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今さら聞けないロボアドバイザー投資の特徴やメリット・デメリットとは?

資産運用に少しでも関心のある方やすでに初めている方は「ロボアドバイザー」や「ロボアドバイザー投資」という言葉を聞いたことがあるでしょう。

ロボアドバイザー投資は、時間や手間をかけずに気軽に資産運用を始めたいという方に向いているサービスといえます。

資産運用を始めてみようという方の中には、リタイヤ後の生活のために今から準備しておきたいという方や、給与水準があがる見込みがない中でお金を増やす手段として投資を検討中の方がたくさんいます。

しかし、実際に始めようとおもっても投資経験も金融知識も無い中で何から手をつければいいのかがわからないというケースが大半です。

ロボアドバイザー投資は、これまで資産運用の専門家がおこなってきた投資対象となるファンドの選択や売買のタイミングなどをAI(人工知能)が代わりに判断してくれるサービスです。

現在では様々な証券会社からロボアドバイザー投資のサービスが提供されており、種類もサービスの内容も多岐にわたります。

この記事ではロボアドバイザー投資についてまだよくわからないという方向けに、その特徴やメリット・デメリットなどについてお伝えしていきます。

ロボアドバイザー投資で資産運用を検討中の方は是非参考にしてみてください。

ロボアドバイザー投資とは?投資初心者でも簡単な理由とメリット・注意点について解説

ロボアドバイザー投資って何?

ロボアドバイザー投資とは、AI(人工知能)を活用して投資家ごとにカスタマイズした投資スタイルを提案してくれるサービスのことです。

ロボアドバイザー投資では、AI(人工知能)が投資家に投資信託やETF(上場投資信託)などで構成されるポートフォリオを提案してくれたり、実際の投資を投資家の代わりにおこなってくれます。

利用する際には簡単な質問に回答し、そこから得られた情報から資産運用の目的やリスク許容度などを自動で判断し、資産運用に必要なアドバイスや実際の運用をしていきます。

ロボアドバイザー投資はアメリカで誕生したサービスですが、日本でも2016年頃から様々なサービスが開始されて人気となってきています。

その理由としては、高コストで最低投資額もそれなりに必要な「ファンドラップ」や「ラップ口座」と同様のサービス内容を低コストで少額の投資資金から始められる点があげられるでしょう。

また、手数料が安くて少額投資ができる点やAIが投資判断をすべて代わりにおこなってくれることから資産運用の敷居が大きく下がったことが挙げられます。

ロボアドバイザー投資に似たサービスには「ファンドラップ」があります。

ファンド・ラップとは、ファンドマネージャーや証券会社の担当者など投資のプロ達が投資対象となる商品選びや組み換え(リバランス)などのアドバイスをおこなってくれたり、実際にすべて任せて資産運用をおこなうサービスです。

ただし、始めるにあたっては300万円から500万円ほどと総じて投資に必要な最低預入額が高く、それなりのまとまった投資資金が必要でした。

また、投資のアドバイザーとして人が介在するせいもあって、利用手数料が年率2%から3%ほどと非常に高く、どちらかというと富裕層向けのサービスとなっています。

その点、AIが必要な投資のアドバイスをしてくれるロボアドバイザー投資の場合、同様のサービスが1万円から始められたり、手数料も年1%程度とだれでも始められるサービスとなっています。

投資経験や投資資金があまり無い方でも、投資に必要な難しい判断を代わりにしてくれるAIを活用し、低コストで投資助言してくれる画期的なサービスとして日本を含めて世界各国で急速に利用が拡大しています。

「助言型」と「運用型」に分かれるサービス内容

ロボアドバイザー投資には証券会社によって、「助言型」と「運用型」の2種類のサービス内容に分けられます。

その違いをひと言でいえば、助言型がおすすめの投資商品を無料でアドバイスしてくれるのにとどまるサービスなのに対し、運用型は手数料がかかるものの、投資商品の選定から発注まで資産運用で必要なことの全てをAIが自動でおこなってくれます。

