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【米国個別株動向】CSXとユニオンパシフィックは2019年も好調な業績を維持できるか?

モトリーフール米国本社、2018年12月27日投稿記事より

2018年の主要株価指数は、前年に比べ大きく下落して終わりました。

しかし、投資家は市場全体を上回った株式を見つけることで、来年の準備をすることができます。

CSX(ティッカー:CSX)とユニオンパシフィック(ティッカー:UNP)はそのような会社です。

両鉄道ともS&P 500指数のインデックス内の産業関連株の総リターンを上回っています。

2019年、2つの鉄道会社は、産業部門とより広い市場に対して優れた業績を上げる可能性があります。

その主な理由は、CSXとユニオンパシフィックが過去2年間、景気減速に向けた準備をしてきたからです。

CSXとユニオンパシフィックは、営業利益率の向上に注力

原価率は、一定期間の総費用を売上で除算して求められる効率性の尺度です(値が低いほど効率が高いことを意味します)。

これは、おそらく鉄道業界で最も注目されている生産性の尺度です。

CSXは、「精密定期鉄道」モデルを導入することにより、劇的な方法で原価率を低下させました。

このモデルでは、厳格な列車のスケジューリングと運転資産に関する規律を守ることを重視しています。

2018年の最初の9か月間を通して、CSXはその原価率を前年同期の69.6%から60.3%に低下させました。

これは、この1年間で効率性が飛躍的に向上したことを表しています。

同社は、2017年初めに新しい鉄道の導入を開始してから、驚くべき進歩を遂げました。

CSXの成功は、ユニオンパシフィックの幹部がUnified Plan 2020を同社と統合することを促したことが一つの要因です。

ユニオンパシフィックの自己資本比率は、2018年上半期は前年同期比で63.1%と横ばいでした。

使用資産の最小化と余剰人員の削減は、CSXの鉄道事業への取り組みを特徴付けており、これらは2019年の業績に好影響を及ぼします。

ジェームス・フットCEOは、同社の直近の決算説明会で、2017年の初めから800両の機関車を廃止し、約2,000人(請負業者を含む)の従業員を削減したと語りました。

営業資産と労働力の両方を削減することで、余剰資産を削減し、鉄道をより効率的に運用することができます。

ユニオンパシフィックは、現在その労働力を削減する傾向はあまりありませんが、営業費用を抑えるために余剰車両を削減する動きを見せています。

CSXとユニオンパシフィックは、経済が低迷したときに鉄道会社が通常行う改革を実行しているといえます。

世界銀行による米国の国内総生産(GDP)の最新予測は、今年の通年の予想である2.7%から、来年は2.5%、2020年には2%まで減少すると予想されています。

これらの数字は依然として緩やかな国内景気の拡大を示唆していますが、より深刻な景気後退のリスクが高まっているように思われます。

米国の経済的パートナーとの貿易紛争、世界的な経済成長の鈍化、および金利環境の高まりを考えると、米国経済は予想されているよりも速いペースで減速する可能性があります。

両社は、来年トラック輸送市場における生産能力の制約からも引き続き恩恵を受ける可能性があります。

2018年にはトラック運転手の不足が荷主を悩ませたため、貨物の供給が厳しくなる一方、料金も上昇しました。

2019年以降も好業績は継続するか

新しい年になっても状況はほぼ変わらないものと思われます。

鉄道会社にとっては、一貫した輸送業務(鉄道、海上、航空、貨物におけるコンテナの輸送)において機会を得ることができます。

例えば、ユニオンパシフィックは、国際および国内のインターモーダルオペレーション(ある輸送単位の物品を組み替えることなく、鉄道車両、トラック、船舶、航空機などの異なった輸送機関を複数組み合わせて運ぶ輸送形態のこと)の売上が、2018年の最初の3四半期に13%増の49億ドルとなりました。

インターモーダル事業は、この期間中、ユニオンパシフィックの4つの主要セグメントにわたって、総売上高を前年同期比で最大の増加をもたらしました。

最後に、今年の株価は比較的堅調に推移していますが、両社ともS&P 500インデックスの平均PERの15.2倍にかなり近い値で取引されています。

CSXとユニオンパシフィックはそれぞれ、PERで14.6倍と15.2倍で取引されています。

言い換えれば、それらの市場価値は、S&P 500の価格設定に一致しているということができます。

そのため、来年はCSXとユニオンパシフィックが高値で取引される余地が十分にあります。

特に、主要指数が依然として弱く、投資家が売上拡大の可能性を秘めた優良株の安全性を求め続ける場合はなおさらです。


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