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【米国株動向】ベライゾン、5Gで大きく変容へ

モトリーフール米国本社、2019年12月10日投稿記事より

人々は、次世代5Gワイヤレスネットワークの到来に大いに期待しています。

スマートフォンの通信速度や容量が大きく拡大するからです。しかし、それは5Gのほんの一部の側面に過ぎません。

全米最大のワイヤレス通信企業であるベライゾン(NYSE:VZ)における5Gのポテンシャルを見てみましょう。

5Gによって既存のスマートフォン関連サービスのグレードアップと料金の値上げがもたらされますが、それだけではありません。

5G、家庭内ケーブル接続の代替に

5Gでの大きな成長は、新たなワイヤレスサービスやこれまで存在しなかった市場で起きる可能性があります。

家庭のブロードバンド市場は、5Gの優れた接続性のポテンシャルが見過ごされている分野かもしれません。

5Gのワイヤレス通信速度は、既存のケーブルインターネット接続業者(ISP)の通信速度を上回るので、新たな5Gデバイスが家のインターネット接続のハブになるでしょう。

ベライゾンの場合、スマートフォンとのバンドルで、月額50ドルで5Gの屋内サービスが利用出来るので、既存のケーブルベースのインターネット接続料金よりはるかに安くなります。

5GがVRなどの新市場を創出

5Gは、かつて存在していなかった市場も開拓します。

たとえば、本格的な仮想現実(VR)は5Gの到来を待っていた技術です。

質の高いVRを実現するためには膨大なコンピューティングパワーが必要で、そのためのヘッドセットの製造は困難でした。

もしクラウド上でコンピューティングを行い、ワイヤレスで接続できれば、軽くて使いやすいヘッドセットを作ることができます。

また、5Gは自動運転車の運転改善に大きく貢献します。

自動運転車は、5Gネットワークを通じて3次元地図データに瞬時にアクセスが可能となり、運転の安全性が向上します。

さらに注目されるのはIoT(もののインターネット)への活用です。

5Gによって様々な小さいデバイスが高速通信で結ばれるようになり、ネットワークの活用が拡大します。

5Gで先行しているベライゾンは「IoT銘柄」となる可能性があります。

ベライゾン、次の成長フェーズへ

下のチャートに見られるように、過去数年間はベライゾンの業績は比較的低調でした。

これは、ワイヤレス市場においてスプリントやTモバイルなどとの価格競争に直面し利益率が低下したためです。

ベライゾンはこのため、5Gを成長の起爆剤にしようとしています。

ベライゾンの売上高(上)と営業利益(下)(単位:10億ドル)

出典:YCHARTS。2019年12月8日時点

上述したように、4Gから5Gへのスマートフォン移行では大きな成長が望めないので、ベライゾンは家庭関連のバンドルやIoT機器などへの接続拡大に期待しています。

たとえば、5000万世帯が月額50ドルの家庭内接続サービスに加入すれば、それだけで300億ドルの年間売上増となります。

以上の5G関連収益のポテンシャルを考慮すると、現在、市場平均よりも低いPER(株価収益率)15.7倍で取引されていて、その上4%の高い配当利回りを持つベライゾン株は注目すべき対象との見方があります。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。元記事の筆者Travis Hoiumは、AT&T株とベライゾン・コミュニケーションズ株を保有しています。モトリーフール米国本社は、TモバイルUS株とベライゾン・コミュニケーションズ株を推奨しています。

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