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卵が先か?ニワトリが先か?投資家心理を読み解く

卵が先か?ニワトリが先か?

つまりは、市場が先か?ニュースが先か?

私たち投資家は、ほぼ全ての事柄を市場は織り込んでいるという事を決して忘れてはいけません。

A社の決算発表を受けて、「A社の株価大暴落」という大きな見出し画面を見たことはないでしょうか。

きっと、ほぼ全ての投資家が一度は見たことがあるフレーズかと思います。

ニュースが先か?市場が先か?実際はどちらが先なのでしょうか?

実は、市場が先なのです。

決算発表を受けて、株価が下がった、これは事実ですが、その決算発表を受けて多くの投資家が反応しました。

よって大きなニュースになった、という流れとなります。

よりわかりやすく説明しましょう。

決算発表を受けて、多くの投資家が反応せず、株価が動かなかったとしたら大きなニュースにはなりません。

つまり、相場が大きく崩れた後、その事柄がニュースになったというわけです。

その大きな見出し画面をニュースで見る前に、もう既に多くの投資家は動き、市場はそのニュースを既に織り込んでいることになります。

ここを、理解していないと買った場所が天井、売った場所が大底ということになりかねません。

悪い決算発表を受けて上がる株もある、逆もまた然りです。

悪い決算発表の後、株価が急騰したとします。

この場合は、投資家は何を思い、どう動いたのでしょうか?

下記のようなシナリオがあった可能性はないでしょうか?

  1. 多くの投資家が、この決算発表を見て予想よりもはるかに良かったと判断した。
  2. 決算発表前に悪い業績のニュースは、既に市場に織り込まれており、決算発表前に既に株価は下げていた。その後、実際の業績を受けてその会社の正しい株価まで戻した。

では、次に事実について考えてみましょう。

<事実>買いだ!と判断した投資家が、売りだ!と判断した投資家を上回った。

事実をみると、いかに単純か分かります。

しかし、この単純な投資家の動きを理解するのが、実に難しいのです。

また、ここが投資の面白さでもあります。

市場に疑問を持つことは危険だ。と書いてある投資関連書籍は多いです。

確かにそのとおりと言えるでしょう。

自分は買いだと思い、下がっている株価を買っても資金を失うだけです。

自分が市場と反対の動きが正しいと判断したとしても、市場はそんなものお構いなしということです。

あっという間に、なんの躊躇もなく、あなたの資金を根こそぎ奪っていきます。

時に、市場とは恐ろしいものです。

市場心理を理解するのは、一筋縄ではいきません。

その時々の場面で、売り方、買い方、どちらが優勢か?投資家は日々色々なことを、考えながら取引しています。

ここで、トレンドの中で繰り広げられる投資家たちのストーリーの一部を見て行きましょう。

ここで示すものは、トレンド形成時の単なる一例に過ぎません。

まず、始めに第1軍です。

少数の優秀なプロのトレーダーや個人投資家が相場の小さな変化に気づき、買い注文を入れてきます。

この時点では、大半の投資家はチャートを見てはいますが、相場の変化には気づいておらず、ここから大きな動きが発生するなどとは夢にも思っていません。

次に、第2軍。

プロのトレーダーと個人投資家が、相場の動きの変化に気づき始めます。

これは始まったかもしれない。いや、始まった!と確信し、注文を入れ始めます。

この時点では、チャート上でもしっかりとした変化が見てとれるようになります。

次に、第3軍。

まだ市場に参加していなかったトレーダー、個人投資家たちが相場に入ろうとして来ます。

しかし、まだとても入れない。こんなところじゃ入れない。と地団駄を踏みます。

押しを入れるのを待とう、と決意し、そして押しで相場に入って来ます。

このころには、しっかり上昇トレンドを形成し、市場は強気一色となっています。

ようやく、大勢の一般投資家が気付き始めます

置いていかれまいと、必死に相場に入って来ますが、この頃実は一番初め、また2番目に入って来ていた第1軍、第2軍の投資家たちは、次々と相場から降りていきます。

一番初めに入っていた投資家たちは、もっとはやい段階で既に相場から降りていたかもしれません。

優秀な投資家たちが相場から降りたことでできた押し目に、またしても、まだ相場に入っていなかった投資家たちが参加してきます。

そして相場はどんどん上がり、強気の様相を呈し、またここでまだ参加していなかった投資家たちも入ってきます。

そして、いったん勢いよく値を上げ、その後長いひげを付けます。

ここで、上げ止まり感を感じた勘のよい投資家たちは利益を確定し、次々と相場から降りていきます。

つまり、ここが後に天井となるのです。

大勢の一般投資家たちは不安にはなってきますが、まだ行動には出ません。

値が下げては上げ、下げては上げを繰り返し、投資家たちは思います。

やっぱり下値は堅いな。また上がって来るだろうと、実際、上がってくるように見えます。

そして、完全に値が止まります。

値が止まるという事は、買いと売りとが拮抗しているということ、つまり相場のクライマックスです。

次の瞬間、もうお分かりでしょう。

こうして、多くの投資家は損切りすることになるのです。

これがひとつのサイクルであり、何度も何度も、市場の中で繰り返されているのです。

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