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在住筆者が書く、新型コロナウイルス感染拡大に伴うカナダ経済事情

出典:Getty Images

新型コロナウイルスによる感染拡大が、世界中に広がっています。

ここカナダでは、ウイルス感染者が日々増えている状態です。

新型コロナウイルス感染者の現在のデータは、感染者17.883人、死者数381人、回復した人4,050人です。(感染者数=死者数+回復した人数)(4月7日現在)

新しく感染が確認された人数は、本日だけで1,230人です。

また、フランス語圏のケベック州で確認された感染者数は、9,340人で、ひとつの州だけで、カナダ感染者数全体の52%以上を占めており、死者は150人と、感染被害が1番多く確認されている州となっています。

本日(4月7日)、ケベック州パブリック・ヘルスは、今月末までに1,200人から9,000人の新型コロナウイルスによる死亡が確認される可能性があると発表しました。

ケベック州における新型コロナウイルス感染のピークは4月18日の予想だと、本日、発表されました。

ケベック州に続き、次に感染者数が多く確認されている地域は、大都市トロントが位置するここ、オンタリオ州で、4.726人への感染が確認されています。

逆に、目立って感染者数が少ないのが、大都市バンクーバーが位置するB.C(British Columbia・ブリティッシュ・コロンビア州)で、現在確認されている感染者数は、1,291人です。

しっかりとした理由は、まだ分かっていませんが、地域によって感染拡大スピードに大きな差が出ている現状があります。

現在、カナダでは、ソーシャル・ディスタンスを守ること、又、感染者の外出禁止などを法律で定めており、感染していると分かっていながら外出した罪などで、既に、逮捕者が何人も出ています。

他のケースでは、旅行帰り、また感染者と接触した場合に限り、14日間、自分を隔離する義務も法律で定められており、ある女性は、この法を破り、2,800ドル(日本円にして約28万円)の罰金が言い渡されました。

他にも、若者が集まり、公園でバスケットボールをしていて、警察官が注意しましたが、バスケットを続けたことで、ソーシャル・ディスタンシング違反となり、罰金750ドル(約75000円)の支払い命令が出ました。このようなケースが今、多発している状況です。

感染した人は、他人と接触する事で、その人を死に追いやる危険性を持っています。

もっと、一人一人が責任を持って行動するべき時なのでしょう。

一見、厳し過ぎる様に感じるかもしれませんが、この法律ができた事で気を付ける人が増え、感染拡大防止には効果が少なからずあると筆者は感じます。

隣人の家で、大ぜいが集まって騒いでいると近所の人が警察に通報し、多額の罰金命令が出たケースもあります。

さて、話を経済の方向に向けたいと思います。

今週、予定されていた緊急コロナ・ウイルス・サポートの申請が始まりました。

初日には、100万人以上の申請がありました。

この、緊急コロナ・ウイルス・サポートは新型コロナ・ウイルスにより職を失った人、また収入が減った人などが対象で、月に2000ドル(日本円にして約20万円)を最大で4ヶ月間受け取ることが出来るというものです。

しかし、全員の申請分が受理されたわけではありませんでした。

今日のニュースによると、受理されなかったケースとしては、失業したけれどそれが新型コロナウイルスによる影響だとは断定できないケース、という事です。

また、去年の収入額が条件を満たしていないと対象者から外れるなど、理由は様々なようです。

もちろん、国民が収めた税金から支払われるわけなので、対象者の条件は必須ですが、この新型コロナウイルス感染拡大によって、余計に生活が苦しくなっている人たちも現実に存在するため、線引きが難しいようです。

世界中の多くの企業が、新型コロナウイルス感染拡大による影響から、少なからず打撃を受けている中、資源が豊富なここカナダでは、資源、そして天然ガス業界が、大変な打撃を受けています。

先日、アメリカ大手シェール企業の経営破綻が報じられましたが、ここカナダでも打撃はひどく、カナダの石油およびガスの関連企業のCEO達は、今月6日(月曜日)に財政支援をカナダ政府に要請しました。

既に、22社の石油・ガス関連企業が倒産している状況です。

そして本日、アルバータ州の州知事ジェイソン・ケニー氏は、原油安の影響によりこの先の失業率は25%に達する見通しであることを公表しました。

調査の結果、少なくとも50万人の失業者が出るだろうと予測しているという内容でした。

これが現実となれば、カナダの州の中で、歴史上過去最大級の失業率となります。

アルバータ州は、資源が豊富なカナダの中でも、最大の石油および天然ガスの生産地です。

特にアルバータ州の北部は、天然ガスが豊富で有名な地域です。

資源産業が中心な場所なだけに、現在、地域全体が危機的状況に直面しています。

石油および天然ガス産業は、カナダ全体のGDP(国内総生産)の約10%を占めています。

資源産業が、カナダ全体の収益また雇用に大きく影響するため、カナダ政府は何らかの財政対策を出してくるでしょう。

カナダ政府は、今、教育、産業、雇用、そして財政、もちろん最後は新型コロナウイルス対策と、次々に出てくる問題に必死に対応しようとしています。

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