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【米国個別株動向】ハワイアン航空は手荷物預かり料金を改定。業績の改善につながるか

モトリーフール米国本社、2018年11月14日投稿記事より

2018年8月末以降、米国の航空会社は、手荷物預かり料金を相次いで引き上げています。

10月末までは、ハワイアン航空は料金を据え置いていました。

また、ほとんどの航空会社が手荷物預かり料金を設定していますが、サウスウエスト航空は、手荷物預かりを無料にこだわっています。

ハワイでは、まもなくサウスウエスト航空による新たなフライトの運航が始めるため、ハワイアン航空は手荷物預かり料金の値上げには消極的かと思われました。

しかし、ハワイアン航空は、米国本土・ハワイ間の路線で、他社の動きに追随し値上げに踏み切ることを発表しました。

他社の値上げ状況

最近まで、ほとんどの米国航空会社は、国内線で一つ目の荷物に25ドル、二つ目に35ドルの料金を設定していました。

しかし、8月下旬から1ヵ月の間に、上位6社のうち4社が、一つ目の荷物は30ドル、二つ目は40ドルと、それぞれ5ドルの値上げを実施しました。

サウスウエスト航空を除くと、ハワイに乗り入れる大手航空会社6社のうち、9月末時点で値上げを実施していないのはハワイアン航空とアラスカ航空だけでした。

ハワイアン航空が値上げしづらかったのは、アラスカ航空が間違いなく最も近い競争相手だからです。

実際、アラスカ航空は、シアトル、ポートランド、サクラメント、オークランド、サンフランシスコ、サンノゼ、ロサンゼルス、サンディエゴなど、米国本土の主要空港とハワイを結んでいます。

しかし、アラスカ航空は10月中旬、12月から預入荷物一個当たり5ドル値上げすることを発表しました。

これにより、ハワイアン航空が他社に追随し、値上げする道が開けました。

ハワイアン航空の新しい料金体系

ハワイアン航空は、本土・ハワイ間のルートでは、一つ目の預入荷物を30ドル、二つ目を40ドルに引き上げました。

アラスカ航空とは異なり、新しい料金は直ちに適応されました。

これにより、ハワイアン航空も競合他社と同じ料金体系となりました。

ただし、搭乗頻度の高いエリート会員と提携クレジットカードの所有者は、引き続き手荷物預かり料金は無料になります。

さらに、国際線では、二つまで荷物を無料で預けることができます。

またハワイアン航空はハワイ諸島間路線に特別料金を設定しています。

同社のフライヤープログラムの会員は、一つ目の荷物は15ドル、二つ目は20ドルです。

非会員であれば、一つ目の荷物は25ドル、二つ目は35ドルです。

路線単価を少しだけ増加させる方法

サウスウエスト航空を除く、すべての大手航空会社が手荷物預かり料金引き上げを決めたことで、ハワイアン航空は料金を据え置く意味がなくなったと言えます。

ハワイアン航空の手荷物預かり料金が25ドルであろうが30ドルであろうが、手荷物預かり料金を重視する旅行者は、サウスウエスト航空がハワイ便の運航を開始すれば、そちらを選ぶでしょう。

一方で、ハワイアン航空が値上げをしない場合、他社より安い価格設定のため、その差額分を取り損なうことになります。

前四半期、ハワイアン航空の座席当たりの収入は、フライトの供給超過を背景に約10%下落しました。

しかし、手荷物預かり料金を引き上げることで、本土・ハワイ間路線での単位収入の減少が反転する可能性があります。

もちろん、手荷物預かり料金の値上げによる路線単価への影響は、かなり限定的です。

たった5ドルの追加料金は、200ドル以上もする航空券代に比べると、微々たるものです。

しかし、手荷物預かり料金は比較的安定した収入源ですし、馬鹿にはできません。

ハワイアン航空は、進行中の航空機の入れ替えが来年完了する予定であり、収入の安定化を見込んでいます。

単価が順調に上向き、原油価格が下落に転じれば、2019年はハワイアン航空にとって良い年になるのではないでしょうか。


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