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2020年に予定されているIPOは?注目を集めている国内企業を解説

2019年は全体的に見ると、IPO(新規公開株)が好調だった年です。

19年に新規上場した86社の内、初値が公開価格を上回ったのは75社と全体の85%以上となっており、2倍以上になったのは39社もあります。

2020年もIPO株は人気が高くなると予想されており、投資家たちは熱い視線を注いでいます。

そこで今回は、2020年にスタートする予定のIPOについて解説します。

スケジュールが発表されているIPOの他に、IPOが注目されている企業も解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

2020年に開催が決定しているIPO

2020年1月時点だと、IPOのスケジュールが正式に決まっているのはジモティ―とコーユーレンティアの2つだけになります。

どのような企業なのか、順番に解説します

ジモティー

不用品の買取や短期の手伝い募集など、地域の掲示板アプリとして人気のジモティーを運営している会社になります。

2011年に設立された比較的新しい企業で、想定時価総額は54.2億円、吸収金額は14.0億円とされています。

上場市場は東証マザーズを予定しており、中型のIPOです。

メインの事業となるジモティーは国内最大級の掲示板サイトとなっており、特にひとり親家庭の50%に当たる65万世帯が利用しているSNSサービスとなります。

従来のフリマアプリと大きく違うのが、実名・対面での取引が多いことが上げられます。

互いの身元を確認しあうため犯罪などのトラブルが起きにくく、不用品の取引が可能というのは他のサービスに無いメリットとなっており、ジモティーの強みです。

ジモティーはCMを通じて知名度を上げており、話題性と成長性の両方が高く評価されています。

ジモティーのIPOは申込期間が1月23日~1月29日までで、上場日が2月7日。

当り本数は14,613本で、主幹事となる大和証券が狙い目になります。

コーユーレンティア

コーユーレンティアは、建設・不動産・イベント業界向けに備品や家具を貸し出す企業になります。

1970年に設立し、家具や備品のレンタルサービス事業を中心に成長。今では東京以外に7つの支店と16の営業所を持つ企業となっています。

想定時価総額は100億円、吸収金額は21億円とされており、JASDAQスタンダードに上場する予定となっています。

1千種類以上の商品を常にストックしており、豊富なバリエーションに高品質な商品をすぐに搬送できる体制を取っているため、レンタルサービス業界での評判は高いです。

重要な国際会議の手配などを任されるなど実績も十分あり、業界では大手企業の一つとされています。

ただし、レンタルサービス事業全体が伸び悩んでいるという問題があるため成長性はあまり期待できません。

他に新しい事業を展開する為のIPOという可能性もあります。

コーユーレンティアのIPOは申込期間が1月22日~1月28日までで、上場日が2月7日と、ジモティーと同じ日となっています。

当り本数が11,500本で、岩井コスモ証券、マネックス証券、東海東京証券で扱う予定です。

年明け最初のIPOは狙い目?

2020年は1月にIPOは予定されておりません。

そのため、ジモティーとコーユーレンティアのIPOが年明け最初の案件となります。

年明け最初のIPOはご祝儀買いが起こりやすいため、過去のIPOも良い結果で終わっています。

たとえば、2019年2月22日に上場した「識学」は東証マザーズ上場の小型案件でした。

公募価格が1,800円だったのに対して、専門家の初値予想は3,000円~4,000円となっており、実際の初値は4,550円と152%もアップしました。

2018年2月23日に上場したMマートは、本当なら年明け最初の案件にならないはずでした。

Mマートよりも早い2月8日に上場予定だった世紀が、1月末に上場を取りやめたため、急きょMマートが年明け最初の案件となったのです。

あまり注目されていませんでしたが、当り本数が6,775本と少なく希少価値があり、年明け最初のIPOという後押しもあり公募価格1,240円に対して、初値は5,380円となりました。

2003年~2019年までの17年間で、初値が公募価格を上回らなかったのは一回だけです。

当り本数が少なく、知名度が高い企業は軒並み上昇率が高く、2017年にはシャノンが320%上昇という記録を打ち立てました。

近年は投資ブームの後押しもあり、全体的にIPOの初値が上昇しやすい状態となっています。

そのため、知名度が高く、成長性もあるジモティーに対する注目度は非常に高いものとなっています。

IPOを予定している企業

ここからは将来的に上場が期待されている企業の中で、注目されている国内企業を解説します。

まだ、正式な上場承認は下りていないため、どれも未定となっています。

カーブスHD

女性専用のフィットネスクラブを運営している企業になります。

僅か30分で終わるプログラムが特徴で、駅近くにクラブを開設しているため、仕事帰りのOLや、子供を送りだした主婦層などから人気を集めています。

知名度は高いですが、最近の業績を見ると伸び悩んでいるのがネックになります。

また、カープスHDのIPOは通常のIPOと違い、株式分配型スピンオフとなります。

カーブスHDの親会社であるコシダカホールディングスの株主は自動的にカーブスHDの株を取得できるため、売り注文が強くなると予想されています。

初値が高騰するのは難しいとされるIPOですが、国内では初めてのスピンオフ税制を利用した事業分離ということもあり、カーブスHDやコシダカホールディングスの動向は日本経済全体の注目を集めています。

USJ

大阪にあるユニバーサル・スタジオ・ジャパンを運営している企業になります。

USJは2009年に東証マザーズから上場廃止となっていましたが、業績が回復したことで再び上場を視野に入れたコメントを発表しています。

一時期は年間来場者数が800万人を下回っていましたが、人気アトラクションや話題作ヒントのコラボが高評価を得て、2016年には1460万人を達成。

2017年・2018年の来場者数は不明ですが、世界最大のテーマパークランキングで1位を連続して獲得するほどになりました。

時価総額は数千億規模となる見込みのため、公募価格が非常に高額になる可能性はありますが、同規模のテーマパークを運営するオリエンタルランドの評価を考えると期待は高いです。

TBM

注目の新素材ライメックスを開発した日本企業になります。

ライメックスとは紙やプラスチックに代わる新たな素材として注目されており、近年の環境保全への意識の高さもあり、世界中から期待を寄せられている素材の一つです。

業績に関しては未公開のため不明な部分も多いですが、将来的にライメックスが本の材料に使われたり、プラスチック容器の代わりとなって流通を担う可能性は十分にあります。

2021年までに上場するとの発表があったため、どの市場から上場するのか、どこが幹事を担当するのか、今後の情報が気になります。

スパイバー

鋼鉄の340倍もの耐久性を持つ新しいたんぱく質素材の生産・販売を行う企業になります。

その分野では50年ぶりに誕生した画期的な化学繊維とされており、日本のみならず海外の投資家も巨額の資金を投じるほどのテクノロジーとなっています。

2015年頃から販売されている主力商品のクモノスは非常に軽く、それでいて優れた耐久性を誇っているのが特徴。

一般に流通しているポリエステル製の衣服に比べてコストも安く、エコへの貢献度も高いことから、日本のアパレル産業に大きな変革をもたらすのではと期待されています。

まだ、具体的なIPOの計画は発表されていませんが、IPOが高騰すると予想されている国内企業の一つになります。

まとめ

以上が、2020年に予定されているIPOの解説になります。

ジモティ―は知名度と将来性の高さに加え、年明け最初の案件ということもあって価格の高騰が期待されています。

もし、IPOを購入しようと考えているなら、早めに幹事の証券会社に口座を作り資金を用意しましょう。


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免責事項と開示事項 記事の作者、野田幹太は記事内で言及されている銘柄を保有してはいません。記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

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