60%でした。

また、大規模な自社株買いも行っており、2018年は51億ドル、2019年は30億ドルを買い戻しました。

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IBM:執筆時点の配当利回り5.4

質問応答マシン「ワトソン」がクイズ番組で有名になりましたが、IBMは最も古くからある米国のテクノロジー優良企業の一つです。20世紀にはIBMといえばハードウェアや大型汎用コンピュータが代表的な事業でしたが、同社はクラウドコンピュータやビッグデータソリューションといった最先端の分野への移行を遂げました。

同社の売上高は2015年比で5.6%減少するなど、過去10年間は低迷しています。

売上高構成は大きく変化しており、2013年にはクラウドは売上の4%を占めるに過ぎませんでしたが、現在では27%にまで上昇しています。

クラウド&コグニティブ部門は他の部門より伸びが早く、2019年の売上は前年比4.5%増の232億ドルでした。

他の部門の売上は、グローバルビジネスサービスが0.2%増だったことを除けば、減少となりました。

また、クラウド部門は76.7%という高い粗利益率を誇っています。

一方で、グローバルビジネスサービスは27.7%、グローバルテクノロジーサービスは34.8%でした。

同銘柄の現在の利回りは5.4%、今回挙げた3社の中で最も高い水準です。

しかし、同社の配当性向は昨年で61%と手堅く、過去2年間で60億ドル規模の自社株買いを行っています。

また増配も25年連続で行っています。

経営陣は配当支払いや自社株買いで株主還元を行う一方、将来の成長ドライバーへも投資できる自信を持っています。

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シスコシステムズ:執筆時点の配当利回り3.4

同社はインターネット関連の製品やサービスの設計・販売といった成熟した事業を運営しています。

過去5年間の年間売上成長率は平均で2%に過ぎませんが、長期間にわたって売上を押し上げる可能性が高い主要な成長ドライバーが複数あります。

IP(インターネット・プロトコル)を基盤としたネットワーク関連事業は、冷蔵庫から産業機器にいたるまでありとあらゆる電化製品・電子機器をオンライン化するIoT(モノのインターネット化)のトレンドから恩恵を受けるはずです。

進行中の5Gネットワークの開始も新たな収入の機会となるはずで、それにより今後数年間は増配が維持されるでしょう。

同社の配当利回りは執筆時点で3.4%、8年連続で増配しています。

2019年度は純利益116億ドルに対して計60億ドルを配当として支払い、配当性向は51%でした。

また、2018年に183億ドル、2019年度に216億ドルの自社株買いを行いました。過去10年間で同社は発行済み株式数を24%以上減らしています。

しかし、自社株買いは一株あたり利益を押し上げ、配当支払いを確実にする一方で、その資金をいくらか使えば同社は将来的な売上成長のために投資、買収、リサーチ、開発などに上手く投入できる可能性もあります。

これらのテクノロジー3銘柄は株主還元を優先する安定的な優良企業として注目すべきでしょう。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Will Ebiefungは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、テキサス・インスツルメンツ株を保有し、推奨しています。

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