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米国割安株3選

モトリーフール米国本社、2020年1月12日投稿記事より

史上最高値に近い米国株式市場では、割安株を見つけるのは簡単ではありません。

割安な銘柄は、構造的問題を抱えていることが多く、事業のダウンサイドやバランスシートの健全性を確認する必要があります。

その3つの銘柄とは、エクソン・モービル(NYSE:XOM)、サイモン・プロパティー・グループ(NYSE:SPG)、およびAOスミス(NYSE:AOS)です。

エクソン・モービル

エクソンのようなエネルギー株には、原油安や地球温暖化問題等の逆風が吹いています。

そういった背景もあり、エクソンの株は現在かなり割安になっています。

4.9%の配当利回りは1990年代半ば以降で最高水準に近い水準にあります。

最も評価できる部分は、エクソンが堅実なバランスシートを持つ保守的な経営をする会社であるということです。

たとえば、株式に対する有利子負債の割合は約0.15倍です。

現在多額の投資を行っているため、今後数年間でレバレッジが増加する可能性がありますが、不要な資産の売却も同時に行っています。

同社は、成長と財務健全性のバランスと取っており、お買い得な株を探している投資家は、同社株式を検討してみるべきでしょう。

サイモン・プロパティー・グループ

次は不動産投資信託(REIT)サイモン・プロパティー・グループです。

Vanguard Real Estate ETFは過去1年ほどで25%近く上昇しましたが、サイモンは約13%低下しました。

サイモンは、約200のショッピングモールを所有しています。オンラインショッピングの台頭により、ショッピングモール業界には逆風が吹いています。

しかし、最強の小売形態はオンラインストアと実店舗を融合させた形態だともいわれています。

サイモンはショッピングモールは立地が良く、平方フィートあたりの売上と平方フィートあたりのテナント料は、同業他社グループのトップに位置しています。

また、有利子負債対自己資本比率は、同業を大きく下回っています。

バランスシートをさらに下支えするのは、手持ち現金とクレジットラインからなるおよそ70億ドルの流動性です。

一方、配当利回りは5.8%程度です(リーマンショック以来最高です)。

これはショッピングモールREITセクターでは最高水準ではありませんが、バランスシートを考慮すると安全性は高いと思われます。

さらに、競合他社の多くと異なり、サイモンは海外にも進出しています。

サイモンは、注目されていないショッピングモールREITの分野で勝ち組だといえます。

AOスミス

給湯器を製造するAOスミスは、およそ2%の配当利回りしか提供しませが、過去10年で最高の配当利回りとなっています。

株価と配当利回りは反対方向に動きます。

株価が2018年初頭の高値を現在約30%下回っているため、配当利回りが上昇したわけです。

なぜ株価が下落したのでしょうか。

一言で言えば、その答えは中国リスクです。

同社のビジネスの約65%は、北米市場にあります。

この地域は順調です。スミスの残りの売上は、海外からのものですが、主に中国からのものです。

長年にわたる力強い成長の後、中国経済が減速したため、収益力がかなり弱くなっています。

投資家は、この給湯器メーカーの成長が終わったのではないかと考えています。

しかし、その結論を出すのは早すぎます。

AOスミスは、中国事業の規模を適正化するための行動を取っています。中国ではお湯はまだ贅沢品であり、余裕があれば誰もが欲しいと思っています。

同様に重要なこととして、同社は現在、中国で成功したのと同じプランを用いてインドに進出しています。

同社は、インドでのシェアを2030年までに2倍以上に拡大することを狙っています。

なお、同社の自己資本に対する有利子負債の割合は0.05倍にすぎません。

同社は、中国の景気後退を乗り越えて成長するために必要な財務基盤を備えています。

割安で高配当

米国株式市場が過去最高を記録していても、その中で割安になっている銘柄を見つけるべく、エクソン、サイモン、およびAOスミスを紹介しました。

比較的高い配当利回りを受け取れます。

この3つの銘柄は、じっくり検討してみてもよいのではないでしょうか。


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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。元記事の筆者Reuben Gregg Brewerは、エクソンモービル株を保有しています。モトリーフール米国本社は、バンガードREIT ETF株を保有し、そして推奨しています。

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