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【米国株動向】PERが12.5倍未満の堅実で割安な2銘柄

モトリーフール米国本社、2020122日投稿記事より

成長への可能性という点で、通信セクターの多くの企業がさほど魅力的でないことは事実です。

しかし、一部の通信企業はPERが低くて配当利回りが高いだけでなく、市場予想を上回る利益と持続的な増配への道を開く可能性がある広範なトレンドから恩恵を受ける潜在力を秘めています。

5Gは無線インターネットテクノロジーの次の進化形であり、ウェアラブル機器とコネクテッドカーの能力を大きく広げ、モノのインターネット(IoT)のデバイスやサービスを支えるバックボーンとして機能します。

AT&T (NYSE:T)とベライゾン・コミュニケーションズ(NYSE:VZ)は通信セクターで5Gの恩恵を最も受ける2銘柄です。

しかも、いずれも予想PERは12.5倍を割り込み、配当利回りは市場平均の2倍を超えています。

AT&T

AT&Tの2020年予想PERはわずか10倍で、増配を36年連続で続けてきたことに支えられ、配当利回りは5.5%に達しています。

米国第2の規模を持つ携帯電話通信ネットワークと、子会社の衛星テレビ会社であるディレクTVおよび世界有数のメディア企業であるタイム・ワーナーを通じて米国最大規模の有料テレビネットワークを運営しています。

高性能な5Gネットワークは携帯電話通信サービスにおける同社の価格決定力を改善するはずです。

また、ウェアラブル機器やスマートカーといったコネクテッドデバイス向けの5Gサービスが今後10年間にわたり大きなプラスのカタリストとなる見通しです。

エンターテインメント・コンテンツに対する需要が高まり続ける可能性も十分にあります。

タイム・ワーナー部門の統合は、同社に動画配信とインタラクティブ・エンターテインメントの収益化の道をもたらしています。

しかも、今後はコンテンツとのバンドル販売を通じて携帯電話通信事業が強化されます。

同社は、近く立ち上げる動画配信サービスHBO Maxと5Gのサービスを組み合わせることが可能になります。

また、タイム・ワーナーの映画、テレビ、ビデオゲームの制作スタジオを傘下に収めたことにより、次世代ネットワーク技術から大きな恩恵を受ける可能性のある仮想現実および拡張現実プラットフォーム向けの強力なコンテンツを保有する企業としての態勢が整うことになります。

コンテンツと動画配信の強みの組み合わせはデジタル広告事業にとっても良い兆候です。

AT&Tの業績の最大の足かせは引き続き、ディレクTVの加入者数の減少だと思われます。

とはいえ、ディレクTVは依然として潤沢なフリーキャッシュフローを創出しており、AT&Tのコンテンツビジネスの成長がディレクTVの加入者数減少の相殺に寄与するはずです。

ベライゾン

米国最大の携帯電話会社であるベライゾンの2020年予想PERは約12倍で、配当利回りは4.2%です。13年連続で増配を続けてきた割に配当性向は59%にすぎず、まだかなり安全な領域にあります。

同社はAT&Tと同様、5Gネットワークの展開に伴う価格決定力の強化によって恩恵を受ける見通しです。

さらに、様々な新しいコネクテッドデバイスを対象とした新しい接続サービスを追加する機会を有しています。

同社は2020年に家庭向けの5Gインターネット接続サービスの立ち上げにいっそう注力するとみられ、5Gのサービス地域が拡大する中で勝者となる可能性が最も高い企業の1つです。

既にいくつかの都市で5Gネットワークを立ち上げており、5G対応デバイスの発売が増えるにつれてサービス地域の拡大は加速するでしょう。

ライバルのAT&Tと比べると、配当利回りはAT&Tの方が高く、加入者数が減少傾向にある有料テレビ事業へのエクスポージャーはベライゾンの方が小さい一方で、エンターテインメント分野の成長の可能性の点ではAT&Tが勝っています。

有料テレビの加入者数減少傾向が心配で、タイム・ワーナーの事業をあまり魅力的と思わない投資家は、ベライゾンの方がより良い投資先だと考えると思われますが、配当利回りが高くて5Gの追い風を受ける態勢にあるという点は両社に共通しています。


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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Keith Noonanは、AT&T株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アップル株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、ベライゾン・コミュニケーションズ株を推奨しています。

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