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【米国株動向】今、バークシャー・ハサウェイ株に注目すべき3つの理由

モトリーフール米国本社、202038日投稿記事より

筆者は以前からバークシャー・ハサウェイ(NYSE:BRK.A)(NYSE:BRK.B)株を保有していましたが、つい最近、同銘柄を大量に買い増しました。その理由は次の3つです。

多角的な成長

バークシャーはもともと米国ニューイングランド地方の紡績会社でしたが、経営不振に陥っていたところを、ウォーレン・バフェット氏の投資組合が1965年に買収しました。

いまや時価総額は5,300億ドル(執筆時点)に達し、保険業、エネルギー業、製造業、サービス業、小売業、さらに鉄道事業などの子会社を持つ、多種多様な持ち株会社となりました。

つい20~30年前は、バークシャーは比較的小規模な企業を完全子会社として保有していましたが、同社の保険子会社が「フロート」(保険掛け金から費用を差し引いたもの)を創出するにつれ、その資金を規模のより大きい企業や上場株に投資してきました。

過去10年間では、鉄道大手バーリントン・ノーザン・サンタフェ、特殊化学品メーカーのルーブリゾール、金属部品メーカーのプレシジョン・キャストパーツなどの大型買収を行い、これら3社の買収は総額750億円にのぼっています。

さらに上場株への大規模な投資も行い、過去4年間に2億5,100万株のアップル株を約350億ドルで購入しました。

同株式は現在、時価で約760億ドルとなり、バークシャーが保有する上場株の中で最大です。

優れた成長企業を長期保有するという、バフェット氏の規律ある投資手法を考慮すると、バークシャーの完全子会社と上場企業の持ち株は、長期的に価値を増加し続けるでしょう。

財務の健全性と素晴らしい投資機会

同社は、良い投資先の確保が大量のキャッシュ創出に間に合わない、という贅沢な悩みを抱えており、過去10年間で膨大な量のキャッシュをため込んでいます。

2008年末時点ではバランスシート上約260億ドルのキャッシュを保有していましたが、2019年末にはなんと1,280億ドルとなりました。

大量のキャッシュは同社の財務上の強みですが、バフェット氏はこの大半を規模の大きな買収に投資したいと考えています。

ただ最近では同氏が魅力を感じる価格で企業を完全買収することが難しいため、代わりに、株式市場で魅力的な価格の銘柄を部分的に購入することに投資機会を見出してきました。

バークシャーが保有する株式の時価は2008年末の490億ドルから2019年末には2,480億ドルになりました。

バフェット氏がこの多額のキャッシュを投資に回せば、同社の株価は上昇するでしょう。

魅力的な価格

3月6日に新型コロナウイルスにより市場が動揺している間、バークシャーのB種株式は一株200ドルまで下落し、株価純資産倍率(PBR)は1.1倍となりました。

同社の純資産価値は事業価値に比べて非常に小さいと思います。

例えば、バークシャーの完全子会社は帳簿上、取得原価で資産が評価されていますが、これは通常、現在の価値を大幅に下回ります。

企業価値は必ずしも正確に評価できるものではありませんが、バフェット氏自身、バークシャーがアンダーバリュー(過小評価)されていると考えていることは明らかです。

同社の取締役会が初めて自社株買いを承認した際に、PBRが1.2倍以下の時のみ自社株買いを行うと発表しました。

この数値はバフェット氏が非常にアンダーバリューされていると言った水準です。

そして2018年には、同社はその基準を廃止し、代わりに「買い戻し価格が、保守的に評価した同社の本来の価値を下回っている時に」自社株買いを行うと発表しました。

別の言い方をすれば、より高い株価でも同社の評価する公正価値を下回る可能性があることから、同社はPBRが1.2倍を上回っていても自社株買いを行うことができます。

より適正な公正価値は簿価の1.6倍程度のようです。

その意味では、先日の市場暴落で同社株のPBRが1.1倍にまで低下したことは、見逃すには惜しい機会と言えます。


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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Andrew Tsengは、バークシャー・ハサウェイ(B株)を保有しています。モトリーフール米国本社は、バークシャー・ハサウェイ(B株)、バイオジェン株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、バークシャー・ハサウェイ(B株)のオプションを保有しています(2021年1月の200ドルのロング・コール、2021年1月の200ドルのショート・プット、2021年3月の225ドルのショート・コール)。

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