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投資信託で目論見書を読む5つのポイント。運用方針を決めて確認しましょう

投資信託をネット証券や証券会社の営業マンから購入するときに、「交付目論見書」に目を通していない人は意外に多いのではないでしょうか。

最近は投資信託を紹介する雑誌の特集やWebメディアも増えているため、「交付目論見書」に目を通さずに購入する人もいるかもしれません。

証券会社の営業マンにすすめられても「目は通しておいてくださいね」と軽く言われるだけかもしれません。

しかし、投資信託は決して安くはない買い物のはずです。

大切なお金を預ける訳ですから、最後は自分で一次情報を確認するべきです。

ですが、

  • 目論見書で何に気をつければいいのか分からない
  • プロでもないのに目論見書なんて読めるの?

と思いますよね。

そこで投資信託の目論見書を読むためのポイント5つをご紹介します。

交付目論見書は投資信託の説明書のサマリー

「交付目論見書」とは投資信託の説明書のことです。

実は「請求目論見書」という詳しい説明書もあるのですが「交付目論見書」はサマリー(要約)のような位置づけで、読みやすく簡潔にまとまっています。

「交付目論見書」は、証券会社や銀行が投資信託を販売する際に交付することが義務づけられているため、誰でも簡単に手に入れることができます。

しかし多くの投資家は電子レンジの説明書は読んでも、投資信託の説明書は意外と読みません。

読むポイントを押さえれば、目論見書を読むのはそれほど難しくはありません。

運用方針と投資信託の目論見書が合っているかを確認

「交付目論見書」を読む前に、あなたの資産運用の方針を固めておくべきです。

例えば、

  • パッシブ運用のファンドを買うのか?
  • アクティブ運用のファンドを買うのか?
  • 日本株で構成されたファンドを買うのか、先進国株で構成されたファンドを買うのか?

など運用の方針を明確にしておくことが大切です。

もしも、パッシブ・アクティブの違いや特徴が分からないなら、投信を買う前に基礎知識を固めておきましょう。

パッシブ運用とアクティブ運用、投資初心者はどちらを選べばいいのか?

ポイント1:ファンドの目的・特色

「ファンドの目的・特色」という項目が「交付目論見書」には記載されています。

特に、以下の2点を特に確認しましょう。

  • インデックスファンド(パッシブ)なのかアクティブファンドなのか
  • 何を投資対象にしているのか

例えば、「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」という三菱UFJ国際投信が運用している投資信託ならば、

  • 【ファンドの目的】日本を除く先進国の株式市場の値動きに連動する投資成果をめざします。
  • 【ファンドの特色】MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)と連動する投資成果をめざして運用を行います。

と書かれています。

これだけで、パッシブ運用でMSCIコクサイ・インデックスを構成している銘柄を投資対象にしていることが分かります。

参考:三菱UFJ国際投信

ポイント2:ファンドの仕組み

どのように運用されているかを確認しましょう。

例えばファンド・オブ・ファンズ方式なのか、ファミリーファンド方式なのかを交付目論見書から読み取りましょう。

  • ファンド・オブ・ファンズ:複数の投資信託にまたがって運用を行う。少しコストが高くなる傾向がある。
  • ファミリーファンド:複数の投信の資金を集めて親ファンドに投資する。同じ運用会社でまとめて運用できるため、低コストで運用しやすい。

ポイント3:ファンドの手数料

運用管理費用や信託報酬という項目を探してみましょう。

投資信託の管理・運用をしてもらうための経費です。

信託財産(投資しているお金)の中から純資産総額に対して何%という形で差し引かれます。

つまり持っているだけで確実に発生する費用です。

基本的にアクティブファンドは高め、パッシブファンドは安めの設定になっています。

信託報酬を見比べることで、同じような運用をしている投資信託でも維持費が安いか高いかが分かります。

ファンドの手数料は確実にかかる費用なので、複数の同じタイプの投資信託で迷ったときに参考にしてみてください。

ポイント4:ファンドの運用実績

ファンドの運用実績も確認しましょう。

過去の基準価格・純資産の推移は参考になります。

  • どれぐらい上がったり下がったりしているのか
  • 年間の収益率はどれぐらいなのか
  • 資産の組み入れ状況はどうなっているのか

これらを確認することで今後の傾向もつかみやすくなります。

特に主要国のインデックスの値動きと照らし合わせてみることで、ファンドの実力も分かります。

ポイント5:ファンドのリスク

ファンドのリスクは概ね、どの投資信託でも同じようなことが書かれています。

例えば、

  • 価格変動リスク:組み入れている銘柄が業績や市場の影響を受けて値動きする
  • 為替変動リスク:為替変動によって値動きする
  • 信用リスク:経営・財務状況・コンプライアンスの順守などの要因で値動きする
  • 流動性リスク:売買が成立するかどうかで値動きする

などが記載されています。

リスクとは投資の世界では値動き(ボラティリティ)のことです。

為替変動リスクは日本円建ての資産だけで運用されていたり、為替ヘッジがついていれば影響を基本的には受けません。

しかし、元本が保証されていない一般的な投資信託では、これらのリスクはつきものです。

どのようなリスクを背負うことになるのかを理解したうえで、投信を買いましょう。

より詳しい情報を知るなら請求目論見書を読もう

交付目論見書を読むだけでも投資信託の大まかなことは分かります。

しかし、より詳しく投資信託の構成銘柄を知りたいと思う人もいるかもしれません。

そんなときは請求目論見書を読んでみましょう。

例えば、「e MAXIS Slim 先進国株式インデックス」なら、主要な構成銘柄に何が組みこまれているかも記載されています。

参考:三菱UFJ国際投信

同じようなテーマの投資信託でも、構成銘柄や比率が異なるため見比べてみると発見もあります。

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