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IPO直後の株は難しい?ロックアップ後まで待っても遅くはない

出典:Getty Images

新規上場のことをIPOといいます。

2019年の12月現在、時価総額で世界1位のAppleを上回るサウジアラビアのサウジアラムコ(国有の石油会社)がサウジの証券取引所にIPOされることで、市場関係者から注目を集めています。

2019年の米国市場はIPOラッシュの年でもありました。

IPOは投資関係のメディアやニュースで話題になるため個人投資家にも人気。

乗り遅れたくないという心理から急いで買おうとしてしまう人も少なくありません。

しかしIPO直後の株はすぐに飛びつく必要はありません。

話題の銘柄は早めに買う方がいいのでは?と思う人のために、IPO直後の株への投資は長期的におすすめできない理由をご紹介します。

長期投資家はIPO直後に慌てて株は買わなくてもよい

IPO直後の株は多くの場合、振り返ってみると急いで買う必要がなかったケースがほとんどです。

慌てて飛びつく必要はありません。

米国市場でも2019年、ユニコーン企業と言われるLyftやUber、ビヨンドミート、WeWorkなどのIPOの話題で盛り上がりました。

しかしIPOそのものが頓挫したWe Workはもちろん、配車サービスで話題のLyftやUberも振り返ってみると、急いでIPOで買う必要がなかったことがわかります。

2019年12月現在IPO価格以上の上値を抜けていません。

ビヨンドミートはIPO後に株価が急騰しましたが、3ヶ月を過ぎてからは大きく下落しました。

過去に上場したFacebookも今でこそIPO価格を大きく上回っていますが、実は上場からしばらくはIPO時の株価を上回れませんでした。

大きく上昇する前に買うチャンスは十分にあったのです。

IPO投資で注意するべきロックアップ期間

IPO投資をする際に知っておきたいのがロックアップ期間です。

ロックアップはもともと手錠をかけるという意味。

ロックアップ期間とは、株を上場した後にインサイダーや創業者がIPOをした持ち株を売れない期間のことをさします。

上場直後に市場に流通していない株が大量に売却されると株価は下落しやすくなります。

そのためIPOをする際には、目論見書で売り出しをする際に市場でしばらく持ち株を売らない取り決めをすることが慣例です。

IPO直後に株を売ることは、IPOで資金調達に貢献してくれている買い手への裏切りです。

しかし、ロックアップ期間中は株を売りたい創業者やインサイダーが潜在的にポジションを持っている状況でもあります。

IPO後のロックアウトは売り圧力

ロックアウトとはロックアップ期間が終わることです。

ロックアップ期間が終わると潜在的にIPOした株を売りたかった創業者や、インサイダーの売りが出てくる可能性が高くなります。

ロックアウトされるまでIPO株は様子を見ておいた方が無難です。

IPOで気になる銘柄は少し寝かせてから落ち着いて投資しよう

IPOでストーリー的に気になる銘柄があっても飛びつく必要はありません。

むしろ3ヶ月から半年ほど様子を見てから投資をしても十分、間に合います。

IPO直後の株価は様々な思惑に左右されることも多く予想が難しいのです。

むしろIPO直後に買うと含み損をしばらく抱えるケースの方が多いため、短期でトレードを狙わない中長期投資家は、しばらく様子を見る時期を設けることをおすすめします。

IPO後の銘柄は市場のコンセンサスを上回れるかを確認

IPOされた銘柄は基本的にロックアップ期間が終わるまでは様子した方が無難です。

特にIPO直後の株で注意したいのが決算発表です。

IPOされた銘柄が市場の期待する決算をうわまれるかどうかを確認しましょう。

いくらストーリーが魅力的でもIPO後の決算発表で思うような数字を出せない銘柄は、自分の予想が本当に正しかったのかどうかを疑う必要があります。

IPOされた銘柄は話題にもなり上場直後は魅力的に見えるかもしれません。

しかしIPO後の決算で振るいにかけることで、買いの精度が高まります。

ロックアウトの後もしっかりと良い決算を出している銘柄を長期投資の対象にしましょう。

IPOで魅力的なストーリーのある銘柄の動向は追っておこう

IPOされた銘柄は慌てて買う必要はありません。

しかしストーリー的に気になる銘柄の動向は、追っておきましょう。

IPOされた銘柄の中には、冴えない株価で終わってしまう銘柄もあれば大きく化ける銘柄もあります。

しかし特にIPOされて1年〜2年程度の銘柄は株価的にも若いことが多く、伸びしろがある優良株が見つかります。

米国市場では、これまでに世界の市場をリードする素晴らしい銘柄が上場されてきました。

IPOされる銘柄の中には次の時代を引っ張る銘柄が出てきます。

IPO投資で大切なのは上場直後に飛びついて話題の銘柄を買うことではありません。

IPOされた銘柄の熱が冷めるのを待ち丁寧に決算や動向を追い続けることが大切です。

モトリーフール・ジャパンもIPOの動向を追うのにおすすめ

モトリーフールはアメリカの投資メディアです。

米国本社の翻訳記事も積極的にアップしているため、米国で話題のIPO銘柄を探すのにおすすめです。

IPO銘柄の真価が発揮されるのは、IPO直後ではありません。

2019年にIPOラッシュされた銘柄は、むしろ2020年こそ動向をしっかりと追うべきです。

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まとめ

長期投資家はIPOされたばかりの銘柄に飛びつく必要はありません。

特にIPO直後の銘柄はロックアップ期間が終わるまでは潜在的な売り圧力があることも多いからです。

IPOされた銘柄は、半年ほど様子を見てから買っても遅くはありません。

IPOされた銘柄は株価だけではなく決算も追いましょう。

市場のコンセンサスを上回れない銘柄を振るいにかけることで買いの精度もあがります。

2019年の米国市場はIPOラッシュでしたが、むしろ2020年こそIPOされた銘柄の動向を追いましょう。

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