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フォードがウォルマートと提携。2021年の自動運転自動車の商業販売に向けて

モトリーフール米国本社、2018年11月14日投稿記事より 

自動車大手フォード・モーター・カンパニー(以下「フォード」ティッカー:F)と都市部での配送事業を手掛けるスタートアップ企業のポストメイツは、スーパーマーケットチェーン大手ウォルマート(ティッカー:WMT)と提携し、自動運転車によるウォルマートの顧客向け配送サービスを試験的に開始するということが、フォードの発表によって明らかになりました。

フォードはポストメイツと共に、マイアミ地域での商業用の自動運転車の試験運行を2018年2月から続けています。

フォードは、2021年には完全な商業用の自動運転車の生産開始を計画していると述べています。

フォードとウォルマートの提携

ウォルマートは、フォードとポストメイツが6月に開始した試験的なプログラムに参加しました。

この試験的プログラムでは、フォードが開発した試験車が、マイアミ地域のポストメイツの顧客に配送を行っています。

今回の発表は、すでにマイアミ地域での配送にポストメイツを使用しているウォルマートが、その試験的なプログラムに参加することに合意したということです。

フォードの自動運転車子会社の事業開発担当ディレクター、ブライアン・ウルフは、フォードとウォルマートがどのように協力し合うかについて、ミディアム・ポストで以下のように説明しました。

フォードは、今後数カ月の間、ウォルマートと緊密に連携します。

そして、ウォルマートの業務を理解し、運行可能な商品を特定するのに加え、自動運転車を使ってきちんと配送するために解決すべき問題点を洗い出します。

当然のことながら、スーパーマーケットからの配送は、レストランやクリーニングからの配送よりも、サイズが大きく種類も多岐にわたる傾向があります。

ですから、私たちは人々のニーズを満たすために、自動運転車の改良に取り組むことになるでしょう。

特に生鮮食品の配送や、1度に複数の顧客へ配送が可能になるよう、取り組んでいかなければなりません。

本物の自動運転車ではないけれど…

フォードの自動運転車は、無人に見えるよう改造されていますが、現状、実際には人間が乗車しています。

人間が乗車している車を無人に見せかけることは、ばからしく感じられるかもしれませんが、これは重要な研究材料となっています。

フォードがドミノピザと共同で実施している試験的プログラムと同様に、ポストメイツとのプログラムでも、人間が自動運転車に対してどのように接しているかを研究項目としています。

フォードのエンジニアやデザイナーは、実際に販売する様々な自動運転車の開発に、これらのデータを活用しています。

ウォルマートのプログラム参加によってフォードが得るものは?

フォードは2021年に商業用の自動運転車の量産を開始する予定であり、もちろん販売数を伸ばしたいと考えています。

現時点で試験プログラムにウォルマートを加えることで、フォードが自動運転車の販売を始めた際に、小売業界の巨人であるウォルマートに、そのニーズにぴったりの自動運転車を提供することができます。

ウォルマートの規模を考えると、自動運転車が採用されれば、大量の受注につながる可能性があります。

フォード以外にも、多くの企業が自動運転車の開発を手掛けていますが、そのほとんどがタクシーサービスに焦点を当てているようです。

フォードは商用車市場でのリーディングカンパニーであり、今後数年間に普及が予想される自動運転市場においても大きなシェアの獲得に近づいています。

ウォルマートがプログラム参加によって得るものは?

ウォルマートには手強い競争相手にアマゾンがいます。

ウォルマートもアマゾンも、個人顧客への配送コスト引き下げに積極的に取り組んでいます。

具体的には、両社とも「ラストマイル」のコストを削減することに重点を置いています。

「ラストマイル」とは、配送拠点から各顧客の家庭やオフィス配送する、配送の最終段階のことで、両社の配送費の大部分を占めています。

理論的には、技術が発展すれば、自動運転車による配送は、人間による配送よりもコストが大幅に安くなるはずです。

自動運転車による配送は、ウォルマートや他の企業にとって、未知の領域です。

したがって、ウォルマートのこの試験プログラムに参加した狙いは明らかです。

自動運転車を同社の事業にどのように活用できるか、そしてそのメリットはいかほどか、を明確にするということです。

これはまだ試験的なプログラムにすぎませんが、将来的には、フォードの主力ビジネスにつながる可能性がありますし、ウォルマートにとっても他社を大きくリードする第一歩となるかもしれません。


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