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【米国株動向】新型コロナウイルスが市場に動揺を与えているが、中国株式投資家は過剰反応すべきではない

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2020213日投稿記事より

新型コロナウイルスの流行により中国株式投資家は難しい状況に直面しています。

中国では企業、学校、飲食店を閉鎖する動きが広がっており、世界的には死者が1,000人、感染者数が4万人(いずれも執筆時点)を超えました。

中国株投資家がこうした状況に直面して最初に駆られる衝動は、コロナウイルスの影響を受ける危険性が最も高い株式、すなわち中国株や中国で事業を行う企業の株式を売却することです。

例えば、スターバックス(NASDAQ:SBUX)は中国の店舗の約半分を閉鎖したと述べています。

この措置は同社の決算に大きな影響を与えると思われます。

とはいえ、これまでのところ市場の反応は予測不可能なものとなっています。

市場は今や、新型コロナウイルスの脅威がコントロールされていると考えているようで、S&P 500は1月の最終週に下落した後は反発し、史上最高値を回復しています。

アリババ(NYSE:BABA)、テンセント(OTH:TCEHY)、バイドゥ(NASDAQ:BIDU)、JD.com(NASDAQ:JD)など人気の高い中国株を組み入れたiShares MSCI中国ETF(NASDAQ:MCHI)も似通った値動きをしていますが、下落幅はS&P500よりも大きく、下落幅をまだ取り戻していません。

電子商取引およびオンライン教育関連銘柄は新型コロナウイルス流行を受けて急騰

新型コロナウイルスは中国経済を妨げる足かせとなっていますが、すべての中国企業が苦しんでいるわけではありません。

実際、一部の企業では、新型コロナウイルスによってビジネスが活発化しています。

例えば、在宅を余儀なくされた中国の消費者は、必要なものをオンライン配達に依存するため、オンライン食料品と電子商取引の需要は急増しています。

CNBCによると、JD.comでは北京の平均的な集合住宅への配達件数が発生前の140~150件から200件超に増加しています。

また、同社の食料品配達部門Dadaは、春節の休暇中の配達件数が4倍以上となったと述べています。

アリババのスーパーマーケット事業であるフーマでもオンライン注文がやはり急増しています。

新型コロナウイルスへの懸念が後退した後も、こうした買い物習慣が持続する可能性があります。

中国でオンライン教育サービスを手掛けるヨウダオ(NYSE:DAO)の株式も、中国全土の学校閉鎖がオンライン授業への登録を加速するとの期待感から、わずか2日間で80%高と急騰しました。

この値動きは具体的なニュースに基づくものではなく、完全にトレーダー主導のようにみえましたが、それでもヨウダオ、ニュー・オリエンタル・エジュケーション、TALエジュケーション・グループなど中国のオンライン教育企業は、学校閉鎖による恩恵を受ける可能性があります。

中国株式投資家が犯してはいけない最悪の間違い

新型コロナウイルスの大流行に対する市場の反応を測定することは難しく、一部の中国株が都市機能の封鎖から何らかの形で恩恵を受けているようにみえることなどを踏まえると、中国株投資家にとっての現時点での最悪の行動は狼狽売りかもしれません。

新型コロナウイルスは依然として脅威ですが、その流行が最初に報じられたときのヘッドライン・リスクは過ぎ去ったようです。

中国株への投資には米国株にない一定のリスクを伴うため、投資家は平均的な投資家よりもリスク耐性が高く、中国株に打撃を与える貿易戦争や経済指標などのマクロ的問題に慣れていると考えられます。

中国株投資家は引き続きウイルスとその広がりについてのニュースを注視すべきですが、市場は今のところその影響を織り込み済みのようです。

特定の銘柄の投資テーマに直接的な影響がない限り、新型コロナウイルスだけでは株式を売る理由になりません。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Jeremy Bowmanは、JD.com株、ナイキ株、スターバックス株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アップル株、バイドゥ株、JD.com株、ナイキ株、スターバックス株、TAL絵ジュケーション・グループ株、テンセント・ホールディングス株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、ニュー・オリエンタル・エジュケーション株を推奨しています。

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