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2019年、自動車株はどうなる?フォードとトヨタの株を比較・解説

モトリーフール米国本社、2018年12月29日投稿記事より 

弱気相場でバーゲン品をお探しですか?それならば、自動車株はいかがでしょう。

自動車メーカーの株価は、新車販売が世界の主要市場で減速しており、収益の低迷が懸念されているため、この数ヶ月間下落傾向にあります。

業界全体が下落している場合、その中には投資家にお勧めできる割安な株式が生まれることがあります。

そこで、自動車業界の2つの銘柄を比較してみたいと思います。

比較対象は、業界の巨人トヨタ(7203)と投資家に人気のフォード(ティッカー:F)です。

どちらの株が今投資をするには適しているでしょうか?

トヨタとフォードの評価と株価の実績はどうなっているか?

過去12か月、ほとんどすべての自動車メーカーの株価が大きく変動しました。トヨタとフォードも例外ではありません。

トヨタの株価は約11%下落していますが、フォードの株価は、それよりはるかに激しい打撃を受けています。

同社の株価は、2018年中に約40%も下落しました。

The Motley Fool

株価指標を見てみますと、両社は好調な時期の自動車株の目安である「利益の10倍」を下回って取引されています。

現時点では、トヨタは過去12ヶ月の利益の約7.1倍で取引されており、フォードは利益の5倍強で取引されています。

ロイターの調査によると、ウォールストリートのアナリストは、来年、両社の利益が減少すると予想しているため、現在の株価は割高だと考えています。

アナリストらは、フォードが2019年に1株当たり1.33ドルを稼ぐことを期待しています。トヨタについては、1株あたり836.47円を稼ぐことを期待しています。

トヨタとフォードの配当金を比較

フォードは四半期配当を支払っており、それは1株あたり0.15ドルです。

今年の初めに補足配当も支払い、総配当として0.73ドルを支払っています。過去4四半期において、フォードの配当利回りは9.3%となっています。

その配当利回りは非常に高いように思えますが、これは一時的なものです。

投資家は、フォードが継続的に特別配当を支払うと仮定するべきではありません。

同社は、安定して年間0.60ドルの年間配当を維持することを計画していると繰り返し述べており、それを確実にするために現金を確保しています。

従って、通常時の配当利回りは、7.7%となります。

トヨタは年2回配当を支払います。 2018年3月期の1株当たり年間配当金は220円です。

これは、前会計年度の210円から増加しましたが、配当利回りは約3.4%です。

配当に関しては、フォードが明らかに優れているといえます。

成長と潜在的なリスクはどうか?

フォードとトヨタの両社は、今後数年間にわたって収益性を高める計画を持っています。

トヨタは、フォルクスワーゲンAGとゼネラルモーターズといったライバルのように、TNGA(Toyota New Global Architecture)と呼ばれる共有されたアーキテクチャ(クルマづくりの設計思想)によって、同社の車の大部分を動かす過程にあります。

TNGAをベースにしてさまざまなモデルを生産することで、規模の経済性が高まります。

製造を合理化することでコストが削減でき、新しいモデルを発売できるスピードも速めることができます。

フォードのジム・ハケットCEOは、収益性だけでなく、市場の変化への対応や新しいモデルを投入するスピードを向上させることにも力を注いでいます。

2017年5月にCEOに就いたハケット氏は、フォードの売上はここ数年で大幅に増加させましたが、コストも上昇したため、利益の増加が緩やかになったと述べました。

現在、世界中で展開している彼の計画は二つあります。

一つは、収益性を最大化し製造を単純化するためにフォードの製品ポートフォリオを見直すことです。

もう一つは、同社をより柔軟な組織にするために同社の内部プロセスを改善することです。

トヨタのように、フォードも共有アーキテクチャへの移行を計画していますが、その努力はトヨタより数年遅れています。

リスクに関してですが、どちらの会社も倒産する可能性は極めて小さいといっていいでしょう。

どちらの企業も母国における大規模な雇用主です。

長期にわたる不況が両社を危険にさらすことになっている場合、どちらも政府の支援から恩恵を受けるでしょう。

短期的な投資の観点から考えると、これらは景気循環的な企業であり、経済が落ち込むと売上高と利益が低下するという点が最大のリスクです。

両社は、自動運転車、電気自動車およびパーソナルモビリティの新しいモデルなどの新技術の脅威にさらされています。

しかし、両社はライバルに対抗するために積極的に投資していおり、そのコスト負担は高まっています。

結局、トヨタとフォードの違いは?

トヨタは保守的な経営を行っています。

高い信用格付、多額の現金、着実な世界的需要、効率的な製造、適切な配当利回りなどはその象徴です。

弱気相場で急落する可能性はあまりなさそうです。しかし、相場が回復した際に急上昇することもないかもしれません。

フォードは今のところおおむね好調ですが、若干苦戦している状況にあります。

同社は、資源価格の上昇、中国での売上高の大幅な低迷、そしてヨーロッパでの価格低下圧力による影響を受けています。

同社のベテラン経営陣は、これらの状況の全てに対処するために動いています。

したがってフォードへの投資は忍耐力が必要になることに注意してください。

同社が利益の大幅改善を実現できる可能性は高いかもしれませんが、ハケットCEOの努力のすべてが実を結ぶまでには数年かかるかもしれません。その間、フォードの株価は下落するかもしれません。

しかしいずれは、フォードの経営が改善し、経済が急成長している今から数年後には、その結果に投資家は、非常に満足しているかもしれません。

フォードや他の自動車メーカーについては下記もご参考ください。

フォードがウォルマートと提携。2021年の自動運転自動車の商業販売に向けて

進化するゼネラル・モーターズ


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