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【米国株】S&P500の優秀連続増配銘柄(ヘルスケア)

出典:Getty Images

米国株を語る上で外せない指標といえば、「S&P500」です。

あのウォーレンバフェット氏は株主宛ての手紙の中で「プロでない投資家の目的は上手くいきそうなビジネスに横断的に投資する事」であり、「S&P500に連動する低コストのインデックスファンドに投資する事でその目的は達成される」と述べています。

そんな優秀な「S&P500」から更に「優秀銘柄」をセクター別にご紹介したいと思います。

では、何を持って「優秀」と判断すれば良いのでしょうか。

そこで、長期投資家の私が紹介したいのは「Yield on Cost」(以下、YOC)を用いた配当利回りの高さをKPIとして優秀な銘柄を選ぶ事です。

「YOC」とは具体的に「年間受取り配当金÷買値 (平均取得価格)」であるため、連続増配する前提で考えると、基本的に「YOC」が高い銘柄ほど、長期保有するに従って配当利回りが上昇します。

さらに前提条件として、増配記録10年以上かつ、「フリーキャッシュ・フローマージン (FCFM)」10%以上とする事で、将来的に連続増配の蓋然性がより高い銘柄を選定対象にしてみます。

フリーキャッシュ・フローマージンは具体的に「フリーキャッシュフロー÷売上高」であり、連続増配の原資となる企業が自由に使える現金をどれだけ効率よく稼いでるかを見る指標として、その対象銘柄の収益面、ならびに財務面の安定性を図る重要です。

以上の点を踏まえ、第一回はS&P500から「ヘルスケア」セクターで「YOC」上位3銘柄を紹介致します。

【優秀銘柄】~Healthcare~

  1. アッヴィ(NYSE:ABBV)
  2. ファイザー(NYSE:PFE)
  3. ジョンソン&ジョンソン(NYSE:JNJ)

セクター内で増配記録年数とFCFMという前提条件をクリアしたのは7銘柄で、YOCの平均は3.92%で、JNJを除く上位2銘柄が平均を上回る結果となりました。

Healthcare Growth (Year) FCFM(TTM)% YOC3Y(%) YOC5Y(%)
ABBV 47 39.39 7.41 8.50
PFE 10 19.31 4.44 4.41
JNJ 57 24.27 3.07 3.78
ABT 47 14.10 3.20 3.07
MDT 42 21.44 2.65 2.81
BMY 10 27.66 3.20 2.71
BDX 48 16.32 1.72 2.18
Average 37.29 23.21 3.67 3.92

出所:

FCFM (TTM):Key Ratioー(morinigstar.com)

YOC(3Y,5Y):Yield on Costー(seekingalpha.com)

Growth(Y):DIVIDEND GROWTH (dividend.com)

*いずれも2020/3/14時点のデータを参照。

*連続増配 (Growth)は暦年ベースで受取り配当年数が増加する銘柄を指します。

アッヴィ

①比較データ

  • 連続増配年数:47年→セクター内順位No.3
  • FCFM (TTM):39.39%→セクター内順位No.1
  • YOC3Y:7.41%→セクター内順位No.1

②長期チャート

*2013年にABTよりスピンオフ以降の株価チャートを採用

③コメント

連続増配年数50年の「配当王」に迫るABBVはその連続増配記録もさることながら、注目すべきはその増配率です。

5年の年平均成長率(CAGR)は20.86%と同業他社のJNJ (6.32%)、PFE (6.72%)に比べて圧倒的であり、それを可能にしているのは39.39%というフリーキャッシュ・フロー・マージンの高さにあります。

さらに、配当性向 (Payout Ratio)も48.11%と4年平均の48.56%と同程度という点から配当の支払いに余力を感じさせます。

また、直近の「コロナショック」により同銘柄の予想配当利回り(FWD)は6.86%と4年平均の4.13%を大きく上回っており、投資妙味は高いと思われます。(記事執筆時点)

ファイザー

①基本データ

  • 連続増配年数:10年→セクター内順位No.5
  • FCFM (TTM):19.31%→セクター内順位No.5
  • YOC3Y:4.44%→セクター内順位No.2

②長期チャート

③コメント

ダウ平均株価はもちろん、高配当株投資家に人気のダウの犬 (2020)にも採用されている優秀銘柄です。

こちらもABBV同様に直近の弱気相場の影響から予想配当利回り(FWD)は5.24%と4年平均の3.74%を大きく上回っており、魅力的な水準と言えます。

一方、増配率は一桁台の6.72% (5年平均成長率)とやや低いため、Yield on Costも3年と5年を比較すると、それぞれ4.44%, 4.41%と大差が見られないため、忍耐強く、より長期的に保有する事で、連続増配のメリットを享受できると思われます。

ジョンソン&ジョンソン

①基本データ

  • 連続増配年数:57年→セクター内順位No.1
  • FCFM (TTM):24.27%→セクター内順位No.3
  • YOC3Y:3.07%→セクター内順位No.4

②長期チャート

③コメント

連続増配年数50年の「配当王」に君臨し、ダウ平均株価採用銘柄に加え、S&Pの格付けでは最上級のAAAを取得している優秀銘柄です。

JNJは連続増配年数に加え、配当性向 (Payout Ratio)の低さには目を見張る点があります。

同セクターのABBV, PFEがそれぞれ48.11%, 56.55%に対して、同社は42.29%であり、4年平均の46.56%を下回る水準である点からも配当の支払い余力に問題はなく、今後も連続増配を継続する蓋然性は非常に高いと感じます。

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配当利回りが高く安定した値動きの株は、安定した配当収入をもたらし、株価の乱高下からストレスを受けずに、株を保有し続けることができます。また、多くの米国株は四半期毎に配当を支払うので、リタイヤ層に向いています。

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