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ロシアのGoogle、ヤンデックスが初のスマートフォンを発売

モトリーフール米国本社、2018年12月5日投稿記事より 

ロシアのインターネット検索大手ヤンデックス(ティッカー:YNDX)は、国内のインターネット検索の約60%を占めており、「ロシアのグーグル」と呼ばれる存在です。

同社はヤンデックス・フォンという名の同社初のスマートフォンを発表し、さらにグーグルとの類似点が増えたといえます。

なぜヤンデックスはスマートフォン市場への進出を決めたのでしょうか?

ヤンデックス・フォンとは

ヤンデックス・フォンは17,990ルーブル(約270ドル)で、モスクワの本社のヤンデックス・ストアで12月6日(木)に発売開始され、翌日よりヤンデックスのオンラインショッピング・サイト、通信プロバイダーおよび電子製品小売業者で取り扱いが始まりました。

ハードウェアの特徴は以下の通りです。

  • Android 8.1搭載
  • スナップドラゴン 630プロセッサ(クアルコムの中価格帯8コアSoC)
  • 2160×1080解像度の5.65インチHDディスプレイ
  • 指紋センサー
  • 非接触決済用のNFC技術
  • 背面に12MP / 5MPデュアルカメラ
  • 表面に5MPカメラ

ヤンデックス・フォンの価格が高価格でも低価格でもないことを考えると、特に驚くべき特徴はありません。

重要な点は、ヤンデックス・フォンには、同社のモバイルサービスがあらかじめインストールされているということです。

また、同社がロシア国内向けに開発したAIアシスタント“アリス”が搭載されています。

“アリス”はヤンデックス・フォンの大半のアプリやサービスに対応しており、あらゆる面でアシスト機能が使えるそうです。

たとえば、ヤンデックス・フォンで、映画鑑賞を楽しみながら、カレンダーに予定を追加したり、タクシーを呼んだり、料理を注文したりすることができます。

ヤンデックスの製品担当副社長ヒョードル・エジョフ氏は、以下のように述べています。

「ヤンデックス・フォンは、国内仕様のツールを完備しロシアにおけるユーザーの日々のルーティーン・ワークが便利になるように設計されています。

ユーザーは、ヤンデックス・フォンで“アリス”とやり取りすることができ、現在広く使われているわが社のアプリを新しい形で使用することができます。」

販売促進ため、ヤンデックス・フォンの購入者には、ヤンデックス・プラスというサービスが6ヶ月間無料となります。

ヤンデックス・プラスには、ヤンデックス・ミュージックへのフルアクセスと、ヤンデックス・ドライブおよびヤンデックス・タクシーの割引サービスが含まれています。

さらに、購入から3ヶ月間、ヤンデックス・タクシーとヤンデックス・マネー・eウォレットを利用した際に少額のキャッシュバックを受けられ、ヤンデックス・マネーで購入した場合には10%のキャッシュバックが受けられます。

なぜ今、スマートフォンを発売するのか?

近年、世界的にスマートフォンの販売が頭打ちとなっていることを考慮すると、ヤンデックスが競合ひしめくスマートフォン市場に今から参入したのは不思議に思われるかもしれません。

しかし、ロシアは例外だといえるでしょう。

カウンターポイント・マーケット・パルスの調査によると、ロシアでのスマートフォンの売上高は、2018年第2四半期に前年比25%増加しているのです。

カウンターポイントの調査員によると、ロシアでのスマートフォン売上高の成長は、販売台数の増加だけでなく、平均販売単価の上昇も一因になっているそうです。

ロシアでは、スマートフォンユーザーが低価格帯の端末(99ドル以下)から中価格帯の端末(100~199ドル)に移行しているためです。

中価格帯端末の売上高は、第2四半期に80%増を記録し、ロシアのスマートフォン市場の約4割を占めるまでに拡大しました。

しかし、ロシアで販売されるスマートフォンの大部分は、依然として海外ブランドが占めています。

上半期末時点での市場シェアは、サムスン(韓)が30%、ファーウェイ(中)が29%、アップル(米)が10%、シャオミ(中)が8%となりました。

カウンターポイントによると、ロシアのスマートフォンメーカーは、海外ブランドの中~高価格帯端末に対抗するため、低価格帯端末を主に扱ってきました。

しかしヤンデックスは、海外ブランドと同じ価格帯の端末で勝負しようとしています。

ヤンデックスのスマートフォン市場への挑戦が成功するかどうかは、まだ分かりません。


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