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2019年、注目したい米国のバイオテクノロジー銘柄3選

モトリーフール米国本社、2018年12月26日投稿記事より

今回の下落相場は、バーゲンハンターにとって、株の買い時としてチャンスかもしれません。

とくに、バイオテクノロジー関連株は、最近の市場全体の低迷によって大きな打撃を受けました。

バイオテクノロジーの急落の理由には議論の余地がありますが、業界全体の長期的な上昇傾向は損なわれていないという見方があります。

ここにきて、バイオテクノロジーにおけるイノベーションのペースは加速化しています。

そして、世界の人口は前例のないスピードで高齢化し続け、それによって急性および慢性疾患のための新規治療の需要が増えています。

この高齢化医療のテーマを念頭に置いて、投資家はAgenus(ティッカー:AGEN)、Amarin(ティッカー:AMRN)、Viking Therapeutics(ティッカー:VKTX)をポートフォリオに追加することを検討すべきかもしれません。

Agenusは、業界最大手Gileadとパートナーシップを結んでいる

Agenusはがん免疫療法の開発を行なっている小規模な会社ですが、同社の株式は2018年に31%もの大幅な下落を記録しました。

しかし、今月初めに発表されたバイオテクノロジーの世界的最大手であるGilead Sciences(ティッカー:GILD)との画期的な開発契約のおかげで、その株価は反転の兆しを見せています。

簡単に言うと、AgenusとGileadは、5つの抗がんにおける阻害剤療法を開発するために協力しています。

契約の一環として、GileadはAgenusに1億2,000万ドルの前払い現金と3,000万ドルの株式を提供する予定です。

このパートナーシップはなぜ重要なのでしょうか。

注目すべきは2点あります。第一に、GileadがAgenusの抗がんプラットフォームを高く評価し、今回のパートナーシップにより有効活用することができるかもしれないからです。

第二に、取引の株式投資部分は、後になって買収の足掛かりとなる可能性があります。現在、Agenusには他のパートナーもいますが、Gileadには競合相手となる可能性のある会社を上回るだけの十分な現金があります。

Amarinは処方薬「Vascepa」の売上拡大により、M&Aの対象になる可能性が浮上

Amarinの処方薬「Vascepa」には、一定の批判層が存在します。

長い間、批評家らはVascepaの処方により、コレステロール値の予期せぬ上昇が発生することを指摘してきました。

そして、この薬の効果は、初期の結果が示唆するほど顕著ではないと主張してきました。

この批評は、投資家にとっては考慮するべき点なのかもしれません。

しかし、実際には心血管系の疾患を中心にVascepaが処方されており、その売上を押し上げています。

Amarinは、最終的にVascepaの年間売上高が20億ドルを超えると予想しています。

ここでの大きなポイントは、Vascepaのヒットをきっかけに、AmarinがM&Aのターゲットになるということです。

大手製薬会社は、既存薬の特許切れのせいで、製品ラインナップに大きな穴を開けています。

そして、これらの企業の多くは大量のキャッシュを持っています。

したがってAmarinは、今後買収戦争に巻き込まれる可能性があると思われます。

Viking Therapeuticsは新薬開発のため、パートナー企業の選定が急務

臨床段階のバイオテクノロジーの多くは、後期開発が近づくにつれ、大ヒット商品を生み出す傾向にあります。

Viking Therapeuticsは、「VK5211」と呼ばれる股関節骨折治療薬の後期開発に入る予定で、「VK2809」として知られる中期脂肪肝疾患治療薬についても開発中です。

これらの実験薬はそれぞれ、年間売上高で10億ドルをはるかに超える金額を容易に生み出すことができます。

同社は現在、VK2809の開発に真剣に取り組むために、VK5211のパートナー企業を求めています。

取引の基本的な考えは、パートナー企業がVK5211の後期開発の代金を払うというものです。

それを足がかりとして、非アルコール性脂肪性肝炎(以下「NASH」)として知られている致命的な肝臓状態に対処することができるVK2809の次の試験を進めていく予定です。

NASHは、業界の内部関係者によって次の数十億ドル規模の医薬品市場であると広く信じられているので、Viking Therapeuticsとしては一刻も早くこの薬の開発を行おうとしています。

株価に関しては、同業他社の中でも有望な臨床案件抱えていたにもかかわらず、Viking Therapeuticsの株価は2018年の末期に急落しました。

投資家の懸念は何なのでしょうか。

主な関心事は、NASH市場におけるVK2809の推定競争力です。

現状では、VK2809は開発の観点から現在のNASH市場のリーダー企業よりかなり遅れています。

また、一部のアナリストも、NASH治療の将来はVK2809のような単剤療法ではなく併用療法にあると主張し始めています。

これに対する反論は、VK2809が他のすべての実験的脂肪肝疾患治療よりも明らかに優れた臨床薬であることを証明することです。

もしそれが証明されれば、同社株式は大きく上昇するのではないでしょうか。

まとめ

以上、注目したい米国のバイオテクノロジー関連銘柄でした。

バイオテクノロジー銘柄は、臨床試験の進捗や、販路の拡大のニュースが取り沙汰されるごとに大きく株価をあげる傾向があります。

成長株投資の一環として、ポートフォリオへの追加を検討してみてはいかがでしょうか。


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