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【米国株動向】マイクロソフトとIBM2銘柄比較

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、202032日投稿記事より

コンピューター黎明期からハイテクセクターの象徴的存在であり続けるIBM(NYSE:IBM)。1970年代に新興企業として出発したマイクロソフト(NASDAQ:MSFT)

両社に比べればアマゾン・ドット・コムは新参者にすぎません。

しかし、盛況を極めるクラウドコンピューティング市場で首位を走り、セクター内で存在感を高めています。

この時代の変化に、ハイテクセクターの両雄はどう対応しているのか?

ポートフォリオに加えるなら、どちらの銘柄がベターか?

以下で考察してみましょう。

現在のIBM

昨年7月、IBMはLinuxベースのオープンソース・クラウドコンピューティングソフトウエアを展開するレッドハットを買収しました。

これにより、クラウド部門の売上高は2019年に11%増加しました。

しかし他部門が足を引っ張り、全体の売上高は前年比3%減の771億ドルと、ここ5年で最低となっています。

一方で、純利益は前年の87億ドルから94億ドルに増加し、1株当たり利益(EPS)は10.57ドルに達しました。2020年のEPSも、この非常に高い水準を維持する見込みです。

また、119億ドルのフリーキャッシュフローを生み出し、71億ドルを配当および自社株買いを通して株主に還元しました。増配は24年にわたり継続しています。

今後については、クラウドサービスとローカルのサーバーを組み合わせた「ハイブリッド・クラウドコンピューティング」に力を入れようとしています。

その戦略を象徴するように、「クラウドおよびコグニティブソフトウエア」部門長のアービンド・クリシュナ氏が4月からCEOに就任します。

マイクロソフトのプラス面

クリシュナ氏と同様に病める巨人の若返りを託されたサティア・ナデラCEOの下、マイクロソフトはクラウドコンピューティング事業を強化。

同社の「アジュール」は「アマゾンウェブサービス」に次ぐ市場2位のシェアを確保するに至りました。

第2四半期(10~12月)決算では、多くの主要指標が2桁の伸びを記録しました。

2019年度の売上高は前年比13.9%増の1255億ドル。純利益は137%増の392億ドルで、IBMの4倍を超えています。

ただし、最近12カ月のEPSは5.74ドルと、IBMの半分程度です。

好業績のけん引役はアジュールで、第2四半期の売上高伸び率は62%に達しました。

それ以外でも、「Office」製品群が2桁の増収率をマーク。

ビジネス用ソーシャルメディアサイト「リンクトイン」も24%、顧客関係管理(CRM)ソフトウェアパッケージ「ダイナミックス」は12%、売上を伸ばしています。

唯一減収だったのはゲーム部門(11%減)ですが、その要因は「Xbox」次世代機の2020年末発売を見据えた買い控えでした。

マイクロソフトが優位

バリュエーションではPERが半分以下のIBMに軍配が上がるものの、総合的な魅力ではマイクロソフトが際立ちそうです。

ほぼ全事業が好調で、ゲーム部門も新機種リリースの追い風を受けます。

IBMは新CEOの方向性が不透明な上、好調なクラウドコンピューティングでさえアジュールに見劣りします。

2桁増収を3期連続で続けてきたマイクロソフトに減速する気配はなく、ハイテクセクターの巨頭対決で圧勝するのは、やはり同社との見方が強いようです。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。マイクロソフトの子会社LinkedInの従業員であるTeresa Kerstenは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Robert Izqquierdoは、マイクロソフト株を保有しています。モトリーフール米国本社は、マイクロソフト株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、マイクロソフト株に関するオプションを推奨しています(2021年1月の85ドルのロング・コール、2021年1月の115ドルのロング・コール)。

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