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バフェットから学ぶインデックス投資の基礎。代表的な海外ETFについても紹介。

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2018年11月29日投稿記事より

あなたが投資をするとき、バフェットのように大成功して、彼のようなリターンを得たいと思うでしょう。

バフェットの会社、バークシャー・ハサウェイ(ティッカー:BRK.A)への投資も選択肢の一つです。

ウォーレン・バフェットとバークシャー・ハサウェイの56年の歴史

バークシャーの成長に伴ってあなたの資産も成長するでしょう。

もちろんバフェットは、バークシャーの将来の成長性に自信を持っていますが、大半の人には別の選択肢を勧めています。それは、インデックスファンドです。

あなたが思っているよりも、インデックスファンドは面白く、高いリターンが期待できるものです。

ここから、インデックスファンドについて詳しく見ていきましょう。

バフェットとインデックスファンド

2017年の「On The Money」というCNBCの番組で、バフェットはこう述べました。

投資家の皆さんには、継続してS&P500種指数の低コストなインデックスファンドを買うことを勧めます。これが、どんな時でも最も理にかなった投資だと思うからです。

彼がインデックスファンドを勧めるのは、もちろんこれが初めてではありません。

彼は、妻に宛てた生前遺言書でも「10%は米短期国債、90%は低コストのS&P500インデックスファンド(私のお勧めはバンガード社)に投資しなさい」と指示しています。

なぜ、バフェットはインデックスファンドを勧めるのでしょうか?

番組内のインタビューでは次のような内容が続きます。

インデックスファンドを、継続的に買い続けるのです。

株式市場が下落しているときは特に、です。

新聞に悪いニュースばかり載ったとします。

するとあなたは、これから1~2年は買うのをやめておこうと思うかもしれません。

それでも淡々と買い続けるのです。米国企業は時間とともにをかけて成長しています。

そして、あなたの運用資産も同じように成長し続けるのです。

彼がこう考える理由は、米国への揺るぎない信頼です。

2015年の株主への手紙で、彼はこう述べました。

米国の没落に賭けることは、240年にわたってひどい間違いでした。

今も例外ではありません。米国のビジネスとイノベーションは金のガチョウのようなもので、今後もより大きな卵をたくさん産み続けるでしょう。

インデックスファンドとは?

ところで、インデックスファンドとは何でしょうか?

バフェットが勧めるから、という点以外にも、買うべき理由はあるのでしょうか?

インデックスファンドとは、パッシブに運用されるファンドです。

ファンドマネージャーの調査や投資判断を必要とせず、頻繁に売買をしないため「パッシブ運用」と呼ばれています。

ファンドマネージャーは、そのファンドに設定されたベンチマークと同じ銘柄を、同じ比率で買うだけです。

もし、ベンチマークがある銘柄の比率を下げた場合、ファンドも同じようにその銘柄の保有比率を落とします。

インデックスファンドの対極にあるのがアクティブファンドで、ファンドマネージャーが投資対象を調査し、定期的に売買の投資判断を行います。

調査や投資判断の対価として、アクティブファンドにはインデックスファンドより高い手数料が設定されています。

あなたが「バンガード500・インデックス・ファンド」などのS&P500種指数(以下、「S&P500」)をベンチマークとするインデックスファンドに投資したとしましょう。

すると、あなたはベンチマークを構成する500社に分散して投資していることになります(これは米国株式市場の約80%を占めます)。

そして、S&P500とほぼ同じパフォーマンスを得ることができます。

「バンガード・トータル・マーケット・ファンド」は中小型株を含め米国株式市場をすべて網羅していますし、「バンガード・トータル・ワールド・ストック・インデックス・ファンド」であれば、世界の株式市場を網羅しています。

さらに、債券や不動産の指数をベンチマークとするインデックスファンドもあります。

インデックスファンドがアクティブファンドより優れている点

個別銘柄やアクティブファンドをじっくり選別して投資するのに比べると、インデックスファンドへ投資することは退屈に思えるかもしれません。

しかし、インデックスファンドは非常に堅実な実績を残しています。

2003年6月末からの15年間のリターンを見ると、米国の大型株式に投資する投資信託のうち約92%が、S&P500に劣後しています。

これは、中小型株でも同様です。

同期間の中型株式に投資する投資信託の95%のリターンは、S&Pミッドキャップ400指数とほぼ同じで、小型株式に投資する投資信託の98%のリターンは、S&Pスモールキャップ600指数を下回りました。

