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シクリカル銘柄とは?ディフェンシブ銘柄との違いとメリット・デメリット

出典:Getty Images

景気動向によって業績や株価が動きやすい銘柄を「シクリカル銘柄」といいます。

「景気敏感株」「市況関連株」ともいわれ、大きな値動きをするのが特徴です。

シクリカル銘柄にはどのような業種が属するのか、メリット・デメリットは何なのかを解説していきます。

シクリカル銘柄とは

シクリカル(Cyclical)とは、循環的な景気変動のことをいいます。

景気には次の4つのサイクルがあります。

回復→拡大→後退→悪化

シクリカル銘柄は、景気敏感株とも呼ばれ、このような景気動向に影響を受ける株です。

電機や自動車などの製造業や、製造業に素材を提供する鉄鋼や非鉄などの「基本素材」の銘柄が多くなっています。

株式は、景気動向の視点で分類すると、シクリカル銘柄(景気敏感株)とディフェンシブ銘柄の2つに分けることができます。

どのような違いがあるのかを見ていきましょう。

シクリカル銘柄とディフェンシブ銘柄の違い

  • シクリカル銘柄は日経平均株価や景気の影響を受ける

日経平均株価は日本を代表する株価指数で、電気やハイテクなど景気敏感株の比率が高い指数です。

ですから、景気敏感株は日経平均株価の影響を受けます。

また、景気動向にも左右されやすく値動きは不安定です。

ただ、景気回復局面ではいち早く上昇するので、大きな利益を狙うことができます。

  • ディフェンシブ銘柄は安定的な値動き

ディフェンシブ銘柄は、景気動向に左右されにくく、株価は安定しています。

特に、相場下落局面でも下値は限られているので、シクニカル銘柄より安心して保有することができます。

順張りと逆張り

シクリカル銘柄は景気回復局面で大きく上昇するので、株価が上がりだしたら買う順張り投資が向いています。

順張りとは、株価が上昇傾向(上昇トレンド)の時に買う手法です。

逆に景気後退期など市場が下がっている状態で買う(逆張り)だと、大きな損失をだす可能性があります。

一方、ディフェンシブ銘柄は下値が限られ、配当利回りも高いので逆張り投資が向いています。

ディフェンシブ銘柄は大幅な上昇は見込めないので、順張り投資にはむいていません。

シクリカルに該当する業種

それでは、シクニカルに該当する業種を見ていきましょう。

東京証券取引所では、東証1部銘柄を33業種に分類しています。

そのうち、シクニカル銘柄には以下のような業種があります。

  • 輸送用機器(自動車)
  • 電気機器
  • 鉄鋼
  • 非鉄金属
  • 化学
  • 海運

それぞれの業種の代表銘柄を見ていきましょう。

輸送用機器

トヨタ自動車(7203)、本田技研(7267)、デンソー(6902)

電気機器

日立(6501)、パナソニック(6752)、ソニー(6758)

鉄鋼

新日鉄住金(5401)、JFEホールディング(5411)

非鉄金属

住友電気工業(5802)、三菱マテリアル(5711)、住友金属鉱山(5713)

化学

クラレ(3405)、昭和電工(4004)、三井化学(4183)

海運

日本郵船(9101)、商船三井(9104)、明治海運(9115)

それでは、次にシクリカル銘柄のメリット・デメリットについて見ていきましょう。

シクリカル銘柄に投資するメリット:高い利益が見込める

シクリカル銘柄は景気が好調なら株価も上昇します。

特徴としては、業績をだいぶ先取りして動くことです。

業績悪化が続く中でも景気回復を見越して株価はどんどん上昇し、業績改善がはっきりしてきた時は、株価が底値から2~3倍になっていることもあります。

シクリカル銘柄に投資するには個別企業の分析も大事ですが、景気判断がより重要だといえます。景気を判断する指標は景気動向指数が便利です。

景気動向指数とは、景気全体の動向を知るために、29の景気指標を使って算出します。「DI(ディフュージョン・インデックス)」と「CI(コンポジット・インデックス)」の2種類があります。

「DI」は景気の方向性を見る指標です。「CI」は景気の変化の大きさを見る指標です。内閣府から月次で発表されています。

DIとCIは、先行指数、一致指数、遅行指数の3つで成り立っています。

  • 先行指数:景気より先に動く指標

実質機械受注、TOPIX(東証株価指数)

  • 一致指数:景気と一致して動く指標

有効求人倍率、鉱工業生産指数

  • 遅行指数:景気に遅れて動く指標

完全失業率、家計消費支出

内閣府は「CI・一致指数」で景気判断をしています。

下記は2018年10月分(速報)のCI・一致指数です。

出典:内閣府

内閣府の景気判断は「足踏み」でした。

「CIによる景気の企業判断の基準」は以下のようになっています。

出典:内閣府

シクリカル銘柄に投資するデメリット:外部環境の影響を受ける

シクリカル銘柄は景気動向に影響を受けますが、日経平均株価やNYダウなど指数にも大きな影響を受けます。

海外市場が大きく下落した場合、個別企業の業績に関係なく大きく売られてしまう可能性があるのです。

シクリカル銘柄は短期間で大きなリターンを狙える分リスクも高いので注意しましょう。

ディフェンシブ銘柄よりも損切りなどのリスク管理が大切になります。

まとめ

シクリカル銘柄は主に次の業種が属します。

  • 輸送用機器(自動車)
  • 電気機器
  • 鉄鋼
  • 非鉄金属
  • 化学
  • 海運

景気動向に影響を受ける銘柄が多いので、リターンを狙える半面、リスクにも注意する必要があります。

シクリカル銘柄を取引するときは、個別企業の業績も大切ですが、景気がどのような状況にあるのかを経済指標から判断するようにしましょう。


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