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平均配当利回り6.0%!2019年のおすすめ米国高配当株を紹介

配当株は、長期投資ポートフォリオに安定感を与えてくれます。

しかし、すべての配当が高ければそれでいいわけではありません。

長期にわたって配当を得るためには、キャッシュフローとバランスシートの強さを兼ね備えた企業の株式を所有することが重要です。

今回は、配当とキャッシュフロー・バランスシートのバランスのいい企業を紹介していきます。

注目の米国配当株

以下の表で、7つの米国配当株を、アルファベット順に示します。

企業名 ティッカー 配当利回り
AT&T T 7%
Brookfield Infrastructure Partners L.P. BIP 5.5%
Ford Motor Company F 7.7%
General Motors Company GM 4.5%
ONEOK OKE 6.1%
TerraForm Power TERP 6.9%
Verizon Communications VZ 4.3%

(2018年12月28日時点での利回り)

2つの通信配当株

携帯電話サービス、ブロードバンドインターネット、コンテンツなどの通信サービスの提供に関しては、規模が大きければ大きいほど有利になります。

そして規模に関して言えば、AT&T とVerizon Communications(以下「Verizon」)は他の企業を圧倒しています。

この2つの企業が、米国のワイヤレス市場の約7割を占めています。

また、何百万もの企業および家庭用電気通信の顧客が両社の広範なファイバーネットワークを通してデータにアクセスしています。

これらにより、AT&TとVerizonはこの1年間で1,950億ドルの売上を記録し、約660億ドルの利益を上げています。

AT&TとVerizonの配当

これらの膨大なキャッシュフローの株主への還元という点を考えると、どちらも配当株として手堅い実績を持っています。

AT&TとVerizonは毎年10年以上にわたって増配を継続しています。

そして、配当性向はそれぞれ40%以下と62%程度となっています。従って、現在の配当支払いを維持するだけの余裕は残っていそうです。

しかし、単に配当継続の可能性だけに注目するべきではありません。長期的な事業成長の是非も検討する必要があります。

少なくともこれら2つの通信大手は、インフレ率を上回るための十分な成長は可能だと思われます。

特に、AT&Tについては、2018年にタイム・ワーナーを買収した後、エンターテインメントコンテンツに舵をきることで成長を持続させようとしています。

AT&TとVerizonのPER

両社とも、過去のPERに基づいて最近のPERを評価すると非常に割安であると言えます。

AT&TとVerizonのPERは、それぞれ7.0倍と5.4倍で取引されています。(2018年12月末時点)

これは、市場は両社が今後数年間でほとんど利益が成長しないと評価しているということを示しています。

確かに、両社とも長期的に2桁の利益成長は難しいでしょう。

しかし、コンテンツ事業等新規事業に成功すれば、安定して1桁台半ばの利益の増加をもたらすことは十分ありえそうです。

そのシナリオであれば、継続的な増配に十分なキャッシュフローを生み出すことができるので、市場の見方が変わり、PERも切りあがるでしょう。

2つのトップ自動車配当株

AT&TとVerizonのように、フォードとゼネラルモーターズは、自動車業界で最も大きい自動車メーカーのうちの2つです。

また、それぞれ7.7%と4.5%という高い配当利回りになっています。

しかし、通信事業が非常に安定したキャッシュフローを生むにもかかわらず、自動車産業は消費者の需要の変化に伴い、急激に業績が変動する点には注意が必要です。

フォードとゼネラルモーターズの売上

これは既に広く知られていることですが、自動車産業は大きなイノベーションの初期段階にあります。

自動運転、電気自動車の浸透、カーシェアリングの拡大は、いずれも後戻りできないイノベーションといえます。

また、消費者の需要がセダンから離れるにつれて、両社は新しい車種の開発のために数十億ドルを負担させられています。

フォードとゼネラルモーターズのキャッシュフロー

フォードとゼネラルモーターズは、自動車販売が不景気で落ち込むときだけでなく、前述のイノベーションに対応するための研究開発負担に耐えるため、大規模な現金を保有しています。

