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【米国株動向】クアルコムとエヌビディアの比較

モトリーフール米国本社、2020122日投稿記事より

多くの半導体企業は過去10年間、スマートフォンや動画配信サービスといった巨大な潮流を背景に、大変優れた投資先でした。

エヌビディア(NASDAQ:NVDA)は半導体勝ち組の典型的な例で、株価は2015年1月以降から現在までに約1,100%の値上がりとなりました。

一方で、クアルコム(NASDAQ:QCOM)は同期間、高配当を背景に約60%上昇したものの、パフォーマンスはS&P500を下回りました。

では、将来に目を向けた時、エヌビディアとクアルコム、どちらの銘柄が買いでしょうか?

クアルコムが買い?

同社のライセンス事業は収益性が高く、主な収益源です。

モデムチップを供給する際に携帯端末メーカーとライセンス契約を結ぶことで安定的なロイヤルティ収入を計上してきました。

しかしながら、米連邦取引委員会(FTC)との裁判において、連邦裁判所判事の判決が、クアルコムの独占的な販売契約、およびライセンス契約を結ばない企業に対するチップの供給停止を禁じました。

クアルコム側は上訴していますが、今後判決が支持され、同社のライセンス収入が痛手を受ける可能性があります。

その場合でも、同社のチップ関連事業は引き続き堅調な需要があるとみられます。

5G(第5世代移動通信システム)の開始によりコネクテッドカーが普及すれば、同社のチップは新たに使用される機会を得るでしょう。

エヌビディアはどうか?

投資家の大半は自動運転と人口知能(AI)に注目していますが、同社の主な収入源はビデオゲームです。

ゲーム収入の伸びは減速しているものの、2020年度(FY2020)は開始から3四半期連続で伸びており、同事業は底堅いとみられます。

また、データセンター事業は第3四半期には前年同期から減収となりましたが、今後改善する見込みです。

特にハードウェアに強みがあり、2018年終わりに発表したT4 GPU(AIの様々なアプリケーションを加速する推論アクセレレーター)は、2020年度第3四半期の出荷が記録的な水準に達しました。

グーグルやアマゾンもクラウドのインフラに既にT4を使用しており、今後もさらに購入するでしょう。

エヌビディアはNGCと呼ばれる独自のAIクラウドを提供していますが、もしNGCがクラウド戦争に勝ち残れなくても、同社は現在のようにAIクラウドにハードウェアを供給することで、データセンター事業を伸ばすことができるでしょう。

クアルコムとエヌビディア、どちらが買いか

クアルコムの予想PER(株価収益率)は16倍と割安ですが、前述のFTC訴訟に関して今後の裁判で前回の判決が支持された場合、ライセンス収益が大きく損なわれるという値下がりリスクが依然として存在します。

この点が不透明なことから同銘柄を様子見とします。

エヌビディアは、実績PERが64倍、予想PERが34倍と、バリュー投資家にとって割高なのは事実です。

市場が評価する自動運転や暗号通貨マイニングに関する取り組みも、同社が競争に勝つ保証はありません。

投資家が注目すべきは、同社が今年中にメラノックス・テクノロジーズ(NASDAQ:MLNX、イスラエルの半導体設計会社)の買収を完了する予定であることでしょう。

この買収はエヌビディアのデータセンター事業を活性化させ、すぐにでも収益への貢献が予想されるにもかかわらず、利益予想に織り込まれていません。

したがって同銘柄は見た目ほど割高ではありません。安定的なゲーム収入、データセンターの成長、メラノックスの収益貢献、そして新たな取り組み分野の成長余地を考慮すると、エヌビディアは検討する価値があると考えます。


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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。アルファベットのエグゼクティブであるSuzanne Freyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Jon Quastは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、アルファベット(A株)、アルファベット(C株)、アマゾン株、NVIDIA株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、クアルコム株を保有しています。

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