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【米国株動向】クラウドビジネスの巨人比較:アマゾンとマイクロソフト

モトリーフール米国本社、2019年12月29日投稿記事より

アマゾン(NASDAQ:AMZN)とマイクロソフト(NASDAQ:MSFT)の競争に関しては、eコマースまたはオペレーティングシステムは関係なく、クラウドコンピューティングがすべてです。

アマゾンはアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)により、クラウドコンピューティング業界のリーダーです。

しかし、マイクロソフトはその地位を脅かしつつあります。

これは、マイクロソフトが米国防総省(ペンタゴン)と複数年にわたる100億ドルのクラウドコンピューティング契約を締結した時に浮き彫りになりました。

契約発表の直前まで、アマゾンは、入札競争の勝者になるだろうと予想されていました。

ペンタゴンでの勝利も関係し、マイクロソフトのクラウドコンピューティングにおけるシェアが高まっています。

2020年にも同様の傾向が予想されるため、マイクロソフトはアマゾンよりも優れているとの見方もあります。

マイクロソフトの強みは配当

2019年の株価は、マイクロソフトの方がアマゾンよりも好調でした。

2019年のマイクロソフトの株価はこれまでに50%以上上昇しましたが、アマゾンの株価は約20%の上昇にとどまっています。

なお、両社の違いは配当の支払いにあります。

マイクロソフトは配当利回り1.32%の配当を株主に支払います、アマゾンは配当を出していません。

また、マイクロソフトについては、中国との貿易戦争への懸念を考える必要がありません。

同社のソフトウェア事業が安定した利益をもたらしているためです。

アマゾンのAWSは貿易摩擦の影響は受けませんが、同社には経済の減速と中国からの関税に敏感なeコマース部門があります。

利益面では、マイクロソフトは数四半期連続でアナリスト予想を上回る結果を出しています。

しかし、アマゾンの利益はアナリスト予想を下回っています。

第3四半期では2年以上ぶりに利益の減少を発表し、第4四半期の利益見通しはアナリスト予想を下回っています。

利益の減少は、eコマース関連の配送とAWS投資関連の費用のためでした。

クラウドコンピューティングでの競争

クラウドコンピューティングの面で、アマゾンは圧倒的にリーダーですが、第3四半期の時点で最も急成長しているプレーヤーではありません。

市場調査会社Canalysによると、クラウド市場は第3四半期に37%増加したため、アマゾンの事業も同様に増加しました。

マイクロソフト・アジュールの17%のシェアと比較して、アマゾンの市場シェアは33%でした。

しかし、第3四半期の35%成長は、マイクロソフト・アジュールの59%の成長に劣るものでした。

両社はともにクラウドビジネスの拡大を目指していますが、政府関連をその重要な手段と考えています。

そのため、ペンタゴンとの契約は、両社にとって非常に重要でした。

10月下旬に結果が発表されたとき、マイクロソフトの株価が3%以上も上昇したのはこのためです。

ペンタゴンを顧客として持つことは、他の政府組織と契約を締結する際の大きなセールスポイントになります。

そして、連邦政府は今後数年間でクラウドコンピューティングに400億ドルを費やすと予想されています。

マイクロソフトのクラウドコンピューティング、2020年も快進撃へ

2020年に目を向けると、クラウドの成長という点でマイクロソフトにとって大きな年になると予想されています。

より多くの企業がアプリケーションの一部またはすべてをクラウドに移行するにつれて、マイクロソフトが利益を得る態勢を整えています。

これが、バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が2020年の推奨銘柄として選定した理由の1つです。

バンカメは、マイクロソフトの予想株価を162ドルから200ドルに引き上げました。

バンカメの予想通りに株価が動いた場合、マイクロソフトはさらに26.5%上昇することになります。


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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。マイクロソフトの子会社LinkedInの従業員であるTeresa Kerstenは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Donna Fuscaldoは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、アマゾン株、マイクロソフト株、テンセント・ホールディングス株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、マイクロソフト株に関するオプションを保有しています(2021年1月の85ドルのロング・コール)。
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