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【米国株動向】10年後を見据えた大麻株の長期投資で注目すべき5銘柄

モトリーフール米国本社、2020224日投稿記事より

昨年、大麻株はパッとしませんでした。

資本の制約、内部統制の弱さ、積極的過ぎる経営陣、規制による制約、高過ぎる税率、違法市場の盛況、非現実的な期待などが原因となり、2019年第1四半期以降、合法大麻業界はいわば挫折状態にあります。

その結果、同業界では過去3カ月間で、破産申請の急増、経営幹部の大量流出、多額ののれん減損処理、相次ぐ事業規模の縮小がみられ、また多くの資金調達計画が棚上げまたは撤回となっています。

リスク許容度の高い成長株投資家といえども、魅力を感じるような状況にはありません。

しかし、大麻株も転機を迎えつつあるかもしれません。

多くの企業が、新経営陣にのもと、より厳格なコスト管理を導入し、バランスシートの整理を開始し、品質の高い大麻の効率的な栽培に注力するようになっています。

合法マリファナ業界も、長期的にはプロが経営する将来性のある産業へと徐々に変貌を遂げていくはずです。

こうした構造的、戦術的な変化から今後10年で最も恩恵を受けると思われる大麻株を5銘柄紹介します。

1. アフリア:理屈に合わないほど株価が低い多国籍大麻企業

アフリア(NYSE:APHA)は株価が業界で最も魅力的(割安)であり、ドイツの子会社CCファーマに代表されるような海外展開も行っており、トップクラスの生産能力を備え、業界で最も運転資金に余裕があり、そして乾燥大麻の中で特に評価の高いブランド「ブロークン・コースト」を保有する企業です。

しかしながら、過去の経営陣が犯した過ちが原因で、こうした一切のことが市場では評価されていません。

同社の株価は、2020年に入り最初の2カ月で、さらに20.7%(執筆時)下落しましたが、この急激な下げは長期の投資家にとっては素晴らしい買い場だったということがいずれ分かるでしょう。

海外での成長や、早い時期からのブランド力構築により、アフリアには同業他社よりも高い将来性があり、その本質的な企業価値の前に、根拠のない悲観的な見方もいずれ覆えることになるでしょう。

2. キャノピー・グロース:合法大麻業界のトップ企業

キャノピー・グロース(NYSE:CGC)はカナダ大麻業界で最大の時価総額を誇る企業であり、トップクラスの生産能力と海外拠点を有し、消費財業界のベテラン、デビッド・クライン氏が同社の経営を率いています。

恐らく最も重要なことは、アルコール飲料大手のコンステレーション・ブランズ(NYSE:STZ)が同社の大株主であり、その協力で海外展開や製品ラインアップの強化が可能となり、また何度も株式の希薄化をせずに済んでいることです。

残念ながら、こうした競争上の優位性があるにもかかわらず、同社はいまだに赤字を垂れ流しており、コスト削減、販売促進、そして事業の効率化がクライン氏の任務です。

幸い、同氏は適切な経験を積んでおり、総合的に見れば、キャノピーが2030年までに業界を代表する企業となる上で有利な位置に付けているのは明らかです。

途中で何か行き詰らない限り、同社は素晴らしい長期投資先となるでしょう。

3. クレスコ・ラボ:米国大麻株のトップ銘柄

クレスコ・ラボ(OTC:CRLBF)は、米国で複数の州にまたがり事業を展開している企業です。

同社の最大の強みは、大麻製品の供給元大手オリジン・ハウスを最近買収し、カリフォルニア州に大きな事業上の足掛かりを確保したことです。

同社は2022年までに年商10億ドルを達成する方針であり、これは時価総額11億ドル(執筆時)の企業としてはかなり健全な見通しです。

ここで大きな問題となるのが、カリフォルニア州は合法大麻市場の規制内容を根本的に見直す必要があるということです。

税率が高く、大麻販売店の販売ライセンスがボトルネックになっていることから、同州では違法な大麻取引が定着しています。

実際、ライセンスを得た企業のほとんどが採算維持のため大麻の違法販売を行っているのは公然の秘密となっています。

従って、今回の買収は重大なミスであった可能性もあります。

しかし、カリフォルニア州が問題を是正できれば、同社が最大の恩恵を受けるでしょう。

長期的にみれば、連邦規制物質法における大麻の区分が変更された場合も、同社に有利となります。

現在は連邦と州の両方で法的なハードルがあるため、同社の株に投資するのは間違いなく高リスクですが、こうした障害が取り除かれれば、同社が勝ち組となる可能性があります。

4. クロノス・グループ:大麻への革新的なアプローチ

クロノス・グループ(NASDAQ:CRON)は、過去、その事業展開が慎重過ぎるとして批判を浴びたこともありましたが、大麻業界で昨年起きたことを考えれば、天才的な慎重さだったようにも思われます。

同社は、米たばこ大手アルトリア(NYSE:MO)から受け入れた投資の数十億ドルに上る資金を合併や買収に使ってしまうのではなく、米バイオテクノロジー企業のギンコ・バイオワークスとのバイオ発酵分野における提携事業など、研究開発に集中させています。

同社は米国で連邦レベルのマリファナ禁止が終了する日に向けて準備を進めており、解禁され次第、アルトリアが保有する契約農家のネットワークを活用して、迅速に生産を拡大することが可能なはずです。

同社はまた、技術的に最も進んだ派生商品のラインアップを展開できるだろうと思われます。

同社は明らかに長期の見通しに基づく経営をしており、これは忍耐強い株主が大きく報いられる戦略だと言えます。

5. オルガニグラム・ホールディングス:カナダで最も効率的な大麻栽培企業

オルガニグラム・ホールディングス(NASDAQ:OGI)は、カナダの中堅大麻生産業者です。

しかし、規模で判断すると同社の素晴らしい長期的な価値を見誤ります。

同社独自の屋内3層栽培システムと緻密なコスト管理のおかげで、同社はほとんどの(恐らくアフリアを除く)同業他社よりもかなり早く、安定して利益を出せるようになる見通しです。

その結果、同社は業界で運転資金に最も余裕のある企業となるでしょう。

それは、外部資金の新規調達が急速に困難となりつつある業界において大きな強みとなります。

同社には、他にもあまり知られていない競争上の優位点があります。

同社は規模を追求せず、早い段階で多額の資金を借入で調達するような行動は取りませんでした。

従って、業界が成熟し、カナダ国内や海外の市場で新たな機会が登場すれば、その段階で規模を拡大し、そうした長期的な機会を捉えていくことができます。

一方、主な競合企業の幾つかは多額の借入金を抱えており、合法大麻市場が期待に沿った成長を遂げるまで存続できず、早々に姿を消してしまう可能性があります。

現在は小型株かもしれませんが、同社が10年後には業界を代表する大型株となる可能性を秘めています。


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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者George Budwellは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、オルガニグラム・ホールディングス株を保有し、推奨しています。

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