両社は、自動車業界の混乱を乗り越え、将来に投資するための十分なキャッシュフローの生成能力を持つと同時に、バランスシートの強みも持っているわけです。

自動車ビジネスにおいて今後数年間に何が起きるかについてはわかりませんが、これらの2つの企業は長期的には生き残る可能性が高いと思われます。

そして、その過程で我慢強い長期投資家に報いることができるかもしれません。

3つのトップ配当インフラ企業とエネルギー企業

堅実なキャッシュフローを生み出し、配当を確保するということになると、インフラ企業かエネルギー関連企業が得意としています。

ただし、これらの事業は設備投資が重く、多額の負債を抱えているため、金利上昇の影響を受けやすくなっています。

3つのトップ配当企業はONEOK、Brookfield Infrastructure Partners、およびTerraForm Powerです。

これら3社が運営する資産の多くは有料道路に似ていて、インフラ使用料を徴収します。

その他のインフラ事業としては、水道または通信サービスなどの不景気の影響を受けにくいセクターがあります。これらのインフラサービスは日常生活に不可欠なものです。

また、インフラ企業の料金は、インフレに伴って長期にわたり上昇する傾向があります。

したがって、配当株にふさわしい理想的なセクターであり、長期にわたってキャッシュフローを生み出します。

ONEOKは、石油・ガス事業で有望な配当株という見方があります。

魅力的な5.4%の配当利回りだけでなく、配当を支払うのに必要な金額よりも40%近く多くの現金を生み出しています。

経営陣はその余剰現金を成長のための投資として使用しています。

同社は急成長中のウェストテキサス州とオクラホマ州の石油と天然ガスを市場のプロジェクトに60億ドルを投じています。

ONEOKは、すでにこの地域のリーダーとして強固なインフラ設備を築いており、石油およびガスの生産者がより早くそして安価に製品を市場に届けるのを支援しています。

Brookfield Infrastructureは、天然ガスの需要増加によりさらなる成長を遂げようとしています。

天然ガス輸送事業への投資効果により、同社のエネルギー事業から得られたキャッシュフローは前年度比23%増加しました。

しかし、これは同社が行っていることのほんの一部にすぎません。同社は、世界中の通信施設、水道設備、有料道路、港湾を所有しています。

同社は、先進国市場でも事業を展開していますが、新興国にも積極的に投資しています。

電気通信、水道、輸送、エネルギー等のインフラは、今後数十年にわたって世界経済を牽引します。

その成長の果実を享受するには、同社への投資が最も適しているといえます。

過去10年間で、同社は信じられないほど良い成果を上げています。

同社の長期的な目標は、配当を年間5〜9%ずつ引き上げることです。一流の経営陣が適切な資金配分を行っており、世界の経済成長の果実を得ている同社は、最高の配当株だという人もいます。

Brookfield Asset Managementが2017年に過半数株式を取得した後、TerraForm Powerは大幅に経営が改善されました。

買収後の最初の1年で、TerraForm Powerの太陽光発電設備と風力発電設備の規模は40%以上増加しました。

さらに、これらの発電設備が生産する電力の95%が、平均14年間の長期契約で固定されています。

これは今後10年間で予測可能なキャッシュフローの源となります。

資産ベースが大幅に拡大したのと同時に、TerraForm Powerはキャッシュフローが増加しています。また、毎年、費用を数千万ドル削減するための対策も講じています。

これらの経営努力により、長期にわたって年間5%から9%の間でその配当を増やそうとしています。

風力と太陽光が世界の発電生産量の伸びの大部分を占め続けていることを考えれば、同社は、今後10年間で最高の配当成長を実現することができるでしょう。

長期にわたって成果をあげられる高配当株を検討する時期か?

本稿執筆時点では、金利の上昇から世界貿易の減速に至るさまざまな問題に関する不確実性を投資家が懸念しているため、株式市場は最近のピークから15%以上下落しています。

こういった不確実性が高まる中で、高配当株の配当利回りがさらに高まっています。

しかし、5年または10年先には、現在の株価の変動を覚えている人は誰もいないでしょう。

今は、長期的な成長見通しをしっかり検討したうえで、配当株の長期保有を検討する良い機会なのかもしれません。


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