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コロナショックにより成長が期待できるヘルスケアETF:米国バンガードVHT

コロナショックによりほぼ全ての株が暴落し、まだコロナショックの余波は続いており、さらに下落していくのではないかと言われています。

新型コロナウイルスのパンデミックで需要が高まっているヘルスケア関連の株やETFについても同様に大きく下落しましたが、やはりその後底を打って急騰しました。

しかし、一方でヘルスケア以外のほとんどの分野での株はあまり上がっていないか、ボックス相場に移行しています。

今後は、ヘルスケアに注目して株やETFを購入するべきで、特に注目するべきはやはり米国市場です。

今回は、米国バンガード社が提供しているヘルスケアETFであるVHTについて解説します。

ヘルスケアの個別銘柄を選択するのはやや難しいと感じる場合、まずはVHT のようなETFの購入から始めてみてはどうでしょうか。

バンガードのヘルスケアETFであるVHTとは

VHTとは、MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア25/50インデックスと連動させている、米国バンガード社が提供するETFです。

つまり、このヘルスケアETFは米国のヘルスケア分野の大型株、中型株、小型株を網羅しています。

バンガードのETFといえば、S&P500と連動させているVOOが非常に人気です。

VOOとVHTでは投資対象が異なるので厳密には比較できませんが、VHTはヘルスケア分野のみに投資が行われているため、VOOよりもリスクが高いといえます。

また、経費率はVHTの方が高いです。

しかし、パンデミックの状況などを考慮して長期的に見れば、ヘルスケア分野は今後伸びていくことが期待されるため、リスクを取る価値はありそうです。

現に、コロナショックによる下落後の底からの伸び率はVHTの場合約25%に対してVOOは約20%であり、またVHTの場合は下落前の価格にかなり近くなっていますが(-3%)、VOOの場合はまだかなり遠いです(-16%)。

さらに、円高ドル安になっている状況も考慮すれば、今がVHTの買い時と言えるでしょう。

VHTのヘルスケア分野内でのセクター別構成比率

ヘルスケア分野にも色々とありますが、VHTのセクター別構成比率を見てみます。その比率を下図に表しました(バンガード社が提供するデータを元に作成)。

医薬品(30%)、ヘルスケア機器(22%)、バイオテクノロジー(19%)がトップ3となっています。

医薬品には治療薬やワクチン、ヘルスケア機器には検査や診断などに使われる医療機器、バイオテクノロジーには検査キットや医療診断サービスが、各々含まれます。

VHTの保有ヘルスケア銘柄

次に、VHTが保有している具体的なヘルスケア企業銘柄を見てみます。

保有銘柄比率のトップ10には、ジョンソン・エンド・ジョンソン(8.9%)、メルク(5.08%)、ファイザー(4.68%)、アムゲン(3.12%)、ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(3.39%)、サーモフィッシャー(2.95%)などが含まれています。

当然ながら、これらの企業は新型コロナウイルスのパンデミックに貢献しており、治療薬とワクチンの製造や検査キットなどの提供を行っています。

VHTの分配利回り推移など

VHTの分配利回りは、この数年間では0.45〜1.16米国ドルです。以下に他の基本的な情報を記載しておきます。

  • ファンド資産額:約100億ドル
  • 経費率(年率):0.1%
  • 保有銘柄数:398

VHTを購入する上での注意点やヘルスケア業界の動向

それほど注意することはないのですが、ヘルスケアの分野は比較的変動性が激しい分野であることを認識していた方がいいかもしれません。

つまり、大型のM&Aはよく行われており、競争が激しいので経営戦略がかなり変わることもあります。

また、多くの世界的な製薬企業は自社で薬を作っておらず、基本的には子会社に作らせています。

例えば、価値の高い技術を持っている中小製薬あるいはバイオテック企業を買収して利益を得ているケースが多いです。

つまり、大手製薬企業における重要な機能はマネジメントに集中しています。

一方で、各企業が製造している薬や検査キット、薬の特許などに関しての大まかな情報を把握しておくと良いかもしれません。

最近の基礎生物学分野は行き詰まっていますが、一方でiPS細胞やゲノム編集などのバイオテックあるいは応用生物学の分野はかなり伸びてきています。

AI(人工知能)を使った理論的手法も開発されており、例えば、最適な薬剤スクリーニングやビッグデータを元にした有望な候補の特定などに利用されています。

今後も新しい技術や大幅に改良された技術が提案される可能性があり、それによってヘルスケア分野が再び大きく変わるかもしれません。

VHTはポートフォリオの一部として長期的に保有するべきヘルスケアETF

そもそも米国も高齢化社会に移行しつつあることや、新型コロナウイルスのパンデミックをきっかけに今後はヘルスケアへの投資が増えることを考えれば、VHTは長期的に保有する価値があると言えます。

また、新型コロナウイルスのワクチンあるいは治療薬が完成すれば、急騰することが予想されます。

もちろん、ヘルスケアだけに偏るとリスクが高くなるため、あくまでもポートフォリオの一部として運用するべきでしょう。

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免責事項と開示事項 記事の作者、小田茂和は、記事内で言及されている銘柄を保有してはいません。記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

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