どちらがいいかは投資される方の利用目的やコストへの考え方などで分かれそうです。

次にそれぞれのサービス内容の特徴を簡単にご紹介していきましょう。

「助言型」のロボアドバイザー投資

助言型(アドバイス型)では、簡単な質問に対する投資家からの回答からロボアドバイザーがリスク許容度などを診断し、ポートフォリオと呼ばれる投資対象商品の適切な組み合わせを提案してくれます。

SBI証券などが代表的な助言型のサービスを提供しており、その多くが手数料無料で利用できるものばかりです。

ただし、アドバイスされた内容にしたがって、実際の商品発注(商品購入)やリバランスと呼ばれる定期的な資産内容の再配分については、投資家が自分でおこなう必要があります。

発注しなければならない手間はかかりますが、無料で利用できるので手軽に資産運用を始めたいという方向きのサービス内容になっています。

「運用型」のロボアドバイザー投資

運用型のロボアドバイザ―投資は、提案されるポートフォリオに従った商品発注や売却、運用の途中でのリバランスまで全てをAIにお任せで運用可能なサービスです。

助言型と異なり、後述するような手数料はかかりますが、発注や売却など資産運用に必要な全てを自動でおこなってくれるので、忙しい方や自分で判断する自信がない方には特に向いているサービスとなります。

運用型のロボアドバイザーとしては、「THEO(テオ)」や「ウェルスナビ」などが有名ですが、利用手数料はいずれの会社も年間1%かかります。

ただし、先ほどからお伝えしている従来のファンドラップやラップ口座の多くが、年間2~3%の手数料がかかることを考えれば、非常に低コストで利用可能といえるでしょう。

使い方はとても簡単!投資初心者でもすぐに資産運用が始められる

投資というと初めての方には難しいと感じるかもしれませんが、ロボアドバイザ―投資はとても簡単な質問に回答するだけで始められます。

証券会社のサイトにログインし、年齢や収入、金融資産の構成、投資目的などの質問に答えるとロボット(AI)が回答内容からアルゴリズムによる診断で、最適な投資商品の組合せを考えてくれます。

このアルゴリズムは、投資アドバイスを提案する上で中心的な役割を果たす頭脳とも呼べるものです。

運用方針や過去の金融市場に関係する膨大なデータ、リスク算定基準などをコンピューターに計算させ、最適な投資先の提案をおこないます。

運用の途中で利益が大きくなったファンドや、損失が発生しているファンドの売却と代わりに購入すべき別のファンドの提案といった、リバランスのアドバイスもおこなってくれます。

ロボアドバイザー投資のメリットは?

ロボアドバイザー投資のタイプ別のサービス内容や使い方がわかったところで、次にメリットについてご紹介していきます。

手軽で簡単に資産運用が始められる

ロボアドバイザー投資の大きなメリットとしてまず挙げられるのは、専門的な金融の知識や投資経験などがほとんどなくても手軽で簡単に資産運用が始められる点です。

最初に簡単な質問に答えるだけで資産運用に必要な商品選定や売買のタイミングなどをロボット(AI)が教えてくれます。

特に商品の選定だけでなく、実際の発ファンドラップ注や売却までをこなしてくれる「運用型」のロボアドバイザー投資の場合には全てお任せの資産運用が可能になります。

低い運用コストでの資産運用が可能となる

ファンドラップやラップ口座とほぼ同じような投資提案やサービスが受けられるにもかかわらず、はるかに低コストで利用できる点もメリットです。

ファンドラップやラップ口座の管理手数料が預かり資産の2~3%程度というものが多い中、運用型のロボアドバイザー投資の場合は預かり資産の1%程度というものが大半です。

また、投資アドバイスだけにはなるものの、助言型のロボアドバイザー投資は手数料無料で利用できるところがほとんどです。

投資資金が少額でも始められる

既にご紹介したようにロボアドバイザー投資の場合、投資資金が1万円から10万円と非常に少額で始められます。

これがファンドラップやラップ口座の場合、数百万円単位の資金が必要になってきます。

また、株式投資でも単元株の購入となり、数十万円の資金を必要とするケースが多く見られます。

感情や恐怖に翻弄されない投資判断を元にした投資アドバイスが受けられる

投資のプロであるファンド・マネジャーと呼ばれる人達でも、運用成果をあげなければならないというプレッシャーや相場への恐怖とは完全に無縁であるわけにはいかず、時に投資の判断を読み間違える可能性もあります。

