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【米国個別株動向】エヌビディアの新しい自動運転技術は、インテルに対抗することができるのか?

モトリーフール米国本社、2019年1月10日投稿記事より 

エヌビディア(ティッカー:NVDA)は、自動運転の新たなプラットフォーム「ドライブ・オートパイロット」を発表しました。

このプラットフォームは、半自動運転から完全自動運転への橋渡しとなる最先端運転支援システムです。

このプラットフォームにより、車線変更、高速道路での合流、歩行者と自転車走行者の発見、駐車支援などが可能になります。

また、車内の運転手を監視し、運転中に眠気や注意散漫な態度が確認された場合に警告を発することもできます。

また、そのソフトウェアを無線でアップデートすることもできます。

このプラットフォームは、1秒間に30兆回を超える処理を可能とする、エヌビディアのXavier AIによって実現されています。

ドライブ・オートパイロットは、エヌビディアのDrive PXシリーズのような完全自動運転プラットフォームではありません。

このプラットフォームは、世界の90%以上の自動車メーカーに先進運転支援システムを提供しているインテル子会社のモービルアイに対抗するためのものです。

エヌビディアの新しいプラットフォームは、インテルに対抗できるでしょうか。

インテルは、BMW、フィアット、デルファイと協力して、2021年までに完全自動運転車を発売する予定です。

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エヌビディアの自動車分野への野心

エヌビディアのTegraシリーズのCPUは、同社の自動運転ビジネスの基盤となっています。

同社は当初、Tegraをスマートフォン用のアプリケーションプロセッサとして販売しようとしましたが、クアルコムに敗北しました。

しかし、エヌビディアはTegraをインターネットへの常時接続機能を具備したコネクテッドカーに利用しました。

コネクテッドカー市場における同社の第一歩は、2015年のDrive PXの発売です。

それに続くDrive PX 2は、2016年に発売されました。

そして2017年、エヌビディアは完全自動運転システムであるDrive PX XavierとDrive PX Pegasusを発表しました。

そして、2018年9月には、ロボット、ヘルスケア機器、自動運転車向けの広範囲なプラットフォームであるDrive AGX Xavierを発売しました。

エヌビディアは現在、トヨタ、メルセデスベンツ、アウディ、ボルボを含む370以上の企業と緩やかなパートナー関係にあります。

これらの企業が、同社の第3四半期の自動車関連の売上の成長を支えています。

同社の自動車部門の売上高は、この四半期に前年比19%増、前期比7%増の1億7,200万ドルでした。

同社の自動運転市場での継続的な取組が、その成長に寄与したものと思われます。

しかし、残念なことに、エヌビディアの自動車部門の成長は、ゲーム部門の減速を相殺することはできませんでした。

ゲーム部門の減速は、暗号通貨マイニングバブルが崩壊し、安価なGPUが市場に溢れたことを背景とします。

同社は、ゲーム部門が安定するまでには1四半期から2四半期かかりますので、当面は自動車などの有望な市場に焦点を合わせようとしています。

エヌビディアがインテルに対抗するための策

エヌビディアのDrive AGX Xavierとドライブ・オートパイロットは、より多くの開発者、企業、自動車メーカーを有機的に結びつけることを目的としています。

しかし、インテルは自動車市場において、3つの理由で依然として強力なライバルといえます。

まず、インテル子会社のモービルアイは、先進運転支援システム市場を支配しつつあります。

モービルアイは、完全自動運転車向けにEyeQチップを販売しています。

すでに30社近くの自動車メーカーがEyeQチップを使用しており、2020年に発売予定のEyeQ 5により完全自動運転が可能になる予定です。

二つ目に、インテルは、モービルアイの先進運転支援システムとEyeQチップを、同社のAtom Automotiveチップと組み合わせることができます。

また、2016年に買収したMovidiusの技術を組み合わせることもできます。

最後に、インテルとBMW、フィアット、デルファイが強力な提携関係を築いているということです。

エヌビディアも、自動車メーカーと強力な提携関係を構築する必要があります。

強力な提携関係を持つインテルに対抗できない限り、自動運転技術のメインストリームになるのは難しいと思われます。

まとめ:エヌビディアの将来

エヌビディアは、自動車業界で先駆者としての優位性を持っています。

しかし、インテルは明らかに追いついてきています。

ドライブ・オートパイロットの導入は、エヌビディアがインテルとモービルアイの総合力を警戒していることを示しています。

そして、モービルアイの現在の先進運転支援システム以上に、多くの自動車関連企業に採用されることを狙っています。

その結果、自動車部品製造企業のコンチネンタルとZFフリードリヒスハーフェンは、2020年までにドライブ・オートパイロットをベースにした半自動運転システムを立ち上げることを発表しました。

そのため業界では、当プラットフォームへの関心が高まっています。

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