The Motley Fool

米フィンテック業界2019年の振り返り

モトリーフール米国本社、20191218日投稿記事より

フィンテックは、従来の金融サービスをより便利、安全、迅速にするためのあらゆる技術の応用です。

過去10年間、フィンテックは多くの方法で金融業界の利便性を高めてきました。

2019年も、大手テクノロジー企業は金融業界に侵入し続け、伝統的な金融企業は合併に追い込まれました。

新興国でもこれまで以上に多くの技術サービスの導入を迫られました。

しかし、フィンテックは消費者に多くの恩恵をもたらしました。

現在ユーザーは、かつてないほど速く、安全な金融サービスにアクセスできます。

過去1年間のフィンテックの重要なポイントを詳しく見てみましょう。

統合の波

今年最大の買収は、金融機関向け業務処理を行っているフィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシズ(NYSE:FIS)がワールドペイを335億ドル(約3兆7000億円)で買収したことです。

その他にも、グローバル・ペイメント(NYSE:GPN)がトータル・システムを211億ドルで買収したり、ファイサーブ(NASDAQ:FISV)がファーストデータを218億ドルで買収したりと、急速に統合が進みました。

上記3つの買収すべてが、大幅なコスト削減と売上高の向上という相乗効果を挙げました。

ファイサーブCEOのジェフリー・ヤブキは、特にデジタル決済のスクエア(NYSE:SQ)のような企業を警戒しています。

フィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシズCEOのゲーリー・ノークロスは、業界内の激しい競争に言及しています。

「多くのイノベーションが進行中です。

お客様はこの中で一番便利なサービスを選ぶことになるでしょう」。

アップルのクレジットカード

今年のフィンテックの最大の話題の1つは、アップル(NASDAQ:AAPL)がマスターカードおよびゴールドマンサックスと連携して、待望のクレジットカードをリリースしたことです。

なお、年会費、国際料金、延滞料、週ごとの支出レポート、Apple Payでカードを使用した人への大きなキャッシュバック報酬などの機能を含め、既存のクレジットカードと殆ど変わりません。

アップル・カードは、カード所有者が支払い金額に基づいてどれだけの利息を支払うかを示すリアルタイムの利子計算機能も備えています。

アップル・カードで導入された最大の進歩は、高度なセキュリティー機能です。カード番号がカードに表示されないため、盗みにくくなります。

そしてカード番号は、iPhoneで完全にロックされます。すべての購入には、その番号と1回限りのセキュリティコードが必要です。

これは、ユーザーのiPhoneのFace IDまたはTouch IDによってのみ承認できます。

新しいアップル・カードは、アップルが伝統的な金融機関から顧客を奪おうとしている動きの一つです。

リブラ

6月、フェイスブック(NASDAQ:FB)は、ブロックチェーン技術を搭載した仮想通貨(暗号資産)のリブラを発表しました。

このプログラムは、最初の発表時は主要なeコマースおよび支払いプラットフォームの支持を得ましたが、その後規制当局の懸念により、主要企業の関心がトーンダウンしています。

例えば、ブッキング・ホールディングス、イーベイ、マスターカード、メルカドリブレ、ペイパル・ホールディングス、ストライプ、ビザなどです。

リブラは、米国債を含む世界の通貨バスケットに裏付けられており、理論的にはビットコインのようなボラティリティは抑えられます。

リブラは、新興国などで銀行を使っていない消費者に有望とみられています。

株式取引手数料ゼロ

2019年のフィンテックの最大のメリットは、ほとんどの主要証券会社の株式取引手数料が無料になったことです。

そのため、投資家にとって、株式投資がこれまで以上に身近になりました。

フィンテックの新興企業であるロビンフッドは以前から手数料ゼロの取引を提供するアプリ専用の証券会社として存在していました。

しかし、スクエアは今年初めに人気のあるキャッシュアプリで株式の無料取引を開始しました。

さらに、チャールズ・シュワブ(NYSE:SCHW)が10月上旬に主要な証券会社に先駆けて手数料ゼロの取引を提供しました。

数日のうちに、TDアメリトレード・ホールディング、イー・トレード・ファイナンシャル、フィディリティなどが続きました。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。Randi Zuckerbergは、フェイスブックのマーケティング開発部の元ディレクターおよび元スポークスウーマンであり、マーク・ザッカーバーグCEOの姉です。Randiはモトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Matthew Cochraneは、フェイスブック株、グローバル・ペイメント株、マスターカード株、メルカドリブレ株、ペイパル・ホールディングス株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アップル株、ブッキング・ホールディングス株、フェイスブック株マスターカード株、メルカドリブレ株、ペイパル・ホールディングス株、ビザ株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、イーベイ株を推奨し、以下のオプションを推奨しています(イーベイ株の2021年1月の18ドルのロング・コール、イーベイの2020年1月の39ドルのショート・コール、ペイパル・ホールディングス株の2020年1月の97ドルのショート・コール)。

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