インデックスファンドは低コストで運用できる

インデックスファンドがアクティブファンドより良いリターンを上げられる理由の一つに、コストが低いことが挙げられます。

一般的なアクティブの株式ファンドの手数料は年率1%か1.5%、またはそれ以上です。

一方で、一般的なインデックスファンドの手数料は年率0.25%以下で、中には0.10%というファンドもあります。

たった1%の違いで、どれだけの差が出るかを理解することが重要です。

例として、二つのファンドを想像してください。

一つは年間手数料1.1%、もう一つは0.1%です。

手数料以外は全く同じで、どちらもリターンは年率10%です。

以下の表は、毎年1万ドルずつそれぞれのファンドに投資した場合、どのように資産が成長するかを示したものです。

経過年数 リターン8.9%(手数料1.1%) リターン9.9%(手数料0.1%)
10年 $164,663 $174,315
20年 $550,920 $622,348
30年  約$1,500,000 約$1,800,000

慎重に個別銘柄やアクティブファンドを分析するのには時間もエネルギーもかかるものです。

そのような余裕のない多くの人にとって、コストの安いインデックスファンドはぴったりの選択肢です。

アクティブファンドを上回るリターンを上げることも

インデックスファンドへの投資は簡単かつ低コストであり、アクティブファンドの多くを上回るリターンを上げます。

定期的に一定の金額をインデックスファンドに投資する、必要なのはたったこれだけです。

バフェットの言う通り、市場全体の成長と同じリターンを得るだけで、資産を力強く増やすことができます。

長期的に見て、株式市場は平均して年率10%近くのリターンを上げています。

もちろん投資期間によっては10%以上になることも10%以下になることもあります。

以下の表は、毎年1万ドルずつ投資をした場合の、リターン別の資産の成長を示したものです。

経過年数 リターン4% リターン8% リターン10%
15年 $208,245 $293,243 $349,497
20年 $309,692 $494,229 $630,025
25年 $433,117 $789,544 約$1,100,000
30年 $583,283 約$1,200,000 約$1,800,000

インデックスファンドに投資するには?代表的なETFを紹介

どうすればインデックスファンドに投資できるでしょうか?

例えば、あなたの確定拠出年金の投資先として、インデックスファンドを選ぶことができます。

大手運用会社のほとんどはインデックスファンドを運用していますので、証券会社や銀行などを通じて投資することもできます。

また、株式のように取引できるETFの形態をとったインデックスファンドも多くあります。

米国の代表的なインデックスファンドETFをご紹介します。

  • SPDR S&P 500 ETF
  • バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
  • バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
  • トータル・ボンド・マーケットETF
  • バンガード・トータル・ボンド・マーケット・インデックス・ファンド
  • バンガード・リート・インデックス・ファンド

インデックスファンドを選ぶ際は、手数料に注目することをお勧めします。

例えばSPDR S&P 500 ETFの最近の取引価格は約275ドル、分配利回りは約1.85%ですが、手数料はたったの0.09%です。

ETFを選択するための5つの簡単なステップ

投資信託よりETFがおすすめ。最終的には自分で銘柄選択し、長期運用してみては?

まとめ

バフェットはインデックスファンドを推薦していますが、実際に自分のお金をインデックスファンドに投資しているのでしょうか。

答えは“イエス”です。彼はこの10年間、「インデクスファンドとヘッジファンドのどちらが優れているか」について100万ドルの賭けをしていました。

ちなみに、彼は「インデックスファンドがヘッジファンドよりも優れたパフォーマンスを上げる」方に賭けていて、賭けの賞金100万ドルを獲得しました。

バフェットが投資についてアドバイスをくれるなら、そのアドバイスから学ぶことは賢明なことだといえます。

なぜなら、彼は投資の知識や経験を豊富に持っているからです。

幸いにも、インデックスファンドに関する彼のアドバイスは、簡単に実行できます。

これを機に、インデックスファンドに注目してみませんか。