The Motley Fool

ソフトバンクのユニコーン投資失敗からの教訓

モトリーフール米国本社、2019年12月27日投稿記事より

ソフトバンクは、2019年9月四半期で65億ドルの損失を計上しました。

これは、ビジョンファンドの89億ドルの損失が主な原因で、ソフトバンクにとって14年ぶりの四半期損失でした。

損失の原因は、現在崩壊しつつあるオフィススペースレンタルベンチャー、ウィーワークへの投資と、ウーバーへの出資が失敗したためです。

代表性ヒューリスティック

ソフトバンクの失敗は「代表性ヒューリスティック」に根ざしていたかもしれません。

「代表性ヒューリスティック」とは、簡単にいうならば、ありがちだと思われることを実際に起こる確率よりも大きく評価してしまうということです。

孫正義は、未来の職場がハイパーカジュアルで、起業家的な職場環境になると考え、ウィーワークが次のGAFAになるかもしれないと考えていたのかもしれません。

グーグルでは、その快適なオフィスは、同社の魅力のひとつになりました。フェイスブックもオフィス環境を充実させ大成功を収めました。

グーグルやフェイスブックの経営陣が力を入れている「オフィス環境」に、ウィーワークは注力しているので、成功するだろうと評価してしまったのかもしれません。

これが代表性ヒューリスティックです。

しかし、グーグルやフェイスブックを動かしているのは、テクノロジーとビジネスモデルです。オフィス環境は、実際には両社の成功とほとんど関係がなかったといえます。

ウィーワークは不動産所有者とオフィスの長期リース契約を行っていますが、そこから得られる将来のキャッシュフローが過大評価されていたようで、投資家がIPO前に精査するまでは発覚しませんでした。

GAFAのようにキャッシュ創出力が強くはなかったのです。

陥りやすいワナ

ヘッジファンドマネジャーのビル・アックマンはしばらくの間、次のウォーレン・バフェットになるべく、上場企業を買収しまくりました。

しかし、2017年に買収先のバウシュホールディングスが倒産したとき、彼は即座に解任されました。

結局のところ、バフェットのような「ふり」をすることと、本当にそうなのかとは全く違うわけです。

ウィーワークとGAFAも、企業文化に共通点があっても、全く違う類のビジネスだったのです。

新しいテクノロジーや新しいビジネスモデルに初期段階で投資すると高いリターンが期待できます。

しかし、投資家として、次のアマゾンになるかも、と期待するのではなく、個別企業の競争力や事業環境を丹念に見ていくことが大切です。

はやりのユニコーン企業、ネット企業だから一獲千金を期待していると、ソフトバンクのように痛い目にあいかねません。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アルファベットのエグゼクティブであるSuzanne Freyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。Randi Zuckerbergは、フェイスブックのマーケティング開発部の元ディレクターおよび元スポークスウーマンであり、マーク・ザッカーバーグCEOの姉です。Randiはモトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者James Brumleyは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、アルファベット(A株)、アルファベット(C株)、フェイスブック株、テスラ株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール米国本社は、アソフトバンク・グループ株、ウーバー・テクノロジーズ株を推奨しています。

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