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【米国株動向】株価急落の今注目の高配当銘柄

モトリーフール米国本社、202038日投稿記事より

低金利で債券運用に期待が持てない中、リターン獲得の選択肢として高配当株への投資に注目が高まっています。

普通預金の利息が平均0.09%であるのに対し、S&P500種指数構成銘柄の配当利回りは平均1.9%と魅力的です。

ここでは、配当利回りが5%超、かつ今後も継続して増配が可能な利益やキャッシュフローの創出を期待できる5銘柄を紹介します。

アッヴィ

バイオ医薬品大手のアッヴィ(NYSE:ABBV)は、収益の主力である関節リウマチ薬のヒュミラの特許切れが迫っていることが課題とされ、株価はここ数年来、大きく下げていました。

新薬開発によって、株価は回復を始めたものの、美容医療に強みを持つ同業のアラガンの買収は、発表直後には株価の重しとなりました。

しかし、血液がん治療向け新薬のImbruvicaとVenclextaの売上が、合わせて前年同期比37%の成長を示すなど、ヒュミラへの高い依存からの脱却が進みつつあります。

ここ数カ月株価は上昇し回復の兆候が表れていますが、株価は割安の状態にあります。

アナリストは、今年は8.3%、2021年度は8.7%の売上増を予想していますが、予想株価収益率(PER)は8.7倍に留まります。

製薬大手アボット・ラボラトリーズの一部門だったアッヴィは、47期連続の増配実績があります。

今年の年間配当額は一株当たり4.72ドルで、配当利回りは約5.3%です。

現在の配当性向は48.8%で、今後もこの配当水準が維持されると期待できます。

抗がん剤新薬の売上も順調に増えており、事業の成長性とインカム面での魅力から、同社株を手放す選択肢はあまりないと言えます。

AT&T 

通信大手のAT&T(NYSE:T)は、モバイル通信市場の競争に加えて、消費者の動画視聴がケーブルテレビ契約からインターネット経由に移行している流れを受け、ここ10年苦戦しています。

第5世代移動通信システム(5G)ネットワークの整備コストに加え、DirecTVやタイム・ワーナー(現ワーナー・メディア事業)の買収も同社のバランス・シートの重荷となっています。

配当の負荷も、2019年の支払い総額が148億9,000万ドルと、小さくはありません。

直近の年間配当額は一株当たり2.04ドルから2.08ドルに引き上げられています。

AT&Tは25年以上増配を継続している「配当貴族」銘柄です。

35年の増配実績をここであきらめる可能性は低いでしょうから、配当利回りは5.8%前後ですが、今後も配当引き上げは継続されるでしょう。

配当性向は57.6%で、今後も配当原資の確保は難しくないでしょう。

1.1%という今年の増益率予想は特別目を引くわけではありませんが、今後改善する見込みはあります。

また5G通信が本格的に開始されれば、米国で次世代通信を提供する通信会社は同社を含めて3社のみであることが強みとなります。

予想PERはおよそ9.9倍で、株価は割安な水準といえます。

アルトリア・グループ

米国の喫煙率は56年前の42%から2016年には15.5%まで下がっています。

それでも、フィリップ・モリスから分割され、米国内でたばこ製品等を販売するアルトリア(NYSE:MO)の株価と配当額は上昇しています。

1964年1月時点の同社の株価(株式分割調整後ベース)は0.13ドルでした。以降、株式分割を7回行い、増配も続けています。

現在の年間配当額は一株当たり3.36ドルで11期連続の増配、配当利回りは約8.3%です。

予想PERは9.2倍です。配当性向は約75.8%と高めですが、利益予想が前年比5%増となっており、高い配当負担や今後の増配継続を十分まかなえる水準だと言えます。

しかし、喫煙者数の減少は依然、同社の今後の成長には重しです。

さらに、電子たばこ大手ジュール・ラブズへの出資に関し、米証券取引委員会(SEC)が調査を開始したことも、株価の重しになる可能性があります。

一方で、アルトリアはカナダのマリファナ企業であるクロノス・グループに18億ドルを出資しています。

医療用および嗜好用の両方のマリファナを合法化する地域が今後増えれば、この投資は将来的にアルトリアにとって利益の牽引役となるでしょう。

ペニーマック・モーゲージ・インベストメント・トラスト

ペニーマック(NYSE:PMT)は、特に住居向けモーゲージ資産に特化した不動産投資信託(REIT)です。

REITは課税所得の90%以上を配当として分配することで、法人税の支払いがほぼ免除されます。

所得増はダイレクトに分配金増につながります。

ペニーマックの認知度はそれほど高くないものの、高い配当(年間配当額は一株当たり1.88ドル、利回りはおよそ8.75%)にはそれを補うのに十分な魅力があります。

配当性向は84.5%となっています。

現在の株価バリュエーションは、予想PERが10.1倍をわずかに上回る水準で、適正圏内にあると言えます。

予想増益率は4.15%と目を引くほどではありませんが、2015年以降堅調を維持している分配金がやはり大きな魅力でしょう。


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コロナウイルスの感染が欧米に広がったことにより、世界の株式市場が弱気相場入りしましたが、こういうときこそ企業の長期の成長性に集中する必要があります。「新型コロナウイルス相場で気をつけるべきことと、注目すべき米国株4銘柄」こちらからご覧ください。(メールアドレスの登録が必要です) また、ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。公式ツイッターアカウント@motleyfooljp公式フェイスブックアカウントをフォローする。

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Willy Healyは、アッヴィ株を保有しています。モトリーフール米国本社は、記事で言及されている株式を保有していません。

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