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【米国株動向】配当利回り6.3%の割安銘柄:マゼラン・ミッドストリーム・パートナーズ

モトリーフール米国本社、2020122日投稿記事より

MLP(マスターリミテッドパートナーシップ、エネルギー事業を主な収益源とする共同投資事業形態)のマゼラン・ミッドストリーム・パートナーズ(NYSE:MMP)は、2001年の新規株式公開(IPO)以来、実に71回にわたって増配を実施してきました。

現在の配当利回りは6.3%に上り、直近では先週に1%の増配を発表しています。

配当が一貫して増加している企業は通常、市場を上回るトータルリターンを上げるものです。

しかし、近年のマゼランは、エネルギーセクターの低迷によって、市場のリターンを下回っています。

利益と配当が増加し続けたにもかかわらず、同社の株価は過去3年間で12.6%下落しています。

財務面で柔軟な選択肢を有する

マゼランが通常のMLPと異なるのは、新規借入や新株発行の代わりに、配当を支払った後の余剰現金によって、拡大のための資金の大部分を調達してきた点です。

同社は業界最高レベルのバランスシートを維持しており、現在の負債/EBITDA(支払い利息・税金・償却控除前利益)比率は2.8倍という低水準です。

その結果、マゼランは現在、財務面で非常に柔軟な選択肢を取ることができます。

洋上ターミナルの売却に最近合意したことも柔軟性に寄与しています。

さらに、今年は複数の主要プロジェクトが終了し、成長投資が減少する見込みであるため、財務の健全性は一段と強まるでしょう。

財務の柔軟性が高まったことで、マゼランは現在の配当を上回るキャッシュを投資家に還元できる状況にあります。

マゼランは、財務の柔軟性を活用して増配のペースを速める代わりに、7億5,000万ドル規模の自社株買いプログラムを開始しました。

これは現在の低水準な株価で発行済み株式数の約5%に相当しますが、プログラムが2022年まで継続することを踏まえると、自社株買い対象の株式は5%よりも少なくなるでしょう。

マゼランはこのプログラムを通じて、投資家にさらなる資本を還元できる選択肢を獲得しました。

リーダーの後を追う

マゼランの自社株買いは、大手MLPのエンタープライズ・プロダクツ・パートナーズ(NYSE:EPD)の自社株買いと多くの類似点があります。

昨年春、エンタープライズは20億ドルの自社株買いプログラムを承認し、昨年第3四半期には約8,100万ドルの自社株買いを実施しました。

最近の株価は割安なので、自社株買いのペースを速めるのは合理的です。

しかし、同社は高リターンの拡大プロジェクトを数多く抱えているため、現在は余剰現金の大部分を成長投資に充てています。

一方、パイプライン運営大手キンダー・モルガン(NYSE:KMI)も20億ドルの自社株買いプログラムを承認しました。

同社は2017年12月以降、約5億2,500万ドルの自社株を購入しています。

さらに、同社は約12億ドルの財務上の柔軟性を獲得したので、今年の自社株買い金額は大幅に増加する可能性があります。

12億ドルすべてを今年の自社株買いに費やした場合、1株当たりの成長率は3%から5~6%へとほぼ倍増するでしょう。

マゼランは大手2社の後を追い、自社株買いを徐々に進めるとみられます。

これにより、還元額を増やしながら成長資金を確保する一方、株価が下落した場合に自社株買いを増やす余力を残すことができます。

配当重視の投資家向けに価値を生み出す

投資家はエネルギー株を避けており、マゼランなどの最高クラスの銘柄のバリュエーションは従来よりも低い水準となっています。

そのため、マゼランは同業他社にならって自社株買いプログラムを開始しました。

割安な自社株を柔軟に買えるようになったことで、長い目で見れば、配当を重視する投資家にとって大きな価値を生み出せるでしょう。


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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Matthew DiLalloは、エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズ株、キンダー・モルガン株を保有しています。モトリーフール米国本社は、マゼラン・ミッドストリーム・パートナーズ株、エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズ株を保有し、推奨しています。

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