The Motley Fool

アメリカ市場IPO企業紹介:製薬やバイオテクノロジー業界向けに物理シミュレーションソフトウェアを開発提供する企業「SCHRODINGER, INC. 」

出典:Getty Images

2020年2月第2週、アメリカ株式市場に上場した企業を紹介します。

今回取り上げるのは、2月6日にNASDAQ Global Selectに上場したシュレーディンガー「SCHRODINGER, INC. (NASDAQ:SDGR)」。

製薬およびバイオテクノロジーの研究に利用する物理シミュレーションソフトウェアを開発し、販売する企業です。

会社名の「シュレーディンガー」は、物理学の思考実験「シュレーディンガーの猫」を実施した物理学者の名前が由来で、彼の「シュレーディンガーの方程式」を解くプロダクトを最初に開発したことから名付けられています。

参考:会社Webサイトより

会社基本情報

ティッカーシンボル SDGR
会社名 SCHRODINGER, INC.
上場市場 NASDAQ Global Select
公募価格 $17.00
従業員数 394 (as of 12/31/2019)
公募株数 11,882,352
資金調達額 $201,999,984
住所 120 WEST 45TH STREET 17TH FLOOR NEW YORK NY 10036
会社URL www.schrodinger.com
CEO Ramy Farid
会社登記地 DE(デラウェア州)
決算日 12/31
発行済株式数 48,283,005
売却禁止期間 180
売却禁止終了日 08/04/2020
沈黙期間 03/17/2020

参考:ナスダックIPOページより

サービス紹介

シュレーディンガー社は、バイオ医薬品業界における医薬品開発のソフトウェア提供会社として大手であり、2018年はバイオ医薬品業界の売上高別トップ20社全てが同社の顧客です。

また、世界中の1,250もの学術機関が同社のソフトウェアを利用しています。

ソフトウェアの導入は、130人ほどのセールスやテクニカル等のグローバルチームによりサポートされています。

ダイレクトセールスは、アメリカ、ヨーロッパ、日本、インドで実施されており、他の重要マーケットである中国と韓国には販売代理店が配置されています。

シュレーディンガー社の医薬品開発プラットフォームは、高い精度で分子の性質を予測することが可能です。

マシンラーニングや高速データ処理の技術も活用されているこの物理シミュレーションソフトウェアは、膨大な計算量を処理できる現代のマシンパワーにより稼働しています。

シュレーディンガー社の医薬品開発プラットフォームは、新しい医薬の発見に関するアプローチにおいて、伝統的な医薬品開発と比べて、スピード、スケール、クオリティの3つの点で優れています。

  • スピード:伝統的には数週間かかる分子の評価分析を数時間で可能。
  • スケール:伝統的には1年間で数千の分子の評価分析だが、シュレーディンガー社のプラットフォームは数時間で数十億の分子の評価分析が可能。
  • クオリティ:外部機関による調査によると、強結合近似の実験において伝統的な方法に比べて優れた結果を取得。

以下の図は、医薬品開発のプロセスを伝統的な手法とシュレーディンガー社の手法で、時間、コスト、クオリティの観点で比較したものです。

参考:会社IRより

財務諸表主要項目抜粋

US$ (千) 2018年12月31日 2019年9月30日

(9ヵ月間)

売上高 66,639 59,711
売上原価 23,702 26,145
営業費用 70,906 64,434
営業損益 -27,969 -30,868
純損益 -28,425 -18,536
シュレーディンガー普通株主に帰属する1株当たり損益 -4.93 -2.98
加重平均発行済普通株式数 5,771,305 5,969,412
営業CF -23,711 -14,794
投資CF 11,194 -60,232
財務CF 80,273 30,399
増減 67,756 -44,627

参考:会社IRより

戦略と強み

人類の健康とクオリティオブライフ(生活の質)を向上させることをミッションに、以下4つの戦略を掲げています。

  • シミュレーションプラットフォームの基礎となるサイエンスの向上
  • ソフトウェアビジネスの成長促進
  • 医薬品開発ビジネスの成長促進
  • 自社ビジネス間のシナジー強化

終わりに

以上、製薬やバイオテクノロジー業界向けに物理シミュレーションソフトウェアを開発提供する企業シュレーディンガー「SCHRODINGER, INC. (SDGR)」の紹介でした。

世界の多くの企業がIPOを目指すアメリカ株式市場。

新規上場する企業を毎週フォローすることで、世界の流れ、トレンドが見えてきます。

フリーレポート配信

連続増配を継続する銘柄では株価が割高な水準にあることが多いです。ここではやや割高で、配当利回りが高くなくても、増配も含めた今後の成長性を評価できる銘柄を紹介します。

長期的に連続増配を続ける米国成長株3銘柄」はこちらからご覧ください。(メールアドレスの登録が必要です)

また、ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。

公式ツイッターアカウント公式フェイスブックアカウントをフォローする。

また、公式LINEアカウントの方では、投資初心者向けの情報を発信しています。
友だち追加

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

最新記事