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この時期投資を始めるなら魅力的と言える米国ETF

コロナショックによるパニック相場からいったん抜け出した今、下げた米国株に投資を始めたいと思っている人も多いと思います。

いきなり個別株を探すのにハードルの高さを感じている方は、バラエティあふれる米国の上場投資信託(ETF)に目を向けるのも一つの手だと思います。

ETFとは、たくさんの個別株を束ねた株の集合体で、個別株とまったく同じ手順でインターネット証券などから購入することができます。

株の集合体なので、1つのETFを買うだけでたくさんの銘柄に投資したのと同じ効果が得られ、一般に個別株を買うよりもリスクが低いことが知られています。

少なくとも、個別株のように倒産して紙くずになるリスクはほぼありません。

米国ではたくさんの種類のETFが上場していて、好みに合った銘柄を選ぶことができます。

また米国の大手企業には世界中で事業を展開する企業が多いため、米国ETFに投資しておけば国際分散投資も自動的に完了すというメリットがあります。

米国ETFに投資すれば、欧州株や新興国株に分散投資する必要性はあまりないと私は考えています。

米国ETF選びで失敗しないための6つの重要ポイントとは?

日本国内にも、S&P500やダウ工業株30種平均、NASDAQ100に連動するETFがあります。

米国市場で買うよりも売買手数料が圧倒的に安いため、こうした代表的な指数連動型ETFは日本で買う方がメリットがあります。

しかし、米国にはこうした有名な指数連動型以外に、様々な括りでETFが作られていて、魅力があります。

バンガード・グロースETF…大型成長株に投資

バンガード・グロースETF(NYSE:VUG)は米国の大型成長株が組み入れられています。

組み入れトップはマイクロソフトで、10%強。

それ以下はアップル、アマゾン・ドット・コム、フェイスブックと続きます。

ビザやマスターカードも組み入れトップ10の中に入っています。

例えば日本で買えるNASDAQ100連動型のETFだと、NASDAQ上場の100銘柄を買うことになります。

しかし、VUGであれば米国株全体の中の大型成長株という括りなので、NASDAQ上場ではないビザやマスターカードを一緒に買えるのです。

日本では大型企業というと成長性をあまり感じませんが、米国の大型企業、特にIT企業は中小型企業以上に売上高・利益が成長しています。

例えばマイクロソフトの2019年の売上高は、前年に比べて14%も伸びました。

VUGの株価(正確には基準価額)はいったん119ドルにまで落ちましたが、執筆時点では178ドルまで回復しました。

5年間のトータルリターン(年率)は執筆時点で11.68%。これは元本が5年で73%増えたことを意味します。

52週高値の190ドルにまではまだ届いていません。経費率は0.04%と非常に低い水準に抑えられていて、長期投資に向いています。

ただし、成長株を組み入れているため配当利回りは0.9%と低い水準です。

バンガード・米国情報技術セクターETF…IT株に投資

バンガード・米国情報技術セクターETF(NYSE:VGT)はIT株を組み入れるETFで、値動きはVUGによく似ています。

マイクロソフト株とアップル株がともに組み入れ比率18%強と多く、続いてビザ、インテル、マスターカード、シスコシステムズと続きます。

VUGと異なる点で目立つのは、アマゾンが組み入れられていないことです。

アマゾンは小売セクターに分類されているためです。

経費率は0.1%とVUTに比べて高いですが、直近の配当利回りは1.43%とVUTを上回ります。

5年間のトータルリターンは18.83%。元本が2.3倍超になった計算になります。

バンガード・米国メガキャップ・グロースETF…超大型成長株に投資

バンガード・米国メガキャップ・グロースETF(NYSE:MGK)は時価総額上位70%のうち、成長株をカバーするETFです。

コンセプトはVUGに似ていますが、MGKの方がカバー範囲が小さく、超大型株しか組み入れられていません。

マイクロソフトが12%強、アップルが10%強と、GAFAなどおなじみの超大型株の組み入れ比率が高くなっています。

その分VUGよりも安心感がありますが、株価が数倍になるようなマルチバガー株候補が入っている可能性はVUGよりも低く、株価が劇的に上がるような可能性は相対的に低いかもしれません。

ただし、過去5年はGAFA株が非常に強い相場だったため、トータルリターンは年率12.7%(累積82%)とVUGよりもMGKの方が高くなっています。

バンガード・米国増配株式ETF…増配銘柄に投資

コロナショックによる株価の下落で、配当に注目した投資を始めたい方も多いと思います。

バンガード・米国増配株式ETF(NYSE:VIG)は、長期間にわたって増配している銘柄に投資する特徴的なETFです。

米国には数十年にわたって増配する銘柄がゴロゴロあり、経営者は自分の代でも増配を維持することにこだわりを持っていることが多いと言われています。

組み入れトップのマイクロソフト(組み入れ比率6%弱)は、16年連続の増配。

組み入れ2位のウォルマートは46年、3位のプロクター&ギャンブルは63年の増配です。

長く増配する銘柄は業績が安定しているからという側面が強く、4位にビザ、5位にジョンソン・エンド・ジョンソン、8位にマクドナルドなど、ディフェンシブ銘柄が多く含まれているのが特徴的です。執筆時点のVIGの配当利回りは1.66%です。

また、よく似たETFにバンガード・米国高配当株式ETF(NYSE:VYM)があります。

これは高配当銘柄を組み入れたETFで、組み入れ上位にはJPモルガン・チェースやジョンソン・エンド・ジョンソン、インテル、エクソンモービル、コカ・コーラなどが入っています。

配当利回りは2.8%強と、高い水準です。

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