その結果としてリバランスのタイミングを誤ったり、積極的に仕掛けるべきところでチャンスを逃すといった事態に陥ることもあります。

しかし、アルゴリズムによって過去の膨大な取引データを瞬時に分析し、あくまで運用方針に従って投資判断をおこなうロボアドバイザー投資の場合、その判断には一切の迷いがありません。

しかもそのような投資判断やアドバイスを人が介在する場合に比べてはるかに低コストで提供してくれるのです。

ネット環境さえあればすぐに始められる

ロボアドバイザー投資は、パソコンやスマートフォンといったネット環境があればいつでもすぐに始められます。

証券会社に出向いて担当者と面談したり、面倒な書類上の手続きも不要です。特に忙しいサラリーマンの方や投資の初心者にはネット上で全てが完結するので始めやすく、投資への敷居が低いといえるでしょう。

客観的・中立的な投資アドバイスが得られる

ロボアドバイザー投資なら提案される商品の選定についても客観的で中立的な視点から判断されたアドバイスが得られます。

一方で証券会社の店頭などで提案される金融商品は運用会社から手数料を得ることを目的として、窓口の担当者が勧めてきます。

そのようないわば「紐づけされた商品」の場合、顧客のためというよりは証券会社の利益のための提案内容になってしまいます。

ロボアドバイザー投資の場合、手数料は無料か、かかっても1%程度という低コストで、利用者に最適な商品の組合せが提案されることになるのです。

ロボアドバイザー投資のデメリットは?

ロボアドバイザー投資にもデメリットがあります。

ただし、ここでご紹介するデメリットは必ずしもロボアドバイザー投資に限ったものではないものもあります。

最も重要な点はデメリットに対するしっかりとした考え方を持つことや対処の仕方になります。

それではロボアドバイザー投資のデメリットについて見ていくことにします。

ロボアドバイザーは魔法の投資ツールではない。知っておきたい意外な3つのデメリット

元本毀損リスクがある

投資である限り、元本割れをおこす可能性があります。

予め組み込まれたアルゴリズムによる相場分析から分散投資をおこなっても、そのすべてが正解ということはありません。

AIでも解せない急激なボラティリティに対応できなかったり、それまでは通用したアルゴリズムが徐々に相場環境に合わなくなってくるといった事態も十分に考えられます。

運用手数料がかかる

資産運用を全てお任せで代わりにおこなってくれる運用型のロボアドバイザー投資の場合、少なくとも預かり資産に対して1%程度の運用手数料がかかってきます。

これは100万円をロボアドバイザー投資で資産運用に回した場合、投資パフォーマンスに関わらず年間1万円の手数料を払うことになります。

これが自分の判断で株式投資や投資信託・ETFなどのファンドを購入すれば、抑えられる手数料となってきます。

ただし、商品選定やリバランスを自分で判断することが難しい投資初心者や、忙しい方には手数料に見合ったサービスであると言うこともできるでしょう。

ロボアドバイザー投資のリスクは?

ロボアドバイザー投資のデメリットとして元本毀損リスクについてお伝えしましたが、対処する方法はあります。

それは欲張らずに特に最初のうちは少額での投資から初め、徐々に大きくしていくという方法です。

あくまで余剰資金の範囲で無理なく初め、もし投資資金を大きく失っても日常生活に影響を与えたり、精神的に不安に陥るといったことがないように資産運用を継続させることが重要です。

ロボアドバイザー投資のメリット・デメリットを良く理解してから始めよう!

ロボアドバイザー投資では自分で特に判断しなくても投資ができてしまいます。

特に投資経験や商品知識が無い方が少額で簡単に投資が始められる点は大きなメリットといえるでしょう。

しかし、ロボアドバイザー投資でも投資資金を失ったりすることあり、完璧な投資を保証してくれるわけではありません。

メリットやデメリットについて理解し、自らの投資の知識を高める努力をすることも大切になってきます。

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