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【米国株動向】急落市場において重要なバランスシートとバランスシートが強固な3銘柄

モトリーフール米国本社、2020318日投稿記事より

数ヶ月前までは株価が順調に上昇し、経済は好調に推移していたため、このように深刻な景気後退が起きるとは誰も想像していませんでした。

新型コロナウイルスの感染拡大は世界に広がっており、米国財務長官のスティーブン・ムニューチンは、17日に失業率が20%まで上昇する可能性があると上院議員に警告しました。

順調に株式市場が上昇しているときには、投資家は利益、売上高、キャッシュフローの成長を確認しますが、バランスシートにはあまり注目しません。

しかし、株式市場が急落している時こそ、バランスシートを確認することが重要です。

バランスシートに問題がある場合、この状況が続くことで、一部の企業は倒産に追い込まれます。

投資家にとって最も重要なことは、保有している企業がこの不況を乗り越えることができるかどうかを確認することです。

本記事では、問題なく乗り越えられるであろう銘柄を3つ紹介します。

バークシャー・ハサウェイ

ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイ(NYSE:BRK.A)(NYSE:BRK.B)は、長年現金を積み上げてきました。

バフェットは、バークシャーのバランスシート上にあるべき最低限の現金を200億ドルと主張していましたが、2019年末にはそれをはるかに上回る1,200億ドルを保有しています。

この現金には二つの目的があります。

一つ目は、業績が悪化した際に、現金は不況を乗り越えられる体力を測る指標になります。

バークシャーは、保険、エネルギー、鉄道、その他多くの産業にまたがる膨大な数の企業を保有しています。

不況は全ての企業に打撃を与えますが、特に超低金利によって保険関連企業に圧力がかかるでしょう。

しかし、前述の通り、バークシャーは多額の現金を保有しているため、企業の存続が危機に晒される危険性は低いです。

また、現金があれば市場が下落しているときに安い値段で優れた企業を購入することも可能です。

バフェットはこれまでの金融危機の際にも様々な取引を行ってきました。そして、今回も同じような行動をとることが予測されます。

現在、他の銘柄にもれずバークシャー株も売却されていることにより、大きな打撃を受けています。

しかし、この株式市場の混乱が落ち着いた時には、バークシャー株が最大の勝者になっているかもしれません。

アップル

アップル(NASDAQ:AAPL)は、今後数四半期苦労することが予想されます。

新型コロナウイルスが中国で確認され、サプライチェーンに影響を与えたことから、主要製品を生産することが難しくなっています。

アップルの売上と利益は大きな打撃を受けますが、同社のバランスシートはこの危機を乗り越えることができるでしょう。

アップルは2019年末時点で、2,000億ドルを超える現金と有価証券を保有しています。

バークシャーのように、アップルはこの現金を活用して安価で買収を行う機会が与えられます。

また、多額の現金を保有していることで、アップルの業績がひどく悪化したとしても、会社の存続が危うくなる危険性もほとんどないでしょう。

今後、アップル製品の需要がどのように変動するかわかりませんが、状況がどれほど悪化したとしても、アップルは高品質な製品を引き続き販売することができるのです。

スケッチャーズ

アパレル企業は、新型コロナウイルスの影響を強く受ける可能性があります。

スニーカーブランドの最大手、スケッチャーズ(NYSE:SKX)も、おそらく大幅に売上が減少するでしょう。

同社の株価はこの1か月で50%以上下落しています。

決算では大きな打撃を受けると考えられますが、バランスシートにより、この波を乗り越えることができるでしょう。

2019年末時点で、スケッチャーズは計10億3,000万ドルの現金、および有価証券を保有し、負債総額は1億2100万ドルであることから、現金ポジションは9億ドルを超えています。

年間売上高が50億ドルを上回る企業であるスケッチャーズにとって、これは多額の現金です。

スケッチャーズは近年、自社株買い行っていましたが、それでも堅固なバランスシートを維持できています。

経済が急減速し、需要も急落する中、この決断には先見の明があると言えます。


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コロナウイルスの感染が欧米に広がったことにより、世界の株式市場が弱気相場入りしましたが、こういうときこそ企業の長期の成長性に集中する必要があります。「新型コロナウイルス相場で気をつけるべきことと、注目すべき米国株4銘柄」こちらからご覧ください。(メールアドレスの登録が必要です) また、ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。公式ツイッターアカウント@motleyfooljp公式フェイスブックアカウントをフォローする。

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Timothy Greenは、バークシャー・ハサウェイ(B株)、スケッチャーズ株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アップル株、バークシャー・ハサウェイ(B株)、スケッチャーズ株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、バークシャー・ハサウェイ(B株)のオプションを保有しています(2021年1月の200ドルのロング・コール、2021年1月の200ドルのショート・プット、2021年3月の225ドルのショート・コール)。

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