The Motley Fool

注目すべき米国割安株

モトリーフール米国本社、2019113日投稿記事より

過去最高値を更新している米国株式市場で、割安株は長期間ほとんど見過ごされてきました。

しかし、最近、投資家が割安株に戻ってきている兆候が見られます。

本稿では、メーシーズ(NYSE:M)、AMCネットワークス(NASDAQ:AMCX)をご紹介します。

なお、特に明記のない限り、数値は執筆時点のものです。

メーシーズ

メーシーズは今年、S&P 500銘柄の中で最もパフォーマンスの低い銘柄です。

同社は利益見通しを下方修正したため株価が48%も下落し、倒産したシアーズや苦境に陥っているJCペニーと同じ道をたどるのではないかとの懸念が高まっています。

たしかに、メーシーズの株価は大きく下落していますが、倒産した小売業者と同列にすべきではない理由があります。

第一に、メーシーズは堅実に利益を上げており、今年は約10億ドルの純利益を上げる見込みです。

第二に、同社の既存店売上高は引き続き改善しつつあり、年初来では前年同期比0.4%増となっています。

そして、メーシーズは優良不動産物件を多く保有しており、着実に売却することで大きな利益を得られます。たとえば、同社は最近、シアトルのダウンタウン店を売却すると発表しました。

そして、ニューヨークのヘラルドスクエアにある旗艦店の上に高さ800フィートのオフィスタワーを建設する計画を立てています。

今年、同社は1億ドルの資産売却益を予定しています。

投資会社Cowenによる2016年の推計では、メーシーズの保有不動産の価値は約160億ドルです。

それにも関わらず、同社の時価総額は48億ドルほどです。

同社は9.1%の配当利回り(12月19日時点)を誇ります。確かに、メーシーズは小売業の現状を考慮するとリスクがありますが、同社の株は現在予想PER(株価収益率)約7倍(12月19日時点)で取引されています。

そのバリュエーションは、保有不動産の評価に照らして低すぎるとの見方があります。

AMCネットワークス

投資家は何年もコード・カット(ケーブルテレビの契約を止めてインターネット経由の動画視聴を選択するという消費者の動向)のトレンドを話題にしてきましたが、実際にはケーブルテレビの契約減少のスピードは予想よりも緩慢です。

The Walking DeadやKilling Eveのような全米でのヒット番組を持つケーブルTV会社のAMCネットワークス(以下「AMC」)は、売上高を伸ばし続けており、1株当たり利益も上半期を通じて8%増加して4.73ドルになりました。

AMCは、BBC America、We TV、Sundance、IFCなどのネットワークを抱えるケーブルプロバイダーとして最もよく知られています。

しかし、一方でAcorn TV、UMC、Shudder、Sundance Nowなどによりストリーミングサービスに参入しています。

AMCはまた、株価が予想PER5倍未満で取引されている現状を利用して、積極的に自社株買いを行っています。

ただし、割安株投資家がAMCネットワークスを検討すべき最大の理由は、買収対象としての魅力です。

同社のプログラムには、Mad Men、Breaking Bad、Portlandiaなどの人気番組が含まれており、多くの新しいストリーミングサービスが開始されることで、コンテンツの需要はかつてないほど高まっています。

ケーブル業界では最近、合併や買収が増えています。これは、ストリーミングサービス企業が、ケーブルテレビ会社のコンテンツやその他の資産を活用しようとしているためです。

CBSは最近Viacomと合併し、DiscoveryはScripps Networksを買収しました。

コンテンツの貴重なライブラリーとヒット作の実績を考慮すると、AMCはストリーミング競争における買収の目玉となりうる存在です。

仮に買収されなくても、同社はキャッシュフローを安定的に創出しています。


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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。元記事の筆者Jeremy Bowmanは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、AMCネットワークスを推奨しています。

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