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【米国個別株動向】中古車販売のカーマックスの売上低迷をカンファレンスコールから読み解く

モトリーフール米国本社、2018年12月26日投稿記事より 

中古自動車販売業者のカーマックス(ティッカー:KMX)の足元の業績は鈍化しているように見えます。

第3四半期に、前四半期の売上高の伸びに戻った後、第4四半期には再び売上が悪化したと発表しました。

一方で投資家とのカンファレンスコールで、ビル・ナッシュCEOは、需要の見通しが回復していることを説明しています。

また、同社の経営陣は、電子商取引の推進についての最新情報も発表しました。これにより、同社を長期的な成長路線に戻すことを意図しています。

以下は、カンファレンスコールからのいくつかのハイライトです。

売上低迷の背景

「第4四半期に既存店売上高がマイナスとなったことにはがっかりしましたが、その理由は、ハリケーンハーヴェイによりヒューストン6店舗が大きく影響を受けたためです。」

-ナッシュCEO

同社の増収率は、直近4四半期のうち3回目のマイナスとなり、同一店舗の売上高は1.2%減少しました。

最近の実績は悪化しており、同社の成長目標の達成可能性については疑問を抱かせるものとなっています。

経営陣は、米国南東部を襲ったハリケーンによる混乱に関連して、前年同期に売上高の急上昇が見られたと発表しました。

前年同期の急上昇を差し引いて考えれば、第3四半期の既存店売上高は、実質的に前年比2.3%上昇していたと述べています。

経営陣らによると、一部の中古車と新車を比較すると、中古車が魅力的ではなくなっているということも売上高減少の理由だといいます。

価格設定における課題が、売上を妨げているとも述べています。

同社の0年から4年落ちまでの自動車に関連する売上高の割合は、前年の81%から77%に低下しました。

新車価格に引きづられて、中古車についても値下げをする必要に迫られているのかもしれません。

電子商取引への展開

「顧客は、自動車の売買に関しては、自分で選択して自分で決めるということ望んでいます。しかし、彼らは同時に助言も求めています。顧客ニーズを満たすために、リアルとネットの境界を超えるオムニチャネルを開発したのはこのためです。」

-ナッシュCEO

同社は、最も古い市場であるアトランタで完全オンライン販売プロセスを開始したばかりで、電子商取引販売システムの開発に積極的に取り組んでいます。

決定的な判断を下すのは時期尚早だと警告しつつも、経営陣は顧客からのフィードバックに満足していると述べました。

この電子商取引に対する彼らの自信は、同社のウェブサイトへの訪問数が二桁のペースで増えているという事実によって裏付けられています。

ナッシュCEOは、全国規模の店舗があるが故に、店舗内でのやりとりに加え、オンライン処理の組み合わせを含む幅広いショッピングオプションを顧客に提供することができると考えています。

電子商取引機能拡張のためのコストが上昇

「コスト削減のために、引き続き投資を行い、販売費及び一般管理費については節約することを心掛けていきます。短期的には増加するコストもありますが、プロセスの変更によりこれらのコストを相殺し、その他の改善を通して長期的なコストも削減していきます。」

-ナッシュCEO

同社は、2020年初めまでに米国を拠点に展開することを予定している新しい電子商取引機能には、短期的にはさらなる支出の増加が必要であると主張してきました。

しかし、その電子商取引チャネルが、現在の販売チャネルと同等の収益性をもたらすかどうかはわかりません。

一方でオンラインショッピングによって自動車の購入がより簡単になり、今後数四半期で市場シェアを拡大させ、着実な売上成長率に戻るためには必要不可欠な施策といえます。

まとめ

以上がカーマックスCEO、ナッシュ氏のカンファレンスコールでした。

同社の業績回復には電子商取引の拡大が重要視されますが、現在はそちらへの投資がかさんでいるといった状況です。


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