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【米国個別株動向】IPO時の株価に戻ったドロップボックスは買い時なのか?

モトリーフール米国本社、2019年1月3日投稿記事より

クラウドストレージサービスのドロップボックス(ティッカー:DBX)は、2018年において2番目に大きなテクノロジー株式のIPOであり、7億5,600万ドルを調達しました。

しかし、時間が経過するにつれてドロップボックスの株価は下落し、2018年は売り出し価格から3%上昇して引けたものの、最高値からは53%下落しました。

同社は5億人以上の登録ユーザーと1,200万人以上の有料ユーザーを抱えているため、現在の株価は手ごろといえるかもしれません。

この価格で購入するのがよいか、それとも別の時期に購入するのがよいかを見ていきましょう。

業界の雄との戦い

ドロップボックスを取り巻く懸念の1つは、アマゾン、アップル、グーグル、マイクロソフトなど、業界で最も有名な企業と競合していることです。

これらの企業はすべて無料のクラウドストレージサービスを提供しています。

ドロップボックスにとっての課題は、無料ユーザーを有料顧客に変えながら、事業を拡大していくことです。

JPモルガン・チェースのアナリストは、ドロップボックスは3億人の無料ユーザーを有料顧客に変えることを目標にしていると述べています。

同社は、個人が複数のアカウントを持つ場合もあるため、実際のユーザー数は公開されているものよりも少ないことを認めています。

従って、3億人分の無料アカウントを有料にするのは難しいかもしれません。

同社が収益を上げたいのであれば、企業向け市場に参入する必要があります。

しかし、グーグルとマイクロソフトはすでに企業向けのサービスを提供していますので、それは簡単なことではありません。

さらに、ボックス(ティッカー:BOX)もこの分野で競合しています。

同社の登録ユーザー数は6,350万人しかいませんが、そのうち5分の1近くが有料顧客です。

ドロップボックスにはヒューレットパッカードやアドビのような大企業のパートナーがいますが、中小企業を顧客とする機会が増えるかもしれません。

これはドロップボックスのルーツである個人に近い顧客といえます。

ドロップボックスはユーザーの有料化を着実に進めている

ドロップボックスは厳しい競争に直面していますが、同社はユーザーの有料化という目標を着実に進めています。

第3四半期は、有料顧客数が前年同期比で18%増の1,230万人となり、売上は26%増の3億6000万ドルとなりました。

また、ユーザー1人当たりの売上は、1年前の112.05ドルから118.60ドルに上昇しました。これは重要な進歩です。

売上総利益率が6.9%増加し、営業損失が減少したため、利益率も前年同期比で改善しました。

営業利益率は12.8%に拡大し、純利益は約2倍の4,500万ドルになりました。

同社の有料顧客への転換率はかなり低いにもかかわらず、収益性が向上しています。

現時点において、競合に値するボックスは、ドロップボックスよりも顧客1人あたりの売上が桁違いに大きいですが、ドロップボックスはボックスよりも速いペースで売上を伸ばしています。

エンドユーザーについては、個人に焦点を絞ったドロップボックスと、企業向ビジネスを重視したボックスという違いがあります。

しかし、時間の経過とともに両社がユーザーベースの多様化を進めると、その違いはほとんどなくなる可能性があります。

ドロップボックス株に注目するのは「今」かもしれない

同社は堅実な事業を展開しており、着実に正しい方向に向かっています。

より大きなプレーヤーとの競争においても、ドロップボックスのサービスには優位性があり、更なる成長と収益性の向上を目指しています。

同社は、IPOから1年がたち、市場への売り出し価格とほぼ同じ価格で取引されています。

この水準での同社株式の購入は、検討に値するでしょう。


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