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【米国株動向】ウォーレン・バフェットがデルタ航空株とサウスウエスト航空株を売却

モトリーフール米国本社、2020年4月6日投稿記事より

バークシャー・ハサウェイ(NYSE:BRK.A)(NYSE:BRK.B)は、航空会社銘柄を購入していましたが、最近デルタ航空(NYSE:DAL)株を約1300万株、サウスウエスト航空(NYSE:LUV)株を約230万株売却しました。

バークシャーは1か月前にデルタ株を購入していたことを考えると、この売却は驚くべきことです。

航空会社の株価は、新型コロナウイルスの影響で急落し、デルタ航空とサウスウエスト航空の株価は3月だけでそれぞれ52%減、36%減となっています。

バークシャー・ハサウェイは各航空会社の株式を10%以上を保有していたため、この売却を開示する必要がありました。

バークシャーが、他に保有している2つの航空会社、ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディング(NASDAQ:UAL)とアメリカン航空グループ(NASDAQ:AAL)も同じように売却したのかは5月になるまでわかりません。

また、この決断がバフェット個人によるものだったかどうかもわかりません。

バフェットはバークシャーの3つの航空会社のポジションを監督し、もう一つはポートフォリオマネージャーのトッド・コームズとテッド・ウェシュラーが責任者であると述べています。

今回の売却が実際に何を意味しているかはっきりとはわかりませんが、バフェットが市場全体についてどのように考えているかを予想することはできます。

航空会社の混乱

航空会社は固定費が非常に大きい業界です。

デルタ航空は3日、週に4億ドル以上の手元資金を使っており、第2四半期の売上高は前年比90%減になると予想していることを述べました。

一方、サウスウエスト航空は、乗客がいない旅客機を1日50機以上飛ばしていたと伝えられています。

航空会社は政府に支援を求めており、デルタ航空とサウスウエスト航空は、他の同業者とともに2兆ドルの米景気刺激策の一部として助成金とローンを申請する予定ですが、これは少しの時間稼ぎにしかなりません。

新型コロナウイルスの影響がおさまったとしても、不況が長引く場合、今までのように飛行機に乗る人は少なくなるでしょう。

今回のバークシャーの売却は、深刻な景気後退に向かっていると考えた結果だと捉えることもできます。

デルタはPER(株価収益率)3倍、PSR(株価売上高倍率)0.3倍で取引されており、売却するには最悪の時期ですが、このまますぐに状況が良くなることは想像できません。

バフェットの考え

株価が急落した後に売却することは、「他の人が恐れている時こそ貪欲に」という名言を持つバフェットには予想外の行動のように思えます。

しかし、バークシャーは売却後も依然としてデルタ航空とサウスウエスト航空の筆頭株主であり、保有比率は9%以上です。

バフェットは通常、バークシャーの株式保有比率が10%を超えることを好みませんが、2017年にデルタに例外を設けたと述べました。

この売却は、バフェットが航空会社に対して例外を設ける必要はないと決断したことによるものかもしれません。

バフェットの本当の意図を知ることは難しいですが、筆者はこの売却がバフェットの航空会社からの撤退を示唆しているとは思いません。

このニュースによってデルタ航空とサウスウエスト航空の株価はさらに下落していく可能性があります。

今後の動きに注目

航空会社への投資は両極端な将来があると考えられます。

企業が存続する場合、現在の株価は過小評価されていると断言できますが、経済が長期間回復せず、価値がゼロになるリスクもあるでしょう。

バークシャーが一部売却したデルタ航空とサウスウエスト航空は、業界内では最も強力なバランスシートを持っています。

これら2つを売却したということは、バークシャーが航空業界や経済全体に対して良くは考えていないという見方もできます。

しかし、バークシャーは、多様化したポートフォリオのごく一部として航空会社の株式を保有し続けています。

そして、不確実性はありますが、筆者はこれらの航空会社が今までの経営に戻るまでの解決策を見つけ、経営を継続する方法を見つける可能性が高いと信じています。


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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Lou Whitemanは、バークシャー・ハサウェイ(B株)、デルタ航空株を保有しています。モトリーフール米国本社は、デルタ航空株、バークシャー・ハサウェイ(B株)、サウスウエスト航空株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、バークシャー・ハサウェイ(B株)のオプションを推奨しています(2021年1月の200ドルのロング・コール、2021年1月の200ドルのショート・プット、2020年3月の205ドルのショート・コール)。

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